
投資初心者でも“10倍株”が見つかる――そんな夢のような話が、本当に現実になるかもしれません。
『「会社四季報」速読1時間で10倍株を見つける方法』は、サラリーマン投資家として資産3億円を築いたVTuber投資家・はっしゃん氏が編み出した、再現性の高い投資メソッドを解説した一冊です。本書では、「知識不要・テクニック不要・短時間」で誰でも実践できる「四季報速読術」を通じて、お宝銘柄の見つけ方から、長期で利益を狙う実践法までを体系的に紹介しています。


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書籍『「会社四季報」速読1時間で10倍株を見つける方法』の書評

投資初心者でも実践できる「10倍株の探し方」を、シンプルかつロジカルに解説した本書。数ある投資本の中でも、特に再現性が高く、誰でもスタートできるという点で非常に注目されています。
このセクションでは、以下の4つの視点から本書を読み解き、なぜ多くの読者に選ばれているのか、その本質に迫ります。
- 著者:はっしゃんのプロフィール
- 本書の要約
- 本書の目的
- 人気の理由と魅力
それぞれのポイントを通して、この本がどのような人に役立つのか、どのような価値を提供しているのかを分かりやすく解説していきます。
著者:はっしゃんのプロフィール
はっしゃん氏は、長年IT業界で働いてきたエンジニア出身の個人投資家であり、現在は投資家VTuberとして活動しています。元サラリーマンでありながら、地道な企業分析と中長期投資を続けた結果、資産は3億円を超える規模に成長。投資歴20年以上の実績を持ち、四季報を通読・分析し続けてきた経験をもとに、自身の投資ノウハウをブログ・YouTube・X(旧Twitter)で発信し、多くの支持を集めています。
特徴的なのは、「理論株価」や「速読法」といった独自の視点で企業を選別する手法を開発・体系化している点です。感覚や流行に流されない、データ主義・再現性重視のスタイルで、投資初心者にもわかりやすく実践可能な戦略を届けています。

本書の要約
本書は、東洋経済新報社が発行する『会社四季報』を使って、将来的に株価が10倍になる可能性を持つ「10倍株」を、わずか1時間の速読で発掘するという、極めてユニークかつ実用的な投資メソッドを紹介しています。著者のはっしゃん氏が実際に数年にわたって実践してきた方法論を、3ステップに分けて体系化しており、誰でも同じように取り組めるよう工夫されています。
第1ステップは、四季報の月足チャートに着目し、右肩上がりであることを確認して、その銘柄に付箋を貼るというものです。会社名や事業内容はこの段階では一切見ず、「形」だけを判断基準にします。次に、付箋を貼った銘柄の業績推移を確認し、売上や利益が安定して伸びているかをチェックします。そして最終ステップでは、独自に開発した「理論株価」の指標を使って、対象企業の本来の価値が現在の株価と比べて割安かどうかを判断します。
この3ステップを通じて、四季報を「読みこなす」のではなく、「素早くふるいにかける」ことで、感覚や知識に頼らずに投資先を見つけ出すことができるのです。しかもこのプロセスは、道具もアプリも不要で、必要なのは「本と付箋」だけという圧倒的な手軽さが特徴です。

本書の目的
本書の目的は、投資の敷居を下げることにあります。株式投資と聞くと、経済ニュースを追いかけたり、PERやPBRといった難解な指標を理解したりと、初心者にとっては“知識の壁”がそびえ立っているように感じられるものです。こうした精神的ハードルが、投資を始められない最大の理由になっているのが現実です。
そこで著者のはっしゃん氏は、知識ゼロでも再現できる「作業としての投資法」を設計しました。感覚的に付箋を貼るというアナログなアクション、売上や利益を確認するという常識的なチェック、そして数値化された理論株価による定量評価。この3つの手順を誰もが同じようにこなせるようにしたことで、「やれば誰でも成果に近づける」という構造ができあがっています。
また、もうひとつの大きな目的は、「悩まない投資」を実現することです。人は不安になると、余計な売買を繰り返してしまい、結果的に利益を逃すことが多くなります。本書は、四季報で1時間リサーチしたあとは、基本的に“ほったらかし”でも構わないという前提で設計されているため、心理的なストレスが圧倒的に少ないのも特徴です。これは、実際に著者自身が長期保有によって資産を形成してきた経験に裏打ちされた投資哲学でもあります。

