投資の知識

【日本の相場格言】相場のタブーに関する格言24選

【投資格言】相場のタブーに関する格言24選

この記事では、「相場のタブーに関する格言」について解説していきます。


株式投資では、犯してはならない行動が多数存在しています。

それらの行動は、格言として形を成して、後世に語り継がれています。


この記事を読めば、株式投資で身を滅ぼすことを避けることができるかもしれません。


 

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相場に見栄は不要

相場に見栄は不要

投資は自分の財産を増やすために行うものです。外観や世間体を気にする必要はありません。

知らないことは知らないといい、嫌なものは嫌と言えばよいのです。


相場が予想と間違っていたら、君主豹変して、すぐに予想を変更しましょう。


君子豹変とは、信念を持たずに考えや態度をあっさりと変えること。

元は「人格者は間違いをすぐに認めて改める」という良い意味で使われていたが、現在は悪い意味で使われることが多い言葉です。


相場に欲は禁物

相場に欲は禁物

相場にはお金が絡むだけに、ついつい欲が出すぎて、失敗することが多いです。


1円でも安く買おう(高く売ろう)として、絶好の買い場(売り場)をなくしたり、買った銘柄がせっかく目標値まで値上がりしたのに、目標値をどんどん引き上げたために、売り損なったりしてしまうのです。

このため、相場格言には「アタマとシッポは呉れてやれ」「売り買いは腹八分目」「利食いは腹八分目」など、欲張りを戒(いまし)める言葉が多いです。


意地商いは破滅の元

意地商いは破滅の元

意地を張って相場を行うと、財産をすっかり失うことがあります。

「意地を張って相場を行ってはならない」という意味です。


自分の予想が外れて損をしたのに、「自分の考えは正しい。相場が間違っている」などという投資家がいますが、予想が外れて損をしたときには、素直に自分の間違いを認めて出直しましょう。


相場に意地は禁物

相場に意地は禁物

相場に意地をはってはいけません。

相場に意地を張るということは、相場の予想が外れて損が発生しているのに、その判断ミスを改めようとせず、間違った判断で投資を続けるということです。


相場が自分の予想と違う方向に向かうようになったら、自分の予想が外れていたことを素直に認め、今後の対応をした方が良い結果をもたらすことが多いです。


相場のカネとタコの糸は出し切るな

相場のカネとタコの糸は出し切るな

タコ糸を全部出し切ってしまうと、タコをうまく風に乗せることが難しくなります。

同様に、相場がココ5~10年で最も安値い値段をつけて超割安と思っていも、投資資金の全てを投入して株を買ってはなりません。

株価はそこからさらに大きく値下がりする可能性もあるからです。


株式市場がどんな状態になっても対応できるように、投資資金の一部は常に現金として残しておくべきです。


あつものに懲りてなますを吹く

あつものに懲りてなますを吹く

あつものに懲(こ)りてなますを吹く。


熱い吸い物で火傷をした者は、それに凝りて冷たいなますを食べるときにも、フーフーと息を吹きかけて冷ましてから食べる、という意味です。

失敗に凝りて極端に憶病になることを戒める言葉です。


株式投資でも一度失敗して損をすると、もう二度と株はやらない、という投資家も出てきます。

失敗を反省して勉強すれば、もうワンランク上の投資家になることも可能なのです。


心動けば相場に曲がる

心動けば相場に曲がる

心が動揺すれば、冷静な判断ができなくなり、相場の予想が大きく外れて株式投資に失敗する、という意味です。

腹が立っている時、失望している時、心配事がある時、落ち着かない時など、心が動揺してい時には、冷静に相場の見通しを判断するのは難しいのです。


そんな時には、相場から離れて気分転換を図り、心をリフレッシュしてから、投資のことを考えるようにしましょう。


つかぬ時はやめよ

つかぬ時はやめよ

ついていない時は、やることなすこと裏目に出て、何をやってもうまくいかないものです。

そんな時に意地になって、あるいはヤケを起こして投資を行うと、大損することになります。


そのような時には大事な勝負は避け、ツキが回ってくるまで休養を取るのがベストの選択となります。


相場にタラ・レバはない

相場にタラ・レバはない

「あの時、あの株を買っていたら(タラ)、今頃は資産が何倍にも増えていたのに…」「あの時、慌てて売らなければ(レバ)、もっと大きな値上がり益を得られたのに…」などと、ぼやく投資家が少なくありません。

