投資の知識

【日本の相場格言】情報の集め方・使い方に関する格言15選

【投資格言】情報の集め方・使い方に関する格言15選

この記事では、「情報の集め方・使い方に関する格言」について解説していきます。


株式投資は闇雲に行ってしまうと損をする可能性が高つなります。

売買を有利にする情報を手に入れて、それを有効に使うことで、勝率を高めることができます。


 

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早耳の早倒れ

早耳の早倒れ

誰よりも早く情報を手に入れ、その情報を活かして株式の売買をおこなっても損することが少ないない、という意味です。

その情報が間違っていたり、いい加減なものであったり、株価へのインパクト(影響力)のないものだったりするからです。


情報を手に入れても、その情報がインチキなものでないかどうか、その情報が株価にインパクトを与えるものかどうか、などを確認する必要があります。


政策に売りなし

政策に売りなし

政府が力を入れて進めようとしている政策(テーマ)に関連した企業は、相場の主役になり、大きく値上がりすることがある、という意味です。

その政策に逆らって、関連銘柄を売ると失敗する可能性が高いです。


日本政府は1980年代後半、日米貿易摩擦を解消するため、かつてない規模の内需拡大に乗り出しました。

この時には、貿易摩擦の元凶となった輸出株が軒並み売られて安値に放置される中、内需関連銘柄だけが買われて異常な高値を更新し続けました。

この時、市場でよく使われていたのが「政策に売りなし」という言葉でした。


このほか、政府が地球環境保全に力を入れている時には環境関連銘柄に人気が集まり、景気対策に力を入れている時は、それによってメリットを受ける業界・会社が人気を集めるようになります。


需給はあらゆる材料に優先する

需給はあらゆる材料に優先する

株価を決めるのは需要(買い)と供給(売り)のバランス(需給関係)です。

需要が供給を上回れば株価は上昇し、供給が需要を上回れば、株価は下落します。


敵対的M&Aなどによる株の買い占めがあれば需給がひっ迫して、株価が急騰し、大型増資を実施する企業の株が需給関係の悪化懸念から売られて安くなるのは、その典型的なケースです。


相場は人気7分に材料3分

相場は人気7分に材料3分

相場(株価)を決めるのは需給関係ですが、この需給関係を決めるのは人気が7分、材料が3分といったところです。

人気を表すものは需給関係であり、その具体的な指標は出来高(売買高)と考えてよいでしょう。


材料には新製品(新薬)・新技術の開発、新分野への進出、M&A、エクイティ・ファイナンス、業績変化率などがあります。

「株価は(最終的に)業績に収斂(しゅうれん)する」といわれていますが、目先の株価は人気や材料に左右されることが多いです。


人気は熟しやすく冷めやすい

人気は熟しやすく冷めやすい

人気は長続きしません。人気だけで値上がりした銘柄は、人気というメッキが剥げ落ちると、株価も値下がりします。

例えば、新製品などの材料が飛び出して、値上がりした銘柄は、2~3ヶ月後には、値上がり以前の株価に近い水準まで戻っていることが少なくありません。


人気の高い新規公開株も、公開直後には公開価格を大きく上回って値上がりすることがあるものの、2~3ヶ月後には公開価格近くまで(あるいはそれ以下に)値下がりしているケースが多いです。


材料は後からついてくる

材料は後からついてくる

ある銘柄が大した理由もなく、急に人気化して大きく値上がりすると、市場関係者はもっともらしい理由(材料)を考え出して、後講釈するようになります。

投資家は理由がないと買いにくいし、証券会社は理由がないとその銘柄を投資家に勧めにくいからです。


このため、材料らしい材料がなくて値上がりした銘柄は、立派な材料が後からついてくることになるのです。


知ったらしまい

知ったらしまい

田腑政次郎の言葉です。

情報はみんなが知ってしまえば、もう情報ではなくなり単なる事実に過ぎなくなります。

その頃にはその情報(事実関係)は株価にすっかり織り込まれてしまっており、情報としての価値はなくなっています。


「知ったらしまい」という相場格言が生まれた頃の情報の価値は、他の人がほとんど知らない情報(会社の内部者しか知り得ないインサイダー情報)を手に入れることでしたが、そういう情報を手に入れて、株式投資を行うとインサイダー取引で処罰されることになりました。