人気の理由と魅力
本書がここまで高く評価されている理由は、手法のシンプルさと実践のしやすさにあります。特に注目すべきは、投資初心者でも再現できる明確なルールがあり、なおかつその効果が過去のデータと実例によって検証されている点です。単なる理論や願望ではなく、実際に結果が出た手法として説得力を持って紹介されています。
また、はっしゃん氏自身が四季報15冊分にわたり、471社・1,224枚の付箋を貼ってきたという事実が、言葉だけではない裏付けとなっており、読者に強い安心感を与えています。その成果をTwitterやYouTubeで逐次公開してきた点も、読者の信頼につながっている大きな要素です。
さらに本書では、専門用語や難解なグラフの読解を最小限に抑えながらも、「なぜその銘柄を選ぶのか」「なぜ伸びると判断するのか」といったロジックを丁寧に説明しており、初心者が読み進めるうちに“投資の目”を養える仕組みになっています。理論株価や3年保有ルール、売却タイミングの考え方など、出口戦略まで踏み込んでいるのも高評価の理由の一つです。

本の内容(目次)

この書籍は、「会社四季報」を活用して10倍株を探し出すための手法を、5つの章で体系的に解説しています。はっしゃん氏が実際に行ってきた四季報速読投資のプロセスを、そのまま読者が真似できるよう、ステップバイステップで示しているのが大きな特徴です。
各章では以下のような内容が扱われています。
- 第1章 10倍株を見つけるのに最も適した「四季報」の魅力
- 第2章 四季報速読法(ステップ1:付箋編)
- 第3章 四季報速読法(ステップ2:業績解読編)
- 第4章 四季報速読法(体験学習編)
- 第5章 四季報速読(ステップ3:理論株価編)
それぞれの章で、何をどのように学べるのか詳しく見ていきましょう。
第1章 10倍株を見つけるのに最も適した「四季報」の魅力
この章では、投資家にとっての「会社四季報」の重要性が丁寧に語られています。四季報は、日本のすべての上場企業について、業績、財務、株価の動き、経営陣の見通しなど、必要な情報を1冊に集約した総合データブックです。そのため、プロから初心者まで幅広い層が参考にする「投資家のバイブル」とも言われています。
はっしゃん氏は、10倍株=テンバガー(株価が10倍に成長する銘柄)を探すうえで、四季報こそが最も効率的なツールであると強調します。というのも、四季報には将来有望な企業が埋もれていることが多く、しかも誰でも手軽に入手できるためです。過去14年間で10倍株になった387銘柄の多くも、四季報にきちんと掲載されていました。
重要なのは、四季報を最初から丁寧に読むことではなく、目的を持って“使い倒す”こと。この章では、その前提となる「四季報に対する見方の転換」が提案されています。

第2章 四季報速読法(ステップ1:付箋編)
この章では、四季報の情報を読み込むのではなく“見て判断する”ための第一ステップとして、チャートに付箋を貼るという方法が紹介されます。速読という言葉の通り、細かく読むのではなく、ページをめくりながらチャートが右肩上がりになっている企業だけに注目し、目印をつけていく作業です。
はっしゃん氏は、会社名や業種にとらわれず、あくまで株価の動きのみで選定することを強調しています。これは「過去の常識にとらわれず、現在進行形で伸びている企業」を見逃さないための戦略です。
また、月足チャート(過去数年の株価推移)を基準にすることで、短期的なノイズを排除し、安定的に成長している企業を見つけやすくなります。付箋を貼る数は50枚程度に限定することが推奨されており、選定の精度を保つ仕組みになっています。

