日本のベンチャー企業を対象にした2021年度の投資額が米国の100分の1の規模にとどまることが日本経済新聞の調査で分かりました。
コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)の増加で縮小していた日米の差が、新型コロナウイルスの感染が広がった20年以降、再拡大しています。
7万社以上のベンチャー企業の資金調達データを持つオランダの調査会社、ディールルームからデータの提供を受けて分析しました。
ベンチャー投資の流入額、日本は11位
21年のベンチャー投資の流入額を国別に見ると、1位は米国の3761億ドル(約49兆円)で、全体の62%を占めました。
2位は中国の611億ドル、3位はインドの477億ドルでした。
日本は11位の35億ドルで全体に占める割合は0.57%でした。
日本より上位の国にはほかに英独仏、スウェーデンなどの欧州各国やイスラエルが含まれます。
米国への投資規模は日本の494倍
米国は1979年の法改正により、年金資産をリスクの高い運用に回せるようになり、ベンチャー投資が加速しました。
それにより日米の投資規模の格差が拡大していきました。
ディールルームのデータによると、米国への投資規模は2000年時点で、日本の494倍にのぼります。
日本でCVCが相次ぎ設立された15年から格差は縮小傾向に入り、19年には52倍となりました。
しかし、新型コロナによる渡航などの自粛が始まった20年以降は100倍を超える水準となり、22年も4月上旬までで比較すると269倍の開きがあります。
新型コロナの影響により日本企業への視察が減った
ディールルームのデータを国内で取り扱うグローバルイノベーションプラットフォーム(東京・渋谷)の平戸慎太郎社長は「新型コロナの影響による渡航自粛で日本企業への視察が減った」と指摘します。
20年には投資額が前年比で36%減となり、5年ぶりに前年を下回りました。
一方、コロナ禍で大幅な金融緩和に踏み切った米国はリスク投資が加速しました。
特別買収目的会社(SPAC)を利用した上場ブームも後押しとなりました。
産業分野別に見ると、日本は世界の重点的な投資対象で成長率が大きく劣っています。
世界の投資総額が10兆円を超えるフィンテック、健康、交通の3分野で18~21年の成長率を比較してみると、日本は2~42%。
対して世界平均の成長率は117~137%に上ります。
全26種のうち、成長率で世界平均を上回ったのは10種類にとどまっています。
まとめ
21年のベンチャー投資の流入額を国別に見ると、1位は米国の3761億ドル(約49兆円)で、全体の62%を占めました。
2位は中国の611億ドル、3位はインドの477億ドルでした。
日本は11位の35億ドルで全体に占める割合は0.57%でした。
米国は1979年の法改正により、年金資産をリスクの高い運用に回せるようになり、ベンチャー投資が加速しました。
それにより日米の投資規模の格差が拡大していきました。
-
株式投資の始め方が分かる初心者におすすめの本7選
老後2000万円問題などによって、株に興味を持っている人は少なくありません。しかし、実際にどのように始めたらよいのか分からない人も多いでしょう。この記事では、株式投資の始め方が分かる初心者におすすめの ...
続きを見る