しかし、いくら過去のことをタラ・レバと振り返っても、悔しい思いをするだけで、投資にプラスになることはほとんどありません。


投資家にとって大事なことは現在と将来のこと。

現在の資産を将来、大きく増やすためには今、何をしなければならないかを真剣に考えることこそが、投資家にとって何より大事なことなのです。


「相場に過去はない」もほぼ同じ意味です。


休むも相場

休むも相場

ひっきりなしに株の売買をしている投資家が、資産を大きく増やすケースは少ないです。

相場には誰がやっても儲かる確率の高い時期と、誰がやっても損する確率が高い時期があります。


損する確率が高い時期には、投資を休んで、様子を見るのがベストな選択となります。


待つも相場

待つも相場

株式投資で成功する秘訣は、絶好の買いチャンス(底値圏)に買い、絶好の売りチャンス(天井圏)に売ることです。

しかし、絶好の買いチャンス・売りチャンスは滅多に訪れません。

そのチャンスが来るまで、何年でも待ち続けることができる人は、株式投資で大きな成功を収めることができます。


「休むも相場」というのは、ただ単に売買を休むだけでなく、チャンスがやって来るまで、何年でもひたすら待ち続ける「待つも相場」を実践せよ、ということなのです。


売るべし・買うべし・休むべし

売るべし・買うべし・休むべし

田腑政次郎の言葉です。

相場はその取り巻く環境次第では、買ったほうがよい時もあれば売った方がよい時もあります。

また、売買を休んで、相場環境が変わるのをじっくり待った方がよい時(下げ相場の課程にある時など)もあります。


年中売り買いするのでは投資家もお金も疲弊してしまいます。

投資で成功するためには、休むことも大切なのです。


田腑が残した名言のほかには「知ったらしまい」「熟柿触れれば落ちるほかになし」などがあります。


どか儲けすれば、どか損する

どか儲けすれば、どか損する

株式投資で大儲けする人は、同じ株式投資で大損することもある、という意味です。

大儲けする人は、大胆な投資をする人です。

ある相場環境の時には大成功して、大儲けすることもあるが、相場環境がガラリと変わると、それまでの投資法が通用しなくなり、大損するのです。


どんな時にも大儲けするような相場名人は皆無と言えます。

難しい相場のときには投資を休むことが大切なのはそのためです。


一夜成金、一夜乞食

一夜成金、一夜乞食

投機の世界では、大成功すればたちまちのうちに、にわか金持ち(成金)になることもある反面、失敗すればたちまちのうちに乞食同然になることもある、という意味です。

投機の世界の冷酷な現実を表す言葉です。


たまたま幸運に恵まれて大儲けしても、有頂天になって大盤振る舞いすることを考えず、不運・大損の時に備えて、お金を大事に残しておくことを考えるべきです。


お金を儲けることと維持することはまったくの別である

お金を儲けることと維持することはまったくの別である

株式投資で一時的に資産を大きいく増やすことは珍しいことではありません。

しかし、増やした資産を長期間にわたって維持することは非常に難しいのです。


ビジネスの世界には「創業は易く守成は難し」(事業を起こすのは簡単だが、それを引き継ぎ、維持し続けることは難しい)という言葉があります。

投資も事業も始めは簡単で、一時的に成功することはさほど難しくないが、その成功を長きにわたって維持・継続するのは、非常に難しいのです。


塵も積もれば山となる

塵も積もれば山となる

塵(ちり)も積もれば山となる。


塵のようにわずかなものでも、塵も積もれば山のように大きなものになる、という意味です。

投資でも少しずつ利益を重ねていけば、大きな資産となるのです。


株式投資でも、1年で2倍高、3倍高を狙わずに、1年間で2~3割高を重ねていけば、投資資金は10年間で6~13倍にも増えます。

年間1割高を重ねても、10年間で投資資金は約2.6倍に増えるのです。


欲張って大儲けを狙うより、確実に利益を積み重ねる方法を考えた方がよいのです。


おごれる者は久しからず

おごれる者は久しからず

