株式投資やFX、仮想通貨など、あらゆる金融商品のトレードにおいて重要なスキルのひとつが「テクニカル分析」です。チャートの動きから相場のトレンドや売買のタイミングを見極める力は、初心者から上級者まで、すべてのトレーダーにとって欠かせない武器となります。しかし、いざテクニカル分析を学ぼうと思っても、専門用語が多く、独学ではなかなか理解が難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
ガイドさん
そんなときに頼りになるのが、信頼できる良書の存在です。
基本的なローソク足の見方から、移動平均線やボリンジャーバンドといった指標の使い方、さらにトレード心理や戦略にまで踏み込んだ本まで、テクニカル分析を学べる書籍は多種多様に存在します。
とはいえ、初心者が最初に手に取るべき一冊や、中級者がレベルアップのために読むべき本を見極めるのは意外と難しいもの。
そこで本記事では、テクニカル分析の勉強に役立つおすすめの本を、ランキング形式でわかりやすくご紹介します。
初心者でも理解しやすい入門書から、実践的なトレード技術が身につく中級〜上級者向けの書籍まで、幅広くピックアップ。
各書籍の特徴や学べるポイントも詳しく解説しているので、これから本格的にテクニカル分析を学びたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
読者さん
1位 マーケットのテクニカル分析 ――トレード手法と売買指標の完全総合ガイド
テクニカル分析という言葉を聞いたことがあっても、それを本質的に理解し、実践に活かせている投資家は意外と少ないのが現実です。チャートをなんとなく眺めて売買の判断をしている人、ネットで断片的な情報を拾っては試行錯誤を繰り返している人、あるいは「感覚」に頼って損失を重ねている人。こうした状況に心当たりがある方にこそ、今、手に取ってほしい一冊があります。それが、ジョン・J・マーフィー著『マーケットのテクニカル分析 ――トレード手法と売買指標の完全総合ガイド 』です。
本書は、1980年代に出版された名著『Technical Analysis of the Futures Markets』の内容を土台に、現代のマーケットに対応する形で大幅に改訂・増補された完全版です。テクニカル分析の“バイブル”と呼ばれる本書 は、単なる理論解説書ではありません。チャートの読み方や価格パターンの意味、トレンドの識別方法、分析指標の選び方といった基礎から、オシレーター、移動平均、エリオット波動理論、マネーマネジメント、トレード戦術、システム構築まで、実践的かつ応用力の高い内容が網羅 されています。
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さらに特筆すべきは、図解を重視した構成です。400枚以上のチャートが随所に掲載 されており、視覚的に理解しながら学びを深められる設計になっています。特にローソク足やポイント・アンド・フィギュアといった視覚的なテクニカル手法については、実際の市場で使える“現場感覚”が身に付くように丁寧に解説されています。
また、株式・先物・FXといった市場の違いや、時間軸ごとの分析手法、さらには市場間の相関や金利、通貨の動きまでも一つの体系として理解できるよう、内容が編成されています。テクニカル分析を単なる“チャートの読み方”にとどめず、戦略的・構造的に活用するための知識と視点が、すべてこの一冊に詰まっているのです。
本書は、まさに“読むトレード講義”と言える内容 です。書き手であるジョン・J・マーフィーは、CNBCでのアナリスト経験や、数十年にわたるプロフェッショナルとしてのキャリアを持ち、その洞察は実践の蓄積に裏打ちされています。だからこそ、本書の解説は実務に直結しており、読者はすぐに実戦で試すことができます。
テクニカル分析に関する情報は、今やネットやSNSを通じて簡単に手に入ります。しかし、それらはあくまで断片的な知識に過ぎず、「全体像を構造的に学ぶ」という視点が欠けています。だからこそ、網羅的かつ体系的に整理されたこの一冊の価値は非常に大きい のです。投資を学び始めたばかりの初心者はもちろん、長年市場に身を置いてきた中上級者やプロ志向のトレーダーにとっても、知識の再整理や新たな視点の発見があるはずです。
ガイドさん
この書籍は単なる「参考書」ではありません。マーケットの本質を捉える“地図”であり、あらゆる局面で迷いを取り除く“羅針盤”です。
そして、トレードの「勘」や「センス」を確かな「理論」と「技術」に変えるための道標です。
真剣に市場と向き合いたい、そんなすべての人にとって、最初に読むべき、そして最後まで手元に置いておくべき一冊。それが『マーケットのテクニカル分析』です。
本の感想・レビュー
最初に本を手に取ったとき、その厚みだけでもただ事ではないと感じました。実際に読み進めると、その予感はすぐに現実のものとなり、ページをめくるごとに怒涛のように押し寄せる情報量に圧倒されました。テクニカル分析の全体像から始まり、細かなチャートの分析手法、応用的なトレーディング戦略、そして最新の指標まで網羅されていて、まさに「これ一冊で完結する」と断言しても差し支えない内容です。
各章が独立して機能している構成なので、知識が偏っている読者でも、自分の知りたい分野から無理なく学べます。それぞれの章で掘り下げられる情報の深さは並外れていて、たとえば「移動平均」ひとつ取っても、単純平均や加重平均だけでなく、それがなぜ重要なのか、どのように市場の心理を映すのかといった背景理論まで丁寧に解説されています。
まさに「知識の金鉱脈」と呼ぶにふさわしい一冊でした。
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私は普段、図が少ない専門書だとどうしても頭に入ってこないタイプです。ですがこの本は、視覚的な理解を強くサポートしてくれる構成になっていて、読むたびに発見があります。
特に印象的だったのが、チャート図の豊富さです。単なるチャートの羅列ではなく、文章で説明された理論が、すぐその横に掲載された図で直感的に理解できるようになっている点が素晴らしい。理論と視覚情報の相互補完によって、学習効率が圧倒的に高まると感じました。
さらに、初心者がつまずきやすい「パターン認識」の章では、チャートの形状が複数のパターンとして整理されており、それぞれがどのような相場局面で出現し、どんな意味を持つかが丁寧に示されていました。テクニカル分析は抽象的な部分も多い分野ですが、本書のおかげで「目で見て理解する」ということが本当に可能になるのだと実感できました。
読了した今、私はこの本を「一生の相棒」として手元に置くことを決めました。投資に関する多くの書籍を読んできましたが、本書ほど繰り返し読む価値を感じたものはありません。
内容は専門的でありながら、決して小難しい表現ではなく、誰でも読み解けるよう丁寧に構成されています。そして最大の魅力は、読み返すたびに違った角度からの気づきが得られること。最初は基本理論を中心に読んでいましたが、トレード経験が増えるにつれて、マネーマネジメントやトレード戦術、さらには市場間分析など、応用的な部分が自然と目に入るようになりました。
まさに、読み手のレベルに応じてその姿を変える「生きた教科書」といった印象で、手に取るたびに価値を更新してくれる存在です。たった一度読んだだけで終わらせるには、あまりにも惜しい書籍です。
私にとってこの本は、単なる解説書ではなく、投資家としての「思想」を根底から変えるきっかけになりました。これまで何となく自己流で株を買ったり売ったりしていた自分にとって、本書の冒頭にある「テクニカル分析の哲学」は、強烈な衝撃を与えてくれました。