第3章 四季報速読法(ステップ2:業績解読編)
付箋を貼ったら、次は中身の確認です。この章では、業績の伸びをチェックする方法が具体的に示されます。といっても難しく考える必要はありません。「売上が増えているか」「利益が出ているか」「その状態が何年も続いているか」という3点が見られればOKです。
四季報の「業績欄」には、売上や営業利益、経常利益、純利益などが掲載されています。これらの数字を年ごとに追ってみて、右肩上がりになっていれば“成長している企業”と判断できるのです。また、四季報の予想数字と実績が大きく乖離していないかも確認ポイントになります。
業績が確認できた企業は付箋をそのまま残し、いまひとつなら色を変えたり剥がしたりして“ふるい落とす”段階へ移行します。数字に苦手意識がある読者でも理解できるよう、解説は非常に丁寧です。

第4章 四季報速読法(体験学習編)
この章では、著者が実際に過去3年半にわたって行ってきた速読投資の実践記録が紹介されます。2019年夏号から2023年新春号まで、毎回の四季報でどんな銘柄に付箋を貼り、それがどうなったのかという“追跡データ”が掲載されているのが大きな特徴です。
たとえば、コロナショックで相場が急落した2020年春号の銘柄、またその後の回復局面で脚光を浴びた企業群など、相場の流れと実際の銘柄の動きを照らし合わせることで、読み手は“リアルな投資の温度感”を体感できます。
机上の空論ではなく、実際に自分の手で付箋を貼り、その後の値動きを追っていくことで、投資家としての思考力と直感力が養われていく。まさに「体験から学ぶ投資」がこの章の真髄です。

第5章 四季報速読法(ステップ3:理論株価編)
最終章では、株価が“割安か割高か”を判断するための「理論株価」の考え方が解説されます。理論株価とは、企業の本来の実力に基づいて、妥当な株価水準を数式で導き出すもの。PER(株価収益率)やEPS(1株あたり利益)といった基本的な指標をもとに計算されます。
はっしゃん氏はこの理論株価をもとに、「成長余地のある企業」「今が買い時な企業」を選別しています。計算自体は難しく見えますが、著者が提供するWebツールやチャート分析ルームを使えば、初心者でも手軽に算出が可能です。
また、売却のタイミングとして「3年保有ルール」や「利大損小戦略」も紹介されており、エントリーからエグジットまでの全プロセスをカバーしています。これにより、読者は投資の“始め方”だけでなく“終わらせ方”まで理解できるようになります。

対象読者

この書籍は、「投資の世界に興味はあるけれど、自分にはハードルが高い」と感じている人々に向けて書かれています。実際、株式投資は専門用語や難解な分析が多く、初心者が挫折しやすい分野です。しかし本書では、再現性が高くシンプルな手法に特化しており、投資未経験者や忙しい社会人でも無理なく実践できます。
具体的には、以下のような読者層に最も適しています。
- 株式投資をこれから始めたい人
- 会社四季報を読んでもよく分からなかった人
- 忙しくて投資に時間をかけられない人
- ファンダメンタルズ分析に苦手意識がある人
- 10倍株や成長株を狙いたい副業投資家
これらの立場から、どのように本書を活用できるのかを順番に詳しく見ていきましょう。
株式投資をこれから始めたい人
これから投資を始めようと考えている人にとって、最大の壁は「何から始めればいいのか分からない」ということです。書店に並ぶ投資本の多くは、用語の解説に終始していたり、あるいはプロ向けの高度な分析手法を前提としていたりして、初心者が最初に読むにはハードルが高いのが現実です。
しかし本書では、株式投資における最初のアクション──すなわち「銘柄選定」の部分に焦点を当て、しかも誰でも実践できる形に落とし込んでいます。四季報という膨大な情報が詰まった書籍を、わずか1時間で“お宝銘柄”探しに活用できるという仕組みは、まさに投資初心者にとって革命的です。
著者・はっしゃんが提唱するのは、「四季報の中のチャートと業績、たった2か所だけを見る」という極めてシンプルな方法。その手軽さと再現性の高さは、これから投資を学ぼうとする読者にとって大きな安心材料になります。

