RCI=順位相関指数はテクニカル指標の一つで、オシレーター系指標に分類されます。
⇒テクニカル分析を始める前の基礎知識 これを知らずに指標を扱うのは無理
順位相関指数 RCIとは
- RCIとは、テクニカルチャートのひとつで、「Rank Correlation Index」の頭文字をとった略語。
- 「日付」と「株価」それぞれに順位を付け、両者にどれだけの相関関係があるのかを数値化したもの。
- 買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標。
RCIの見方
- RCIは一本の線で表されます。
- 中央値の0ラインを境に+0~+100%が上昇基調。-0~-100%が下降基調。
RCIの使い方
買いシグナル
- 売られ過ぎの-100に接近した後、反転上昇し始め時。
- -80以下の水準から-80以上に上昇した時。
- マイナス圏からプラス圏に転じた時。
- マイナス圏で反発した時。
売りシグナル
- 買われ過ぎの+100に接近した後、反転下落し始めた時。
- +80以上の水準から+80以下に下落した時。
- プラス圏からマインナス圏に転じた時。
- プラス圏で反落した時。
0ラインを境に
ボックス相場においては、RCIが0ラインの上に位置し、距離が離れるほどその後に下落する余地が大きくなる。
RCIの有効な相場
RCIはオシレータ系指標に分類されるテクニカル指標ですので、効果が発揮する相場は、
- ボックス相場。
- ゆるやかなトレンド相場。
に限ります。
株価がボックス相場でRCIにトレンドが現れているのが理想です。
急激な株のトレンド相場では、RCIが出すシグナルを信頼するのは禁物です。
RCI の「日付」と「株価」の順位づけとは
日付の順位づけ
例えば、本日が金曜日とした過去1週間の期間における「日付の順位」は、木曜日が1位、水曜日が2位・・・月曜日が4位となります 。
株価の順位づけ
月曜から週末まで毎日高値を更新する上昇トレンドだった場合、金曜日が1位、木曜日が2位、…月曜日は5位となります。
RCI %表記
- 月曜から金曜まで毎日高値を更新する上昇トレンドだった場合、RCIは+100になります。
- 月曜日が高値で、毎日高値を切り下げる下落トレンドだった場合、RCIは-100になります。
RCIの計算式
$$RCI={1-\dfrac {6d}{n\left( n^{2}-1\right) }}×100$$
d:日付の順位と価格の差を2乗し、合計した数値
n:期間
日付の順位は当日(最新の日付)を「1」にします。そして、遡りながら「2、3、4、…」と順位づけ。
価格はその計算期間の中での高い順に「1」から順位づけ
RCIの特徴
RCIは「価格の幅」に左右されません。
日付と価格の順位付けで上下するチャートなので、価格が1日で2倍になろうとも1日は1日です。
その関係でチャートはとても滑らかに表現されます。
RCI まとめ
- RCIチャートにトレンドが現れていないと売買サインが現れない。
- チャートが滑らかなので方向性がわかりやすい。
- 買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標。
- 株価がボックス相場でRCIにトレンドが現れているのが望ましい。