単なる売買のタイミングを学ぶ本ではないのです。市場がなぜ動くのか、その動きをどう読み解くべきなのかといった、分析に対する考え方や姿勢が、この本には詰まっています。とくに「ファンダメンタルズ分析との違い」や「ランダムウォーク理論への反論」など、背景理論にも深く触れており、読みながら投資という営みに対する理解が格段に深まっていくのを感じました。
今では、チャートを見る目が以前とはまるで違います。ただの線や点に見えていたものが、今は明確な意味を持って私の目に映るのです。これから本格的に投資を学んでいきたい初心者にとって、まさに出発点として最良の一冊だと思います。
私は長年FXを中心に取引をしてきましたが、最近は株式やコモディティにも興味を持ち始め、異なる市場を横断的に分析できる力を求めていました。そんな時に出会ったのがこの本です。読んでいるうちに、テクニカル分析というのは市場ごとにまったく別の知識が必要なのではなく、共通する原理があり、それを理解すれば応用できるのだという確信を得ました。
本書の中で特に感銘を受けたのは、市場間分析に関する章と、各市場への具体的な応用が随所に記載されている点です。株価指数、金利、為替、先物、それぞれの相関関係やダイナミクスが、豊富なチャートとともに丁寧に解説されており、それぞれの市場で何を基準に判断すべきか、どのような指標が有効かが明確にされていました。
一つの分析手法を多様な場面で活かすためには、知識の抽象化と構造化が不可欠ですが、本書にはそのための視座がしっかりと埋め込まれています。応用力を身につけたいと願う中級者や、複数市場で成果を出したいトレーダーにとって、これほど有用な教材は他にないと思います。
テクニカル分析の本は数多くありますが、ここまで先人たちの英知と現場での実践が融合された書籍は他にないと感じました。著者のジョン・J・マーフィー氏は、1980年代からこの分野を牽引してきた第一人者。その視点で語られる理論には、重みと信頼感があります。
そして驚くべきは、それがただの歴史や理屈の解説で終わらないことです。本書は、実際のチャートや市場の動きを使って「なぜこの理論が有効なのか」を説明しており、理論と現実を橋渡しする工夫が随所に見られます。これにより、読み手は「なるほど、これは現実のマーケットでもこう活かせるのか」と自然に腑に落とすことができるのです。
このように、実証と理論が共に語られている書籍は意外に少なく、本書はその点において群を抜いています。技術の歴史を知り、同時に実務での活用法までを学びたい人にとっては、まさに宝のような一冊です。
私はテクニカル分析の世界に長く身を置いてきましたが、この本を手にしてからは、もう他の解説書を探す必要がなくなりました。そう断言できるほど、情報の深さ、正確さ、そして網羅性において圧倒的な存在感を放っている一冊です。
チャートパターン、トレンド分析、移動平均、オシレーターなどの基本に始まり、エリオット波動、マーケットプロファイル、サイクル理論、そしてシステム構築に至るまで、テクニカル分析に必要な要素がすべて含まれています。しかも、それが論理的に整理され、重複なく、段階的に理解できる構造で展開されているのです。
これほどの本は、英語圏を含めてもほとんど例がありません。読むたびに「ここまでやってくれるのか」と感動を覚え、参考書というよりは「マスタークラスの講義」を受けているような気持ちになります。究極の一冊を探しているすべての投資家に、自信を持っておすすめします。
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2位 日本テクニカル分析大全
投資の世界では、企業業績や経済指標といった「ファンダメンタルズ」に基づいて銘柄を選ぶ分析法がよく知られています。しかし、もう一つの強力な武器として、多くの投資家に支持されているのが「テクニカル分析」です。これは、株価や為替、先物といった市場価格の動きからパターンやシグナルを読み取り、将来の値動きを予測するというアプローチ。チャートに描かれる価格と出来高の変化、投資家の心理が織り込まれたグラフの中から、相場の本質に迫ろうとする手法です。
こうしたテクニカル分析を、網羅的かつ体系的に学べる数少ない書籍のひとつが『日本テクニカル分析大全 』です。本書は、日本テクニカルアナリスト協会が総監修し、2004年に日本経済新聞社から刊行された全685ページにわたる超大作 。テクニカル分析を「手法の羅列」ではなく「学問」として扱い、その理論的な背景から現場での応用に至るまで、深く丁寧に解説しています。
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内容は大きく5部に分かれており 、第1部ではテクニカル分析とは何かという本質的な問いに答えつつ、その歴史や投資理論上の位置づけを解説します。第2部では、相場の性格や景気循環、さらには行動ファイナンス理論に触れながら、なぜ相場が一定のパターンで動くのかを考察。第3部以降では、移動平均線やRSI、MACDなどの定番指標から、日本独自の一目均衡表、ポイントアンドフィギュア、カギ足といった高度なチャート技法まで幅広く扱い、さらに先物市場や信用取引といったマーケットの構造自体も分析対象に含まれます。
本書の魅力は、単にテクニカル手法の使い方を解説するだけではなく、「なぜそれが有効なのか」「どんな心理が背後にあるのか」といった“理由”にまで踏み込んでいる点 にあります。だからこそ、本当の意味で理解し、応用する力が身につきます。また、投資家が陥りやすい誤解や過信への注意も随所に盛り込まれており、チャート分析を“武器”として活かすための心構えまで養える構成です。
初心者にとっては敷居の高い専門書に見えるかもしれませんが、基礎理論から丁寧に解説されており、用語の意味や使いどころなどもしっかりカバーされています。逆に、すでにある程度の知識や経験を持つ投資家にとっては、自分の分析スタイルを再点検し、より体系的に整理するための“地図”として非常に役立つでしょう。
ガイドさん
テクニカル分析に本気で取り組みたいすべての人へ――。『日本テクニカル分析大全』は、学ぶことの意義、深く掘り下げる価値、そして理論と実践をつなぐ架け橋のすべてが詰まった、まさに“大全”の名にふさわしい一冊です。
この記事では、その魅力や構成、どんな人におすすめなのかを詳しく解説していきます。
あなたの投資力を根底から支える、強力な「知のツール」となることでしょう。
本の感想・レビュー
読み始める前は、正直なところ、その厚さに少し身構えてしまいました。テクニカル分析に関する本は何冊か読んだことがありましたが、このような分厚い本は初めてで、読み通せるかどうか少し不安だったのです。ただ、1ページ目から感じたのは「これは単なるノウハウ集ではない」ということでした。
最初の章では、株式の価値と株価の違いという基本的なテーマから始まり、テクニカル分析が何を前提にして成り立っているのかが、理路整然と書かれていました。ここを読み進めている段階で、今まで曖昧にしてきた理解が徐々に言語化されていくのを感じました。
その後も、相場のサイクルや投資家心理に関する章を通じて、単にチャートの見方だけではない「相場との向き合い方」に気づかされることが何度もありました。読み終えた今でも、重要なところには付箋が何十枚も貼られていて、気になるときに何度も開きたくなる、そんな一冊になっています。
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私がこの本を手に取った理由は、テクニカル分析を改めて基礎から整理したいと感じたからでした。これまではネットや動画などで断片的に情報を集めていたのですが、それらをうまく頭の中でつなぎ合わせることができずにいたのです。
この書籍は、第1部でテクニカル分析の立場や思想的な背景を丁寧に説明してから、第2部で相場の性格や景気循環などの市場の動きを理解し、第3部で各種手法に入り、最後に応用としてチャート理論や環境分析に進んでいくという構成になっていました。