会社四季報を読んでもよく分からなかった人
四季報は日本の上場企業を網羅する情報集であり、長年にわたって投資家から「バイブル」として重宝されてきました。しかしその内容は非常に網羅的で、ページ数も厚く、業界用語や指標の意味が分からない初心者にとっては、ハードルが高い資料であることは否定できません。
本書では、この「情報の多さがむしろ障害になる」という課題に真正面から向き合い、「必要なページだけを読み、必要な情報だけを拾う」手法を提示しています。つまり、四季報全体を完璧に理解するのではなく、“一部を使いこなす”ことに集中するというアプローチです。
特に興味深いのは、「企業名を意識しないでチャートだけを見る」という発想です。これは、人気企業や話題の銘柄に過剰な期待を寄せてしまう「ブランドバイアス」を避けるための工夫であり、客観的に判断する投資家としての姿勢を養ううえでも非常に有効です。

忙しくて投資に時間をかけられない人
本業で忙しく働いている人や、家庭のことに手一杯の人にとって、「毎日の相場チェック」や「逐次情報収集」は非現実的です。とはいえ、投資による資産形成を諦めたくはない。そう考える人にとって、本書の投資メソッドはまさに最適な選択肢になります。
この本では、1回の作業時間を「1時間」と明確に設定し、その中で“やるべきこと”を完結させるよう設計されています。しかも、一度銘柄を選んだあとは原則として長期保有が前提。つまり、「選定に集中し、管理は最小限」というスタイルです。
このような設計は、タイミングを見て売買を繰り返す短期投資とはまったく異なり、“未来の成長を信じて待つ”というシンプルな方針に基づいています。特に本書では、3年保有ルールや売却基準についても明確に言及されており、感情に振り回されない投資行動を支援してくれます。

ファンダメンタルズ分析に苦手意識がある人
株式投資において、企業の業績や財務状況を分析すること──いわゆるファンダメンタルズ分析は、成功の鍵とされています。しかし、多くの人にとって、利益率やROE、キャッシュフローといった数値は「聞いたことはあるけれど、何を意味するか分からない」という存在でしょう。
本書がユニークなのは、そうした詳細な指標に頼るのではなく、「売上」と「利益」が“伸びているかどうか”という、ごくシンプルな指標だけに注目する点です。つまり、数字の内容を“理解する”よりも、“変化を見る”ことが優先されているのです。
さらに、「連続して増収増益であること」が条件の一つとなっているため、単発の好業績に惑わされるリスクも低く、より安定した成長企業を抽出しやすい仕組みになっています。こうした設計は、分析の苦手な人でも“企業の伸びしろ”を判断できるようにする工夫といえるでしょう。

10倍株や成長株を狙いたい副業投資家
「副業で資産形成をしたい」「将来に向けて長期的に伸びる株を持ちたい」と考える投資家にとって、銘柄選びの精度と成長性は最重要課題です。本書はまさに、その両方にアプローチしています。
著者・はっしゃん自身がサラリーマンとして働きながら3億円の資産を築いた実績を持ち、再現性のある手法を時間をかけてブラッシュアップしてきました。特に注目すべきは、2019年から3年半かけて行った検証作業です。実際に付箋を貼った471社の上昇率、2倍株や10倍株の出現数など、具体的な数字と過去の相場環境を踏まえたケーススタディは、成長株狙いの読者にとって非常に説得力があります。
また、理論株価の考え方や比較分析など、より一歩踏み込んだ手法も紹介されており、「まずはシンプルに始めたい」「慣れたら分析も学びたい」という段階的な成長にも対応しているのが本書の魅力です。