自分の力(権力、財力、才能など)を過信して、他人を見下ろすように傲慢に振る舞う者は、その栄光が長くは続かない、と戒める言葉です。


株式投資で一時的に大儲けしても、自信過剰に陥っていると、やがて大損します。

これまでの儲けをすっかり失ってしまいかねません。


慢心・自信過剰を戒める格言である、「おごる平家は久しからず」も同義語です。


おごるなよ、丸い月夜もただ一夜

おごるなよ、丸い月夜もただ一夜

月がすっかり姿を現す満月さえ、たった一夜で終わり、月は少しずつかけていきます。

人の幸運もいつまでも続くものではありません。よって、一事の成功に慢心して、おごり高ぶってはならない、という教えです。


株式相場も天井(最高値)付ける時期は、決して長くはないです。

天井を付けた後は、大暴落がやってきて、それから長い下げ相場に移行するからです。


勝っておごらず、負けて悔やまず

勝っておごらず、負けて悔やまず

株式投資では成功して儲かっても慢心したり過信したりせず、失敗して損が出てもいつまでも後悔したり、悔んだりする必要はありません。

相場が一変すれば、その逆もあるからです。


勝とう勝とうは負けの元

勝とう勝とうは負けの元

投資でもスポーツでも勝とう、勝ちたいという気持ちが強過ぎると、自分の気持ちが空回りして、実力を十分に発揮できず、敗れてしまうことがよくあるのです。

株式投資の場合には、勝ちたい(負けたくない)という気持ちが強過ぎると、予想が大きく外れて値下がりした銘柄をいつまでも損切りすることができず、長期塩漬けとなって、資金効率を悪くすることが多いです。


すべての銘柄で負けたくないということを考えず、全体で多少なりともプラスになればよいとか、1~2年後に全体でプラスになればいいや、ぐらいの気楽な気持ちで、ゆったりと構えて投資する方がよい結果を得られることが多いのです。


相場で9勝1敗でも損をすることがある

相場で9勝1敗でも損をすることがある

小口の利食いを9回続けても、1回の大暴落で、それまでの利益をすっかり失い、大損することもあるのです。


相場で負けなし(百戦錬磨)を主張している投資家を見かけることがあります。

予想が外れた持株を損切りせず、いつまでも保有し続ければ、損したことにはなりません。

しかし、それは損が表面化するのを先送りしているに過ぎないのです。


問題は何回勝ったかではなく、どれくらい利益を得たかということです。


濡れ手でアワはつかめない

濡れ手でアワはつかめない

株式投資では楽して儲けることはできない、という意味です。

ちなみに、「濡れ手でアワ」は、苦労せずにたくさんの利益を得ることを言います。


人並み以上に相場や銘柄、景気、海外市場などの研究をして、投資の原理・原則を守りつつ、自分の判断で株式投資を行い、その結果については自分で責任を持ち、他の人のせいにしない、というスタンスが重要です。

このような姿勢を徹底する人には、やがて幸運の女神が微笑んでくれることでしょう。


お金も酷使すれば逃げる

お金も酷使すれば逃げる

人使いの荒い会社から従業員が逃げ出すように、金遣いの荒い人の財布からお金は逃げていくものです。

特に一獲千金を狙って投機的にお金を酷使すれば、お金が集団脱走して、どこかへ雲隠れしてしまいます。


江戸時代の商人道を説いた本(『商人生業鑑:あきんどすぎわいかがみ』)にも、下記のような言葉が出てきます。

「人も常に働く時は、少し休養せねば身がたまらぬなり。金も折には休ませて遣うがよし。無理に遣えば病気づくものなり」と。


世渡りは傘のごとくすべし。運よき時は開き、運よからぬ時はしぼめるがよし

世渡りは傘のごとくすべし。運よき時は開き、運よからぬ時はしぼめるがよし

株式投資も世渡りと同じ。傘と同じように運のよい時には開き、運がよくない時にはしぼめればよい。

『商人生業鑑』に出てくる言葉です。

この文章の前に、「時節を知りて、進むべき時に進み、退くべき時に退く人を賢き人という」という言葉があります。



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