読みながら感じたのは、「自然に理解が深まっていく」という感覚でした。1つの手法を学ぶたびに、それがなぜ有効なのか、どんな市場状況で役に立つのかが分かるようになっており、実践と理論が無理なくつながっているように思いました。特に、各部が段階的に積み上がっていくような構成は、初心者だけでなく中級者にも価値のある設計だと感じました。
以前から一目均衡表という言葉は聞いたことがありましたが、具体的にどのように使うものなのか、なぜ多くの投資家が注目しているのかまでは理解できていませんでした。本書の第4部では、このような体系的なチャート理論が一章ごとに独立して詳しく解説されており、長年の疑問がようやく晴れたような気持ちになりました。
一目均衡表、カギ足、ポイントアンドフィギュア、ダウ理論、エリオット波動、ギャン理論など、これまで名前だけ知っていた理論について、それぞれの背景や成り立ち、相場への考え方の違いまでを知ることができ、読み応えがありました。これらは単に「こう動いたら買い」「この形なら売り」という技術的なものではなく、その背後にある思想や市場との向き合い方を学べる内容でした。
ひとつの手法を深く理解することで、分析の引き出しが増えるだけでなく、「なぜこの手法が相場に合うのか」という視点を持つことができるようになった気がしています。
チャートの勉強をするときにいつも感じていたのは、「言葉では理解できても、実際にどう見ればいいのか分からない」というもどかしさでした。この本は、そうした悩みをとても丁寧にフォローしてくれました。
各章で紹介されている分析手法には、必ず具体的な図やチャートが掲載されており、目で見て理解できるように工夫されています。とくに第3部のオシレーターやフォーメーション分析の章では、図と文章がセットになっており、「なるほど、こういうときにこのシグナルが出るのか」と納得しながら読み進めることができました。
テクニカル分析は視覚的な要素が多いため、こうした図解の充実度は非常にありがたいです。仕事で実際に顧客へ相場の話をする機会がある自分にとって、この本は知識を整理するだけでなく、実際の説明や判断にも役立つ、まさに実務書と呼べる存在です。
私は長く相場を見てきましたが、それでもなお「これは手元に置いておきたい」と思える本に出会ったのは久しぶりです。正直なところ、読み始めた当初は「やや理屈っぽいかな」という印象もありました。でも、読み進めるにつれて、それがむしろこの本の最大の強みだと気づきました。
初読時には、まず第1部から第3部までを中心にしっかり読み込みました。テクニカル分析の考え方や、各手法の基礎をひととおり頭に入れるだけでも相当な学びがありましたが、実際に自分でチャートを見てトレードをする中で、「もう一度あの章を読み返したい」と思う場面が増えていきました。たとえば、出来高分析やフォーメーション分析の項目は、実戦での気づきと結びつけながら読むことで、以前よりもはるかに理解が深まりました。
このように、経験値に応じて異なる読み方ができる構成になっているのが、この本の魅力だと思います。何度読んでも新しい発見がある、そんな稀有な書籍です。
普段はどちらかというとファンダメンタルズ重視で銘柄選定をしてきた人間です。企業の業績や財務データを分析することに慣れていたので、テクニカル分析については正直なところ、やや懐疑的でした。しかし、この本を読んで「二項対立」ではなく「補完的関係」として理解する視点を得ることができました。
特に第5部にある「テクニカル分析とファンダメンタルズ」の章は、自分の中での考えを整理する上でとても有意義でした。価格というのは単に業績の反映ではなく、市場全体の心理や需給によって動くことがある。頭では分かっていたつもりでしたが、本書を読んでそれが明確に腹落ちした感覚がありました。
また、相場全体を見る章では、指数や先物、市場全体の動向といったマクロ的な視点から、テクニカル分析をどのように使うかという解説もあり、今まで局所的にしか見ていなかったチャートの意味が、より広い文脈で理解できるようになりました。
私は投資初心者ではありませんが、長くトレードをしていても「なぜこうなるのか分からない」と感じる場面に何度も出くわしてきました。特に、自分の予想とは逆の動きになったときに、「理屈では説明できない相場」が存在することを何度も経験しました。
この本の第2部を読んだとき、まさにその疑問が解消されたような気がしました。相場が人間の行動でできている以上、感情や集団心理が価格に影響を与えるのは当然のこと。行動ファイナンス理論や相場の局面の変化に関する章では、「価格は人の心理を映す鏡である」という考え方が、さまざまな形で丁寧に展開されています。
これを読んでから、チャートを眺めるときの目線が変わりました。単に「上がる・下がる」を予測するのではなく、背景にある投資家たちの感情や行動の連鎖を読むことの重要性を強く意識するようになったのです。
本を読み終えた後、私は机の上にこの一冊を常に置いておくようになりました。なぜなら、調べたいことがあるときにすぐ開けて、目的のページにすぐ辿り着けるからです。これは、情報の整理の仕方と目次構成が非常によくできているからこそだと思います。
分析手法に関する章では、各手法ごとに見出しが整理されていて、「あの手法の仕組みをもう一度確認したい」と思ったときに、迷わず該当ページを見つけられます。チャート理論や市場環境の分析も同様で、初読時には拾いきれなかった情報も、あとから読み返すことでより鮮明に理解できるようになっています。
今では、トレードの前にこの本を開いて、あらためて分析の視点を確認してから相場に向かうようになりました。読み物というより、長く使える道具として、私の投資環境にしっかりと根づいている一冊です。
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3位 手法作りに必要な“考え”がわかる データ検証で「成績」を証明 株式投資のテクニカル分析
あなたが今、株式投資の世界で感じている「これって本当に信じていいのか?」というモヤモヤ。その正体は、情報の“検証不足” かもしれません。
SNSや動画サイト、本や有料コンテンツなどには、日々「この手法で月利◯%!」といったキャッチーな言葉が溢れています。しかし、それらの多くは一時的な結果を強調するばかりで、なぜそのルールが有効なのか、どのような相場環境で力を発揮するのか、そしてどんな条件下で通用しなくなるのかまでを、しっかりと説明しているものはほとんどありません。
『手法作りに必要な“考え”がわかる データ検証で「成績」を証明 株式投資のテクニカル分析 』は、そうした“なんとなくの雰囲気”や“信者的ノウハウ”から距離を置き、過去データという客観的な材料によって、投資手法をゼロから見直そうという提案をしてくれる一冊です。
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本書では、個人投資家にも身近なテクニカル指標(移動平均線、RSI、MACD、一目均衡表など)をベースに、シンプルな戦略から複数指標を組み合わせた戦略まで、実際に検証ソフト「イザナミ」を用いて成績を徹底的にデータ化。ランキング形式で示された26の売買ルールは、どれも利益率や勝率、リスクリワードといった定量的な数値で裏付けられており、目に見える根拠があるからこそ“真似る”価値があります 。
そして本書の真骨頂は、「真似て終わり」ではなく、そこからさらに「自分専用のルールを作る」ための考え方にまで踏み込んでいることです。なぜその戦略は機能したのか? どうすればもっと改善できるか? どのパラメータをいじると成績が変わるのか?――そうした問いに、著者は丁寧に考察を重ね、読者の中に“戦略設計の目”を育ててくれます。