本の感想・レビュー

付箋を貼るだけで未来が変わる
私はこれまで、投資に興味はありながらも「自分には難しい世界だ」と決めつけてきました。周囲には株で利益を出している人もいましたが、専門用語やチャートの読み方を話す姿に圧倒されてしまい、一歩を踏み出せなかったんです。そんな私が、思い切って手に取ったのがこの本でした。
読み始めてすぐに感じたのは、専門用語を知らなくてもいいという安心感です。特に「まずはチャートを見て、右肩上がりなら付箋を貼るだけ」という最初のステップは、私のような初心者には革命的でした。難しい計算もいらず、企業の内容を深く理解していなくても、視覚的に判断するだけで良い。投資ってこんなに直感的でいいの?と驚くと同時に、楽しささえ覚えました。
「付箋を貼るだけ」という行動が、まさか自分の将来の選択肢を広げることになるとは思いませんでした。本書に書かれたルールはシンプルで、私のように数字や理論に弱い人間にとっての光です。直感に従って動いていいと言われることで、逆に自分の中の判断基準が芽生えてきた気がします。この一冊がきっかけで、私はやっと投資の世界に足を踏み入れることができました。
理論株価の理解で投資に自信がついた
私は以前から株式投資を始めてはいたものの、ずっと「なんとなく」で動いていました。PERがどうとか、EPSがどうとか、色々な情報が飛び交う中で、結局どれを信じて売買すればいいのか分からないまま、自己流でやってきました。結果はというと、勝ったり負けたりの繰り返しで、自信を持てない状態が続いていたんです。
そんな時にこの本と出会い、「理論株価」という概念を知りました。単なる株価の上下ではなく、その企業の実力や価値に基づいた「あるべき価格」があるという考え方に、ものすごく納得感がありました。特に、本書ではその理論株価を「はっしゃん式」としてシンプルに計算し、活用する具体的な方法まで詳しく書かれていて、まさに目から鱗でした。
これを読んでからというもの、私は「自分なりの根拠」を持って株を選べるようになりました。人の意見に左右されるのではなく、指標と理論で裏付けを取ったうえで、納得して保有できるようになったんです。それがどれほど安心感につながるか、今ならよくわかります。投資とは勘やセンスではなく、知識と手法で積み上げていくものだという気づきをくれた一冊でした。
1時間で銘柄ピックアップできるスピード感
僕は平日はフルタイムの仕事に追われ、家に帰る頃にはヘトヘトです。投資に興味はあるものの、毎日チャートやニュースをチェックする余裕なんてとてもありません。そんな中、この本に出会って衝撃を受けました。「1時間で完了する」「付箋と四季報だけでOK」なんて、半信半疑で読み始めたんですが、実践してみると本当に1時間で銘柄を選べてしまったんです。
はっしゃん式の速読法は、見るべきポイントが極限まで絞られているので、迷うことがありません。通常の四季報の情報量は膨大で、どこから読めばいいのか迷う人が多いと思いますが、このメソッドでは「見るべき箇所」と「見る順番」が明確です。まるでカーナビのように、道を外さないように導いてくれる感覚でした。
何よりありがたかったのは、四季報というプロ向けツールが、自分にも扱えるものになったという実感です。スピード感があるからこそ、休日の1時間を使って投資準備ができ、平日はほったらかしにできる。忙しい生活でも投資を続けられるという現実的な選択肢を、この本は与えてくれました。生活の中に自然と投資が溶け込むようになったのは、本当に大きな変化でした。
初心者でも「これは使える!」と感じた一冊
投資は一部の知識層がやるもの、そんな固定観念を長年持っていた私ですが、この本はその考えを真っ向から覆してくれました。文章がとにかく分かりやすく、構成も丁寧で、初心者にとっての「最初の一歩」を本気で後押ししてくれる内容でした。
一番感動したのは、「本と付箋があれば始められる」という、投資のハードルを極限まで下げたスタイルです。アプリやツールをいろいろ使いこなすのではなく、シンプルな紙の作業だけで投資候補を絞れるなんて、自分でも驚くほどの安心感がありました。難しい知識がなくても始められるというのは、想像以上に大きな意味を持つと思います。
「これは使える」と思えた瞬間、私の中で投資が「特別な世界」から「自分にもできるもの」へと変わりました。この本が教えてくれたのは、手法だけではなく、自信の持ち方だったのかもしれません。初心者にこそ薦めたい、まさに実用性の高い一冊です。