そこで会社でも重要な情報は、複数のマスコミに流して公表するようになっており、今では投資家は情報を得るのではなく、事実を知ることしかできなくなっています。


その結果、投資家は誰も知らない情報を他の投資家より早く手に入れて投資するのではなく、誰にも平等に与えられた情報(事実)を元にして、個別企業の今後の業績、成長性を判断して投資するというスタイルに大きく変わってきています。


ケイ線は相場師の杖

ケイ線は相場師の杖

田腑政次郎の言葉です。

ケイ線は相場師にとって、相場の行方を判断する上で有力な武器の1つです。

しかし、ケイ線による相場予想は外れることもあるので、頼りすぎると失敗します。


ちなみに、ケイ線(罫線)とは、株価の動きをグラフ化したもので、それを見れば株価が過去にどのような動きをしたかが一目瞭然です。


専門家はケイ線に出てくる特徴をパターン化して、そのパターンから株価が近い将来どのような動きをするかを判断しています。

しかし、実際の株価はそのパターン通りに動くとは限らず、ケイ線は参考にはなりますが、決して万能ではありません。


ケイ線屋 足を引き引き 足を出し

ケイ線屋 足を引き引き 足を出し

ケイ線は相場を予想するうえで、有力な武器となりますが、決して万能ではありません。

このため、ケイ線の専門家(ケイ線屋)は、ケイ線(日足、週足、月足、年足など)を引きながら、相場を研究しているにもかかわらず、損することも少なくありません。


ケイ線がアテにならないことを皮肉った川柳です。


知識は本でも学べるが、勘は実戦で強くなる

知識は本でも学べるが、勘は実戦で強くなる

株式投資は知識はある程度、本でも学ぶことはできるが、相場が今後どのように動くか、いつどの銘柄を幾らでどの程度買えば(売れば)いいかなどは、最終的に勘(直感)に頼る面が大きいです。

この勘は本などで得ることは難しく、実践で磨くしか有効な方法はありません。


「習うより慣れよ」(人に教えてもらうより、自分で努力して慣れた方が上達する)というのは、株式投資の勉強についてもぴったり当てはまる格言です。


上り坂の悪材料は買い、下り坂の好材料は売り

上り坂の悪材料は買い、下り坂の好材料は売り

上昇相場で悪材料が飛び出し、相場が下げる場面であれば株は買い(その後、相場は再び上昇に転じる可能性が高い)、下降相場で好材料が飛び出し、値上がりした時、株は売り(その後、相場は再び下げに転じる可能性が高い)ということです。


一般的に言えば、「好材料は買い、悪材料は売り」となるのですが、相場環境次第では、逆のことを考えた方がよい、ということもあり得るのです。


知らないものには手を出すな

知らないものには手を出すな

投資や投機で最もやってはならないことは、中身がよくわからないものに手を出すことです。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という格言もあるが、虎穴に入るためには、虎の習性を知り尽くしたうえで、万一に備えて虎から身を守る方法を考えた上で実行しなければ、虎の餌食になりかねません。


投資の世界では知らないものに手を出すと大けが(大損)することが多いので、気をつけましょう。

「遠いものは避けよ」も同じ意味です。


知って行わざるは知らざるに同じ

知って行わざるは知らざるに同じ

今が絶好の買い場、売り場ということが分かっていても、実行しなければ何も知らないのと同じことです。

知識は行動を伴ってこと花を咲かせ、果実をもたらすことができるのです。


順にいて逆を忘れず、逆にいて己を捨てず

順にいて逆を忘れず、逆にいて己を捨てず

すべてが順調に行っている時に、その逆(不調、不運)に見舞われる恐れがあることを忘れず、不運に見舞われたら自暴自棄になって自分を見失うことがないようにしなければならない、という教えです。


株式投資について言えば、どんな大相場でも永遠に上げ続ける総花なく、どこかで大きな下げ相場に転じます。

どんな悲観相場でも永遠に下げ続けることはなく、どこかで上げ相場に転じます。


大相場の時には、いつ天井が来て下げに転じるのかを慎重に判断し、悲観相場ではいつ景気や相場が底入れして上昇に転じるかを、常に冷静に判断する心の余裕を持ちましょう。


慢は損を招き、謙は益を招く

慢は損を招き、謙は益を招く

慢心・傲慢(ごうまん)な心は損失を招き、謙虚な心は利益をもたらす、という意味です。

心がけ次第で、人は幸運を招いたり、不運を招いたりするものだ、ということ。


「当たり屋といわれた頃から曲がりだし」という格言があるように、当たり屋といわれて慢心していると、曲がり(予想が外れ)出すことになるものです。



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