また、システムトレーダーだけでなく、ツールを使わず裁量で売買する個人投資家にとっても価値ある一冊 です。第5章では、検証で得られた知見をヒントに「どのように銘柄を選ぶか」「何を基準に買い時を判断するか」といった、実践に即したアドバイスも提供されています。
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「データで裏付けされた戦略を使いたい」 「SNSに流されず、自分で判断できる軸が欲しい」 「なんとなくの勘でトレードするのは卒業したい」
そんな思いを持つあなたに、本書はきっと大きなヒントと方向性を与えてくれるでしょう。投資で勝つために必要なのは、特別な才能や勘ではなく、正しい「考え方」と「検証された手法」です。本書を読めば、それがどれほど心強い武器になるかを実感できるはずです。
本の感想・レビュー
長年、自己流で株式投資を続けてきた者として、この本には目を開かされる思いでした。私は、なんとなくの相場観や経験則を頼りにして、「こう動くだろう」と勘を優先した取引ばかりしていました。それが、必ずしも間違いだったとは思いません。ただ、なぜ勝てたのか、なぜ負けたのかの説明がつけられないまま、結果だけに一喜一憂していたのは事実です。
この本を手に取ったとき、まず驚いたのは、紹介されている売買ルールがすべて過去データによる検証結果とセットで提示されていたことでした。単なる「この方法がオススメです」ではなく、「この条件でこの期間、日本市場で運用したらこういう成績でした」という明確な実績の提示があるのです。しかも、手法ごとにグラフや成績の推移まで掲載されており、表面的な数字だけでなく、継続的な成績の傾向や安定性まで確認できる点に信頼を持ちました。
本書の最大の意義は、「感覚ではなく、裏付けのある投資判断をする」という当たり前でいて難しいスタンスを、誰にでも実践できる形で提示してくれていることだと思います。検証のない投資は、自己満足で終わる可能性が高い。本質的な投資とは何かを学び直す一冊でした。
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私は理系出身で、仕事でも統計や分析を扱っていることもあり、感情論や精神論に頼った手法には抵抗があります。その意味で、本書は非常に私の考え方にマッチしていました。特に好感を持てたのは、すべての売買ルールが「再現性」に重きを置いて設計・評価されていることです。
例えば、移動平均線やRSIなどのテクニカル指標を使った売買ルールを単独で、あるいは複数組み合わせて検証するという内容も、本書では単なる紹介では終わりません。それらの手法が実際にどれだけのリターンを生んだのか、どのような相場状況で有効性が高かったのかが、しっかり数値とグラフで示されています。しかも、成績が悪かった手法についても包み隠さず掲載されている点に、著者の誠実さと科学的な姿勢がにじんでいます。
多くの投資関連本が「うまくいった例」ばかりを強調する中で、この本は「なぜそのルールが機能したのか」あるいは「機能しなかったのか」を検証を通じて示してくれます。信頼できる根拠を求める人にとって、これほど安心して学べる本はなかなかないでしょう。
私はもともと日本株を中心に運用している個人投資家です。これまで読んだ投資本の中には、株とFX、さらには仮想通貨などが混在していて焦点が定まらないものも多く、読むたびにモヤモヤしていました。でも、この本は違います。初めから終わりまで、完全に「株式投資」にフォーカスされており、その点で非常に安心感がありました。
特に、検証対象が「東証の個別銘柄」に限定されている点は、実践的な意味でとてもありがたかったです。FXとは違って、株には取引時間の制約や、ストップ高・ストップ安といった独自のルールがあるため、同じテクニカルでも通用する方法が異なります。本書では、そうした株式特有の要素も検証に取り入れており、「実際の市場で本当に機能するのか?」という視点が常に貫かれています。
また、FX経験者が書いた本には見られがちな極端なレバレッジ戦略もなく、現実的で堅実な内容が多く、特に長く株式で資産形成をしていきたい人にはピッタリの一冊だと思いました。
投資の勉強を始めてから、「手法を構築する」という言葉を耳にするたびに、自分にはまだ無理だと感じていました。ですが、この本を読み終えた今では、「自分でもやってみよう」と自然に思えるようになっています。その理由は、読者の成長をしっかり設計に組み込んだ構成にあります。
本書は最初に、すでに利益率が高いとされる売買ルールをランキング形式で提示してくれます。この時点で「真似してみよう」と思える内容が揃っているので、投資初心者でも安心して読み進めることができます。けれど、それで終わらないのが本書の真骨頂です。第4章では、手法の本質的な構造や共通点について考察が加えられており、「この手法がなぜ機能したのか?」という裏側の思想に触れることができるのです。
さらに、「勝率とペイオフレシオの関係性」や「トレンドと逆張りの融合」など、戦略を構築するための基本的な考え方も丁寧に解説されており、自分自身の手法を作るための足がかりとなります。読むだけで終わらず、「行動したくなる」一冊でした。
株を始めて半年ほどの初心者です。これまでにもテクニカル分析の本は何冊か読んできましたが、どれも抽象的な説明ばかりで、正直いって理解できていませんでした。たとえば「RSIが30を切ったら買い」などと言われても、「なぜ?」「本当にそれでいいの?」と疑問ばかりが残り、実際のトレードではうまく使いこなせなかったのです。
でも、この本ではそうしたテクニカル指標が「実際に機能したかどうか」を過去データで確かめた結果が提示されています。それも、利益率やドローダウン、勝率など、具体的な数値とともに説明されていて、非常に納得感があります。第2章では、移動平均線やボリンジャーバンド、MACDなど、よく使われる指標が単独でどのように機能するかが明らかにされていて、読み進めるうちに自然と「使いどころ」が見えてきました。
今では、チャートを見る際に「あ、これはこのパターンに近いな」と感じることができるようになり、投資がより身近に、そして楽しくなってきました。学びながら、自然と実践力も身につく。そんな貴重な体験を与えてくれる本でした。
私は完全に裁量トレード派です。日々のニュースや市場の空気感を読みながら、その時々の判断で売買をしています。だからこそ、システムトレードや定型ルールに対しては、正直「自分には合わないかな」と思っていたのですが、この本はそんな私の考えを大きく変えてくれました。
本書には確かに、検証ツールを使ったシステマティックなアプローチが多く登場します。でも、注目すべきは「その裏にある考え方」です。売買ルールの背景にある思想やロジックの部分がしっかり説明されていて、裁量トレードの意思決定にも応用できるヒントがたくさん詰まっていました。
また第5章では、システムを使用しない投資家のための銘柄選びの方法にも触れられており、「裁量でも検証データを活かす」アプローチが提示されています。これはまさに、自分のような裁量トレーダーが“次のステップ”へと進むための架け橋になる内容です。データに縛られるのではなく、データを味方にする感覚。この本は、裁量派にも自信を持って薦められる一冊です。
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4位 真・チャート分析大全 ──王道のテクニカル&中間波動編
株式やFX、商品先物などの投資において、チャート分析はもはや欠かせないものとなっています。しかし、ただ単にテクニカル指標やチャートパターンを追いかけて売買を行うだけでは、成功を収めることは難しいのが現実です。相場は予測が困難であり、目の前に現れるサインに惑わされることもしばしばあります。それでもなお、多くのトレーダーが実践し、成果を上げているのは、そこには確かな理論と理解があるからに他なりません 。では、その確かな理論とは一体何なのでしょうか?