再現性が高く、すぐに実践できた
私は性格的に、何かを始める前に細かく計画を立ててしまうタイプです。そのため、投資に関しても「まず勉強してから」「準備が整ってから」と思っているうちに、気づけば1年が過ぎていました。そんな私がようやく一歩踏み出せたのは、この本がとても実践的で、すぐに試せる内容だったからです。
読みながら「こうすればいいのか」と思える構成で、知識の積み上げと行動のガイドが同時にできるように作られています。しかも、やるべきことが細かく手順化されていて、まるで料理レシピのように「この通りにやればいい」と安心して実践できるのが最大の魅力です。おかげで、読み終えた当日に四季報を開いて、初めての付箋貼りに挑戦できました。
投資において「再現性がある」というのは、初心者にとってこれ以上ない安心材料だと思います。この本を読んで実感したのは、センスや経験よりも、まずは「行動を積み上げる型」が大事だということでした。今ではその手順を、自分の生活の中に自然に取り入れています。
面倒な分析が不要で助かった
私は、数字を読むのがとにかく苦手な人間です。決算書も、業績予想も、文字が多いとどうしても気が滅入ってしまう性格で、過去に株に手を出して失敗した経験もあります。そんな私にとって、この本は「救い」とも言えるものでした。
とくに心をつかまれたのが、「面倒な分析は必要ない」と明言してくれていたことです。はっしゃんさんの方法は、四季報の膨大なデータを全部読まずに、ポイントだけに注目するスタイルで、負担が非常に少ないのです。「ローソク足を見て、右肩上がりに見えたら付箋を貼る」という作業には、難しい計算も理屈もいりません。ただ目で確認するだけ。自分にとっては奇跡のようなシンプルさでした。
以前の私は、投資の本を読んでもすぐ挫折してしまっていました。でもこの本は、「読んで終わり」ではなく「読みながら自然に行動できる設計」になっていて、実際に四季報を開いてみる気持ちになれたんです。複雑な理論よりも、続けやすいことが何より大事。そんな投資初心者の気持ちに真正面から寄り添ってくれる本でした。
読みながら「やってみたい」と自然に思える構成
投資に対して、これまでずっと「勉強してから始めるべきもの」と思っていた私。分厚い入門書を読んでは、実践に踏み出せずにいました。でも、この本は違いました。読んでいるうちに、不思議と「自分にもできそう」と思えるようになったんです。
その理由は、本の構成にあると感じています。抽象的な話ではなく、実際にどう動くのかが細かく描かれているから、読むたびに「今すぐ試してみたい」という気持ちになる。例えば、どこを見ればいいのか、どうやって付箋を貼るのか、付箋を貼ったあとの判断の仕方まで、段階的に道筋が示されています。
しかも、よくある「これはあくまで一例です」といった曖昧な説明ではなく、はっしゃんさん自身がやってきた実例がそのまま紹介されているので、非常にリアリティがあるんです。「実践者の声」としての説得力があるからこそ、机上の空論にならず、行動に結びつく。読書の途中で四季報を取り出して、ページをめくりたくなる感覚は、これまでのどの投資本にもなかった体験でした。
付箋管理ツールもあって便利
私は道具やツールに助けられながら作業するのが好きなタイプです。なので、ただの理論書ではなく、実践サポートがあるかどうかを重視しています。その点、この本には「理論株価チャートRoom」や「理論株価Web」など、実際に使えるツールが用意されていて、非常に便利だと感じました。
特に、付箋を貼ったあとに「それをどう管理するのか?」という課題に対して、明確な答えが用意されていることに安心しました。株式投資は、銘柄を見つけるところまではできても、その後の管理や判断が曖昧になりがちです。ですがこの本では、色分けのルールや、優先順位のつけ方、売却判断のタイミングなど、すべてが具体的に示されているんです。
さらに、分析を補助してくれるWebツールまであるというのは、本当に親切設計だと思いました。「本で学ぶ+ツールで補完する」というバランスの良さがあり、私のように「やる気はあるけど整理が苦手」という人間にはぴったりでした。手順が明確で、デジタルでもサポートされているこの一冊は、初心者にも中級者にも強く勧めたいと思える内容でした。
まとめ