本書『真・チャート分析大全 ──王道のテクニカル&中間波動編』は、チャート分析を単なる「指標の組み合わせ」として扱うのではなく、背後に潜む「相場の本質」を読み解くための、深い理論と実践を提供する書籍です。長年の経験を持つ著者たちが説く「王道のテクニカル」と、最先端の「中間波動分析」の手法を統合し、初心者から上級者まで幅広い層に向けて、相場の流れを的確に捉える力を養います。
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本書は、単に「売買のタイミング」を見つけるための手段としてチャートを学ぶのではなく、チャートを通して相場そのものを理解することを目指しています 。そのため、単に指標を羅列するのではなく、テクニカル分析の背後にある「相場の哲学」や「心理学」までを掘り下げて解説しています。
特に注目すべきは、チャート分析における重要な概念である「トレンドの初動を捉える」ことに焦点を当てた「中間波動分析」の章です。この手法では、従来のテクニカル分析だけでは見逃しがちな「トレンドの早期の兆候」を的確に捉え、リスクを最小限に抑えた利益獲得の方法を提供します。これによって、従来の遅れた指標に依存することなく、リアルタイムで相場の流れを先取りすることが可能になります。
また、「ダウ理論」や「トレンドライン」「チャネルライン」など、テクニカル分析の基本となる理論についても、従来の解説書とは一線を画す深い洞察を提供 しています。これにより、初心者でも「なぜこの理論が有効なのか」を理解することができ、単なる指標の使い方ではなく、理論に基づいた実践的な判断力を身につけることができます。
ガイドさん
本書は、テクニカル分析に初めて触れる方にもわかりやすく、また経験豊富なトレーダーにとっても新たな視点を提供する内容となっています。
章ごとに段階を追って学べるように構成されており、基礎から応用まで一貫して学べる仕組みとなっています。
そのため、何度も繰り返し読み返すことで、深い理解と共に実践力を高めることができるでしょう。
本の感想・レビュー
私はこれまで、テクニカル指標を“ただの道具”として使ってきました。MACD、RSI、ボリンジャーバンド──どれも使い方は知っていても、「なぜそうなるのか」はよくわからないまま。でもこの本は違いました。ただ“使う”のではなく、“意味を知る”というスタンスが貫かれています。
印象的だったのは、計算式の背景を丁寧に解説してくれている点です。数字の意味、ラインが動くロジック、そしてそれがチャートにどのようなシグナルをもたらすか。それを理解することで、これまでなんとなく使っていたツールが、急に手の内にある感覚へと変わったのです。
「サインが出たから買う」ではなく、「なぜこのサインが出るのかを知った上で判断する」。この違いは、トレーダーとしての成長にとって決定的だと感じました。
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私は普段から相場に数値的な根拠を求めるタイプで、再現性やロジックを大事にしています。だからこそ、この本のアプローチは非常に理にかなっていると感じました。単に「この形が出たらこう動く」という暗記型の説明ではなく、「どうしてそう動くのか」「その根拠はどこにあるのか」を筋道立てて教えてくれる。
これは、読者を“理解して使える”レベルに引き上げてくれる本です。特に感心したのは、シグナルの発生理由を丁寧に解説している箇所。計算式から逆算して、なぜここで買いシグナルになるのか、なぜここで利確を考えるべきかを追っていける。こういう説明があるからこそ、私のような理論派にも納得感があるんです。
分析の再現性を高めたいと願っていた私にとって、この本のアプローチはとても信頼できるものでした。
僕が一番驚いたのは、この本の構成力です。一般的な分析本って、たくさんの手法を紹介して終わりになりがちですが、この本には“流れ”があるんですよね。最初から最後まで通読すると、チャート分析がどう積み上がっていくかが自然にわかってきます。
章の並び方にも意図が感じられて、「古典的な理論」から「現代的なツール」へと橋を渡すような構成になっている。それでいて、一つ一つの章が深く掘り下げられているから、学びながらストレスを感じない。
単なる手法集じゃない。これ、一冊の“システム”だと思います。だから読み終えたときには、自分の中にひとつの分析フレームが築かれている。そこが、他のどの本にもなかった決定的な価値でした。
正直なところ、最初は「中間波動論って何だろう?」という程度の興味で読み始めました。ところがこれが、想像以上に深いテーマでした。他のどの書籍にも取り上げられていない視点で、まさに「トレンドの内側を覗き込むような」分析手法だったんです。
トレンド転換でも継続でもなく、その“狭間”にある微妙な動きを丁寧に捉えていくアプローチ。これは、実際のトレードでも極めて実践的です。中間波動の種類が体系的に整理されていて、それぞれの出現タイミングや意義が明確になっているため、応用しやすいのも魅力でした。
この理論に出会えたことで、私は「相場を見る目」が一段深くなったと感じています。唯一無二の価値を持った知識体系に触れた実感があります。
読む前は、またよくあるテクニカルの解説本かと思っていました。でもこの本は違いました。どこかの成功者が一方的に答えを押しつけてくるのではなく、読者に問いかけ、考えさせてくれるんです。読み進める中で「どう判断すべきか」「なぜそうなるのか」という視点が常に求められる構成になっていて、気づけば自分自身の思考力が鍛えられているのを感じました。
特に印象深かったのは、「売買サインは絶対ではない」という一貫したスタンス。テクニカル分析の“正解”を探すのではなく、“状況に応じた解釈と行動”を求められる。それがまさに、現実のマーケットに向き合う姿勢なんだと納得しました。読み終える頃には、ただのチャート使いではなく、“判断する投資家”に自分が近づけたような感覚があります。
私はこれまで、「いかに勝つか」ばかりに意識がいっていて、負けたときの対処をほとんど考えたことがありませんでした。でもこの本を読んで、一番心に刺さったのは“逃げ道を用意する”という視点です。これまでの私は、シグナルが出たらGO!という感覚でしかなかった。けれど実際の相場では、どんなに優れた指標でも想定通りに動かないことはある。その時にどう身を引くか、その判断基準を持てるかどうかが、生き残りに直結するのだと痛感しました。
この本の中では、単に仕掛けのポイントだけでなく、「リスクと向き合う姿勢」そのものが語られています。そしてそれは精神論ではなく、テクニカルの仕組みを理解することから自然と導かれるんですね。トレードで“逃げる技術”を得られるというのは、私にとって本当に価値ある体験でした。
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5位 勝ってる投資家はみんな知っている チャート分析2
投資の世界では「安く買って高く売る」ことが基本 だと言われますが、その“タイミング”を見極めるのが最も難しい ――多くの個人投資家が、そう感じているのではないでしょうか。株式投資、FX、暗号資産(仮想通貨)など、どの市場でも価格の動きには一定のパターンがあり、そこに法則を見出すための技術が「チャート分析(テクニカル分析)」です。
『勝ってる投資家はみんな知っている チャート分析2』は、テクニカル分析の基本を学べる前作に続き、さらに一歩深く踏み込んだ“実践的チャート読解術”を提供する続編です。前作で取り上げられたローソク足や移動平均線、MACDといった基礎知識をベースに、今回はDMI、パラボリック、RCI、移動平均乖離率、サイコロジカルライン、酒田五法 といった中級者向けの指標を豊富に紹介。加えて、それらをどのように組み合わせれば効果的な売買判断に結びつくのか という実戦的なノウハウにも迫っています。
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本書の魅力は、単なる指標の紹介にとどまらず、読者が実際の相場で「どう活用すればいいのか」を、図解やチャート例、そしてマンガによる導入などを通じて、丁寧にかみ砕いて説明 している点にあります。とくに、投資初心者がつまずきがちな専門用語や複雑なロジックについては、噛み砕いた説明と生活に例えたストーリーで視覚的・感覚的に理解できる工夫が施されています。
さらに巻末には、すぐに調べられる「チャート分析用語集」や、実践で生じやすい疑問を解決する「Q&Aセクション」も収録。トレードの現場で“すぐに使える”“何度でも立ち返れる”構成となっており、まさに“読むだけで終わらせない”投資書として完成度の高い一冊です。
推薦者には、100億円を超える利益をあげたカリスマトレーダー・テスタ氏の名前もあり、その信頼性と実践性は折り紙付き。初心者にとっては頼れる指南書となり、経験者にとっては視野を広げ、分析の精度を高めるヒントが詰まった内容となっています。
ガイドさん
「なんとなくチャートを見ているだけ」から、「具体的な根拠をもってトレードできる」投資家へ――この本が、あなたの投資スタイルを変える大きなきっかけになるはずです。
前作を読んだ方はもちろん、本書から読み始めても確かな学びを得られる一冊。投資という名の“勝負”に臨むすべての人におすすめします。
本の感想・レビュー
私はこれまで「チャート分析」という言葉は知っていても、何となく難しそうなイメージを持っていました。専門用語が並んでいたり、数値の解釈が必要だったりして、完全に敷居の高い世界だと思い込んでいたんです。
でも、この本を開いてみると、その第一印象が一変しました。章の冒頭にマンガが入っていて、難しそうな概念も日常生活の例に置き換えて説明されているので、スッと頭に入ってきます。全体の構成も、基礎から応用へと段階的に進んでいくため、読み進めるごとに知識が積み上がっていく安心感がありました。
「いきなりチャートの話をされても分からない」と感じていた過去の自分に、この本を渡したくなるほど、親切でやさしい一冊です。
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テクニカル分析は、視覚的な情報を扱う分野にもかかわらず、意外と「図が少ない本」が多い印象です。ですが、この本は違います。ローソク足の動きや、各種指標のシグナルの出方などが、実際のチャート図とともに掲載されていて、頭の中でイメージしやすくなっています。
私は普段から「言葉より図で理解するタイプ」なので、これだけ多くの図解が載っていると、読むことに対するハードルが一気に下がります。とくにDMIやパラボリックといった、やや馴染みの薄い指標も、図を見ながらならすんなり理解できました。
文字情報とビジュアルがバランス良く配置されていることで、学習効率が上がるというのを、この本で体感しました。
この本を読んで一番驚いたのは、「チャートは心理を映す鏡」という視点でした。私はこれまで、テクニカル指標は単なる数式の延長だと思っていたのですが、そうではなく、そこには投資家たちの感情や意思決定がしっかり反映されているということが書かれていて、目からウロコでした。
たとえば、サイコロジカルラインの章では、「過熱感」や「冷え込み」といった、相場の熱量を数字でどう表現するかという説明が非常に分かりやすくて、読みながら何度もうなずいてしまいました。
今まで「このラインを超えたら売り」「この形が出たら買い」という機械的な判断ばかりしていた自分にとって、人間らしい判断軸を与えてくれる内容でした。投資に深みが出るとは、まさにこのことだと実感しました。
私は株式投資だけでなく、FXや仮想通貨にも手を出しているのですが、どの市場でも応用できる知識がこの本には詰まっています。テクニカル分析の考え方は、銘柄や商品を問わず基本的には共通です。しかし、どうしても投資本は「株」だけに偏りがちで、応用が利かないことも少なくありません。
この本は、「FXやビットコインにも使えます」と明記されている箇所が多く、実際のチャート例も分野を問わず取り上げられていて、多様な市場に対応していると感じました。個別銘柄だけでなく、為替や仮想通貨にチャレンジしている人にとっては、手元に一冊置いておきたい参考書になると思います。
「テクニカル分析の汎用性」を体感できた、数少ない本でした。
チャート分析を学んでいると、「この設定でいいの?」「自分のトレードスタイルに合っているのかな?」といった疑問が必ず出てきます。そんなときに、巻末のQ&Aコーナーが本当に役立ちました。
読者の実際のつまずきを想定して構成されており、一つひとつの質問に対する回答が丁寧で具体的。しかも、ただ「これが正解」と断言するのではなく、複数の視点を示してくれるので、読みながら自分に合った判断軸を見つけるヒントになります。
分析手法に正解はないからこそ、こうしたQ&A形式はとても助かります。何度も見返したくなる実用的な内容で、まさに「現場で使える一冊」だと感じました。
正直に言うと、これまでチャート分析は「仕方なく学ぶもの」だと思っていました。必要なのは分かっているけど、難解で堅苦しくて、取り組むのが億劫。でもこの本を読んで、はじめて「チャートって面白い」と思えるようになりました。
その理由は、内容がただの理屈だけじゃなくて、視点の切り替えや人間心理とのつながりがうまく織り込まれているからだと思います。「なるほど、こういう動きになるのは、こう考えてる人が多いからなのか」と納得できる瞬間が何度もあって、ページをめくる手が止まりませんでした。
読み進めるほどに、自分の視野が広がっていく実感があり、「もっと学びたい」という気持ちが自然と湧いてきます。勉強って、本来こういうものだったのかもしれません。
読んで「ふむふむ」と納得するだけの本もありますが、この本は読んだその日から自分のチャート分析に取り入れられる内容が満載でした。私のように、すでに投資を始めていて、でも自分の手法にいまいち自信が持てない人にはピッタリだと思います。
特に、指標の組み合わせ例が豊富で、「この状況ならこの2つを組み合わせると良い」といった具体的な提案が多く、自分の取引ルールにすぐ活かせました。しかも、それが「こうしなさい」と一方的ではなく、「なぜそうなのか」まできちんと説明されているので、納得感もあります。
学んで終わりではなく、実践につなげたい人には、本当にありがたい構成です。
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6位 テクニカル分析 最強の組み合わせ術
株式投資やFXなど、あらゆる相場の世界で「勝ち組」になるために欠かせないのがテクニカル分析です。しかし、一度チャートを開けば、移動平均線、RSI、MACD、ボリンジャーバンド、ストキャスティクスなど、あまりにも多くの指標が存在し、「一体どれを使えばいいのか?」と悩む方も多いのではないでしょうか 。さらに、使い方が合っているのか、どのタイミングでエントリーすればいいのかなど、疑問が尽きないのが現実です。
そんな投資家の悩みを一気に解決してくれるのが、テクニカル分析の第一人者・福永博之氏が手がけた『テクニカル分析 最強の組み合わせ術』です。本書は、単に指標の使い方を解説するだけの教科書的な一冊ではありません。各テクニカル指標の「強み」と「弱み」を丁寧に分析したうえで、相場の「ダマシ(フェイクシグナル)」を回避し、投資判断の精度を高めるための「組み合わせ術」に特化 した、まさに実戦的な一冊なのです。
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本書では、テクニカル分析の基礎をはじめ、トレンド系指標(移動平均線やMACDなど)で相場の大きな流れを掴み、オシレーター系指標(RSI、モメンタムなど)で売買タイミングを見極めるという、相互補完的なテクニックを詳しく解説。特に、「移動平均線×MACD」で主力株の急騰時や急落時の売買タイミングを正確に捉える方法、「移動平均線×ストキャスティクス」で中期投資における押し目買いの精度を高める方法、「ボリンジャーバンド×MACD」で新興市場銘柄の爆発的な動きを乗りこなす方法など、実際の相場で“使える”組み合わせパターンを惜しみなく公開 しています。
さらに、「トレードスタイル別」「銘柄規模別」といった、実際の投資家が直面する具体的なケーススタディも網羅 。デイトレード、スイングトレード、中長期投資など、自分の投資スタイルに合わせて、どの指標をどのタイミングで組み合わせればいいのかが一目瞭然です。
初心者でも安心して読めるように、専門用語には必ずわかりやすい補足説明が添えられ、チャート例や図解も豊富に掲載されています。逆に、実践経験のある投資家にとっては、「単独の指標では見えなかったトレンドの本質」や「ダマシを見抜くための着眼点」といった、一歩先を行く投資のヒントが詰まっています。