本書『「会社四季報」速読1時間で10倍株を見つける方法』は、株式投資初心者から副業投資家まで、幅広い層の読者に向けて再現性の高い投資術を解説した実践的な一冊です。
ここでは、読後に得られる価値や次の行動指針を以下の視点から振り返ります。
- この本を読んで得られるメリット
- 読後の次のステップ
- 総括
これらのポイントを踏まえることで、本書の真価と活用法がよりクリアになるはずです。
この本を読んで得られるメリット
この本を読むことで得られる主なメリットを詳しく紹介します。
誰でも再現可能な投資スキルが身につく
本書の最大の特徴は、専門知識がなくても誰でも実践できる点にあります。難しい指標やテクニカル分析は必要なく、必要なのは『会社四季報』と付箋だけ。しかも見るべきポイントは「月足チャートの右肩上がり」と「業績の成長」の2点のみ。あらかじめルールが決まっているため、読者が迷うことなく取り組めるようになっています。
時間の制約を受けずに投資活動ができるようになる
「毎日株価をチェックする時間がない」という人にとって、1時間で完結する速読法は非常に魅力的です。ページをめくって付箋を貼るだけのシンプルな工程は、仕事や家事で多忙な人でも無理なく取り組める設計になっており、「継続できる投資行動」を実現してくれます。短時間で成果を生み出す思考と仕組みが、この本には詰まっています。
ファンダメンタルズの基本が自然に理解できる
本書では、売上や利益の推移、連続増収増益の確認といった基礎的なファンダメンタルズ分析が、難しい言葉を使わずに解説されています。「財務分析」と聞くとハードルが高く感じる人も多いですが、シンプルなステップを踏んでいくことで、無理なく理解が深まっていく構成です。理論株価の活用法も紹介されており、企業の“本当の価値”を判断する目も養われます。
実績に裏打ちされた投資メソッドが学べる
はっしゃん氏自身が2019年夏号から3年半にわたり四季報に付箋を貼り、471銘柄・1,224枚分のデータを蓄積してきた実績は、単なる理論書とは一線を画します。本書ではその結果も具体的な数値とともに公開されており、実際にどのような銘柄が成長していったのかが明らかにされています。自分で選んだ銘柄が成長するという体験の先に、真の投資家としての第一歩があります。
感覚に頼らない論理的な判断軸を手に入れられる
「なんとなく良さそう」で選んだ銘柄が失敗するのは、投資のあるあるです。本書の方法は、主観ではなくルールベースで銘柄を選定するため、判断がブレにくく、再現性のある選択が可能になります。選ぶ・捨てるという工程の中で、自分自身の投資軸が明確になっていく過程は、初心者にとって貴重な学びになるでしょう。