ガイドさん
テクニカル分析を「単なるサイン集め」で終わらせず、実際のトレードに即活かせるノウハウへと昇華させる――。
そんな「最強の組み合わせ術」が、この一冊にぎっしり詰まっています。
投資の世界で着実に勝率を上げたいあなたへ、本書がきっと最強のパートナーとなるでしょう。
本の感想・レビュー
テクニカル分析の本って、どうしても理論的で難しい印象があって、初心者の自分には敷居が高いものだと思っていました。でもこの本は、そんなイメージを一気に吹き飛ばしてくれる内容でした。最初から最後まで、すごく実践的で読みやすいんです。
特に感動したのは、移動平均線やMACDといった基本的な指標について、理屈を説明するだけじゃなくて、実際にどんな場面で使えるのかをステップごとにわかりやすく解説してくれているところです。指標を使う意味やその背景、そしてどう判断すればいいのかが具体的に書かれていて、「これなら自分にもできそうだな」と素直に思えました。
さらに、初心者がつまずきやすい「どの時間軸を見ればいいのか」とか「シグナルの出方がいつも同じとは限らない」といった部分もちゃんとフォローされていて、読み進めるうちに自然と理解が深まりました。難しい専門用語もできるだけ噛み砕いて説明してくれているので、テクニカル分析の入門書としても実践書としても、とても役立つ一冊でした。
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この本の良さは、文章だけじゃなくて、図解やチャート例が本当に豊富なところです。私は普段からチャートを見るのが好きなんですが、本やネットの記事だと説明ばかりで「実際どんなふうに画面に出るんだろう?」と思うことが多かったんですよね。
でも、この本は違いました。移動平均線やMACD、RSIのチャート例がふんだんに掲載されていて、「ああ、こういう場面でこの線がこう動くのか」とすぐにイメージできるんです。チャート画面を一緒に見ながら解説してくれる感覚なので、まるで隣に先生がいて実際に操作しながら教えてくれているような感じがしました。
中でも、移動平均線を複数本表示してトレンドを確認する場面や、MACDの0ラインの動きを使った解説はとてもわかりやすかったです。文章で読んだだけではピンとこないところも、チャートがあるだけで一気に理解できました。テクニカル分析の勉強って、やっぱり「図解が命」だと改めて実感しました。
今までテクニカル分析の勉強をしていて、一番混乱したのが「結局どの指標をどの場面で使えばいいのか」ということでした。でもこの本を読んで、ようやくトレンド系指標とオシレーター系指標の役割の違いがはっきりわかるようになりました。
トレンド系指標で大きな相場の流れを確認して、オシレーター系指標で売買のタイミングを計るという流れが、この本ではとても丁寧に説明されています。しかも、その説明が単なる理屈ではなくて、チャートを交えて具体的に「この指標はこういうときに強みを発揮する」という形で示されているから、すごく腹落ちするんですよね。
「一つの指標に頼るのは危険」「複数の指標で補完し合うことでダマシを減らせる」といった説明は、これまで何度もシグナルに振り回されてきた自分にとって、本当に参考になりました。この本のおかげで、今後はトレードの判断をより冷静に、そして自信を持ってできそうです。
この本のすごいところは、具体的な指標の組み合わせ例がたくさん載っているところです。テクニカル分析の本はよく「移動平均線が大事」「MACDも使いましょう」とか指標の紹介で終わってしまうものが多いんですけど、この本は違いました。
「移動平均線×MACD」や「移動平均線×ストキャスティクス」といった具体的な組み合わせが、実際のチャートと一緒に解説されているので、「なるほど、こういうときはこの組み合わせを試してみよう」というイメージがすごく湧きました。特に、株価の急騰時や下降トレンド、横ばい相場といった状況別に検証してくれているので、どの局面でどの指標を使えばいいのかがすごくよくわかりました。
理論を勉強するだけじゃなくて、「実際の相場で使える組み合わせ例を知りたい」と思っていた自分にとって、この章はまさに待ち望んでいた内容でした。読んでいてワクワクするだけじゃなく、すぐに実践で試してみたいと思えるのが、この本のすごいところだと思います。
テクニカル分析の初心者として、一番怖かったのは「シグナルが出たから買ったのに全然上がらなかった」とか「売られ過ぎだから買ったのにまだ下がった」といった“ダマシ”に何度もひっかかってしまうことでした。この本は、そんな私のトレード経験のモヤモヤを一気に解消してくれたように思います。
この本を読んで、「指標にはダマシがあるからこそ、組み合わせて判断するのが大事なんだ」と知ったときは、本当に目からウロコが落ちたような気分でした。特に、オシレーター系指標はトレンドに逆らったシグナルが出やすいから、トレンド系指標を使って方向感を確認してからオシレーター系を補助的に使うという考え方は、これからの自分の武器になりそうです。
自分のトレードって、感覚に頼りすぎてシグナルに振り回されてばかりだったけど、この本を読んでからは、落ち着いて「これはダマシかもしれないから、もう一度トレンドを確認しよう」と冷静に判断できるようになりました。今までの失敗も、この本のおかげでこれからは減らせそうな気がしています。
正直、テクニカル分析の本って初心者にはハードルが高いものが多い印象があって、読んでいて「結局これ、何をすればいいの?」って途中で投げ出してしまうことがありました。でもこの本は、そんな心配を一切感じさせないくらい、初心者のことをよく考えて作られていると感じました。
最初の章から順を追って「テクニカル分析とは何か」から丁寧に解説されているし、移動平均線やMACD、RSIなど、基本的な指標についても「どの場面でどのように役立つのか」を実際のチャートで示してくれるので、イメージがしやすかったです。専門用語が出てきても、いきなり難しく説明するんじゃなくて、噛み砕いて説明してくれるので「なるほど、こういう意味だったんだ」と理解がスムーズに進みました。
読み終わった後、「これなら私でもテクニカル分析を活かしてトレードができるかも」と思えたことが、すごく大きかったです。初心者の自分がそう感じられたのは、この本が本当に丁寧に作られている証拠だと思います。
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7位 ずっと使えるFXチャート分析の基本 (シンプルなテクニカル分析による売買ポイントの見つけ方)
FXに取り組んでいるものの、なかなか思うように利益が上がらない。チャートを見ても売買の判断が曖昧で、結局は移動平均線やMACDなどのインジケーター頼みになり、売るべきタイミングも買うべきタイミングも自信を持てない——そんな悩みを抱える方に、ぜひ手に取っていただきたい一冊が『ずっと使えるFXチャート分析の基本(シンプルなテクニカル分析による売買ポイントの見つけ方) 』です。
本書が一貫して伝えるのは、「相場は未来を予想するものではなく、事実を読み取るものだ」という明快なメッセージ です。どれほど情報収集を重ねても、どんなに高度なテクニカルツールを使っても、未来の値動きを完璧に当てることはできません。しかし、今この瞬間の「値動き」という事実に正しく向き合い、それに従って行動する力は、誰もが磨くことができる。本書は、そのために必要な「本質的なチャートリーディング技術」を、誰でも理解できる言葉で、しかもすぐに実践できる形で教えてくれます。
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著者である田向宏行氏は、専業トレーダーとして長年実際の相場に向き合い続けてきた人物です。彼が導き出した答えは、テクニカル指標に振り回されるのではなく、ローソク足一本一本の動きに注目し、その高値・安値の更新状況を冷静に見極めること でした。なぜなら、すべてのインジケーターやシグナルのもとになっているのは、結局のところこの「値動き」そのものだからです。
本書では、ローソク足チャートの読み方を基礎から丁寧に解説し、特に重要な「高値・安値の更新」という概念を中心に、相場の流れをどう判断するかを徹底的に磨いていきます。さらに、レンジ相場のブレイクを捉える方法、勝ち組が形成するトレンドに乗るための考え方、エントリーとエグジットを見極めるための実践的なルールなど、単なる理論にとどまらない実用的な内容が豊富に盛り込まれています。
特徴的なのは、この学びが一過性のものではないことです。移動平均線やMACDのような流行りの指標が移り変わっても、「値動き」という事実そのものを読む技術は変わらない。つまり、本書で身につけた力は、FXだけでなく、仮想通貨、株式、先物といった他市場にも応用でき、どんな時代、どんな環境でも使い続けられる「一生モノのスキル」 になるのです。
21刷を超えるロングセラーとなった理由もここにあります。売買タイミングを運や勘に頼るのではなく、チャートの事実に従い、流れに素直に乗るだけで利益を積み重ねられる。このシンプルかつ普遍的な考え方を、誰でも実践できる形で手渡してくれる一冊だからこそ、多くの読者に支持され続けているのです。
ガイドさん
これからFXを始めたいと考えている方、トレードの迷路に迷い込んでいる方、インジケーターを使ってもうまくいかず悩んでいる方にとって、本書は、これまでの混乱をリセットし、最も大切な「相場の見方」を根本から教え直してくれる貴重な道しるべとなるでしょう。
今のやり方に疑問を感じているなら、まずはこの本で、チャートの「事実」と向き合う目を鍛えるところから、再スタートを切ってみてはいかがでしょうか。
本の感想・レビュー
私はこれまで、FXではテクニカル指標をいかに使いこなすかが勝敗を分けると信じていました。MACDやRSI、ボリンジャーバンドなど、目につく指標をとにかく重ねて、たくさんの根拠を揃えることが“分析”だと思い込んでいたんです。しかし、いくら知識を詰め込んでも、なぜか結果が伴わない。そんなときに手に取ったのが本書でした。
読み進めるうちに、「すべてのテクニカル指標のもとになるのは値動きである」という一文が胸に刺さりました。特に、高値・安値の更新に注目し、前の足との関係を見るという考え方は、今までの自分に欠けていた視点でした。それ以降、チャートを見るときはインジケーターを排除し、ローソク足と四本値に集中するようにしています。そうすると、かつては見逃していた相場の変化がはっきりと見えるようになってきたのです。
FXで勝つには、派手な手法ではなく、地味でも正確な観察力と判断力こそが必要なのだと気づかせてくれた一冊でした。
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FXを始めてしばらく経ってからも、ローソク足はただのグラフのように見えていました。陽線が多ければ上昇、陰線が続けば下落という程度の認識で、深く考えることはありませんでした。だからこそ、値動きを読み解くという意味で、ローソク足がいかに情報の宝庫であるかを、本書で初めて理解できたときは驚きました。
特に印象的だったのは、ローソク足1本1本を“前足との関係性”で見ること。単体で陽線か陰線かを見るのではなく、高値・安値が前足を更新しているのかどうか、その事実が相場の流れを左右する重要な手がかりになる。そう気づいてからは、何気なく見ていたチャートがまるで別物に見えるようになりました。
現在はローソク足と高値・安値だけを頼りに相場を読む訓練を続けており、以前のような無駄なエントリーが激減しました。チャートを見るのが面白いと感じられるようになったのは、この本のおかげです。
トレンドとレンジ、それぞれの相場が持つ特徴についてはこれまでにも勉強してきたつもりでしたが、実際のトレードになると、その違いをうまく判断できずにいました。結果的に、トレンドに逆らってポジションを取ってしまったり、レンジの中で無理に動いて損切りを重ねたりといった、もったいない負けが続いていたのです。
本書では、レンジをどう見つけ、どう扱うかについて、非常に明確な指針が示されています。「レンジはいつか必ずブレイクする」「そのブレイクの事実を確認してからエントリーする」という一文は、まさに自分が求めていたルールそのものでした。この視点を取り入れてからは、レンジ相場で焦って無理なポジションを取ることがなくなり、トレードに対するストレスが激減しました。
また、レンジのブレイクがトレンドの始まりであるという理論も、実際のチャートで何度も確認でき、相場を構造的にとらえる力がついてきたように思います。今まで曖昧だった“相場のフェーズ”を明確に意識できるようになったのは、私にとって非常に大きな変化でした。
これまでの私は、チャートにさまざまなテクニカル指標を並べ、そこから一致するシグナルを探すことばかりに時間を費やしていました。気づけば、ローソク足そのものではなく、移動平均線やMACDの動きばかりを追っていたのです。でも、そうして得たシグナルは時にバラバラで、どれを信じればいいのか分からなくなることも少なくありませんでした。
本書を読み進めるうちに、そうした指標が“値動きの結果を加工したもの”であることに改めて気づかされました。つまり、元となる値動きを読めなければ、指標をいくら見ても本質は理解できないということです。そこで、思い切ってインジケーターを外し、ローソク足と高値・安値の推移だけに集中してみたところ、最初は不安だったものの、次第に自分の目で状況を判断する力が養われていくのを感じました。
今では、自分の判断に対する根拠をはっきり説明できるようになり、迷いや不安も減りました。テクニカル指標に依存せずにトレードできることの心地よさと強さを、この本から学びました。
私はこれまで、相場を読むこと=未来を予測することだと思っていました。上がるか下がるかを当てるのがトレーダーの腕前だと信じて疑わず、毎回チャートを見ながら「次はこう動くはず」と自分の予想に賭けていたんです。当然、当たることもあれば、外れることもある。そのたびに一喜一憂して、メンタルが不安定になることも多く、安定した成績には程遠い状態でした。
本書で語られていた「予想しない」「値動きという事実に従う」という姿勢は、まさに目から鱗でした。相場において“今、何が起きているのか”だけを見る。未来を当てようとするのではなく、動いた結果に対して反応する。この考え方を実践しはじめてから、取引での迷いや焦りが明らかに減りました。
今では、自分の予想よりもチャートの動きに素直に従うことが当たり前になり、結果的に損失も減ってきています。トレードにおける根本的なマインドを切り替えてくれた本として、何度も読み返しています。
私は性格的に心配性で、チャートを見ていても「もっと根拠が欲しい」と思って、いろんなインジケーターを重ねてきました。移動平均線、オシレーター、フィボナッチ…どれもそれなりに意味があると信じて使っていましたが、実際にはどの情報を優先すべきか迷うばかりで、肝心なエントリーポイントを見逃してしまうこともしばしばありました。
この本を読んでまず驚いたのは、「値動きだけを見ればいい」というシンプルさでした。ローソク足と高値・安値の更新、それだけを丹念に追っていくというやり方は、一見原始的にさえ感じましたが、読み進めるうちに“ブレない強さ”の理由がわかってきました。情報が少ないからこそ、判断が早く、明確になる。相場に迷いはつきものですが、見るべきポイントが整理されているだけで、メンタルの安定感がまるで違うのです。
今では、以前のように情報を詰め込みすぎることはありません。チャートも頭の中もすっきり整理されて、どんな相場でも落ち着いて行動できるようになったのは、この本の“削ぎ落とされた技術”に出会えたからです。
以前の私は、逆張りこそがプロの手法だと思っていました。誰もが買う場面では売り、誰もが売る場面では買う。それが“賢いトレーダー”のやり方だと信じて、ひねくれた見方ばかりしていたのです。当然うまくいかず、勝っても再現性がなく、負けが続いても「自分は正しい」と思い込んでいました。
でもこの本には、「相場の勝ち組に乗る」「素直に事実に従う」という真逆の考え方が書かれていて、正直、最初は戸惑いました。けれども、レンジをブレイクした後に多くのトレーダーが一斉に動き出す、その値動きの“勢い”こそが利益を生む源であることを、著者の解説と実例で実感しました。
今では、ひねくれた予想をするのではなく、値動きに素直に乗ることを第一に考えています。結果として勝ちトレードの精度が上がり、無理な逆張りで削ることもなくなりました。トレードは心理戦だとよく言われますが、その心理を読むには、自分自身の思い込みを手放すことから始める必要があるのだと、この本が教えてくれました。
自由国民社
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