読後の次のステップ
本書を読み終えた読者は、「やるべきことが明確に見えてきた」と感じていることでしょう。しかし、ここで止まってしまってはもったいないのです。学んだメソッドを実践に移すことで、初めて知識が資産に変わっていきます。
以下では、読後すぐに取り組むべきステップを順を追って解説します。
step
1四季報と付箋を手元にそろえる
最初に取り組むべきは、実際に『会社四季報』を購入することです。最新号でなくても構いません。むしろ練習としては過去の号で始めても効果的です。そして、100円ショップなどで手に入る小さな付箋を用意してください。この2つがあれば、あなたも“はっしゃん流速読”の入口に立つことができます。
step
2右肩上がりのチャートに付箋を貼る
本書の最大の特徴である「チャート重視」の判断を実行に移します。月足チャートを確認し、安定して上昇している銘柄に付箋を貼る作業を進めましょう。このとき、会社名や業種は一切気にする必要はありません。あくまで“形”だけに注目し、機械的に判断することが重要です。最初は感覚的に見えても、続けるうちに自然と判断の精度が上がっていきます。
step
3貼った銘柄の業績を確認する
付箋を貼った後は、その企業の業績を確認するフェーズに入ります。注目すべきは「売上」と「利益」が過去から現在にかけて継続的に伸びているかどうか。四季報には数年分の業績データが掲載されており、それを読むだけで会社の成長性を見極めることができます。成長トレンドがはっきりと見える企業だけを選び、残りの付箋は遠慮なく外していきましょう。
step
4理論株価を使って割安度を評価する
業績チェックが終わったら、次は「理論株価」で本当に割安なのかを確認します。理論株価とは、企業の利益や成長性に基づいて算出される“適正価格”のこと。本書では、無料のWebツールやチャートルームを活用してこの確認作業を行う方法が紹介されています。ここまでできれば、銘柄選定の根拠がぐっと強化され、より自信を持って投資に臨めるようになります。
step
5小額からポートフォリオを構築してみる
候補が絞れたら、いよいよ実際の購入です。ただし、最初から大きな金額を投入する必要はありません。1銘柄あたり数万円からでも十分にスタートできます。複数銘柄に分散して購入することで、リスクを抑えつつ成長株を掴むチャンスを広げることができます。実際に資金を投じることで、四季報の見え方がまったく変わってくるはずです。

総括
『「会社四季報」速読1時間で10倍株を見つける方法』は、株式投資における「情報の見方」と「判断の型」を、極限までシンプルに再構築した実践書です。著者・はっしゃん氏が個人投資家として築いた豊富な経験と検証をベースにしており、その内容は単なる理論ではなく、リアルな相場の中で鍛え抜かれた“生きたノウハウ”です。
この本は、知識やテクニックがなくても、四季報を1時間で読みこなし、成長性の高い銘柄を見つけ出す方法を体系化しており、投資初心者が最初に身につけるべき「見る力」「選ぶ力」「絞る力」を順序立てて身につけられる構成となっています。特に、チャートによる候補抽出、業績データによるふるい分け、理論株価による最終判断という3ステップは、投資の初心者から中級者へとステージを上げるうえで強力な武器となるはずです。
さらに本書は、実践によって磨かれたデータの蓄積と検証結果を開示している点も特筆すべき点です。2019年から3年半以上にわたって四季報に付箋を貼り、その後の銘柄推移を追い続けてきた記録は、読者に「自分にもできるのではないか」という確かなイメージと自信を与えてくれます。
また、投資においては「継続」が何より大切ですが、本書は手法が明確で習慣化しやすいため、無理なく続けられるという利点もあります。速読のルーティンを四季報ごとに実践することで、自分自身の投資スタイルを確立することにもつながるでしょう。

本書は、投資に対するハードルを大きく下げると同時に、実践的なスキルを段階的に身につけさせてくれるガイドブックです。
「知識がないから」「時間がないから」と投資をあきらめていた人にこそ手に取ってほしい一冊であり、これからの資産形成を大きく変えるきっかけになるはずです。
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