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設備投資とは?設備投資の成果を知る方法【設備投資の評価】

設備投資とは、設備投資の成果を知る方法、減価償却費、固定資産回転率


投資ミドル
株式の購入を考えている会社の設備投資が上手くいっているのか知りたい

固定資産回転率の推移を調べれば、設備投資が成果に結びついているかがわかります。
筆者


この記事では、会社が行う先行投資の一つ、「設備投資」が上手くいっているのか確認する方法について解説していきます。


設備投資の成果は、固定資産回転率の推移を見ればわかります。

 

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設備投資とは

設備投資とは

設備投資(Capital investment)とは、企業が生産能力の拡大、現在使用している設備の老朽化に伴う更新、合理化等のために、また、将来の収益を期待して建物や生産設備を購入することです。


対象には建物や機械設備などの「有形固定資産」、ソフトウエアや商標権、特許などの「無形固定資産」の2種類があります。


設備投資は、目的別に取替投資、拡大投資、近代化投資、戦略的投資に分けられます。


設備投資を行っているかは、減価償却費でわかる

会社が設備投資を積極的に行っているかは、減価償却費の増加具合に着目すればわかります。

減価償却は決算書類の「損益計算書」に記載されています。


数年分の損益計算書を見比べれば、拡大している会社ならば、減価償却費が増えているはずですし。各地に乱立するような人気の外食チェーンでは、減価償却費が倍増することも珍しくありません。



固定資産が増加し、投資キャッシュフローがマイナス

設備投資を積極的に行い減価償却費が増えれば、建物や設備といった固定資産が増加し、キャッシュフロー計算書上では、投資キャッシュフローがマイナスになります。



設備投資の成果は、固定資産回転率でわかる

設備投資の成果は、固定資産回転率でわかる

設備投資の成果は固定資産回転率の推移を見ることでわかります。


積極的な設備投資は会社にとって好材料ですが、過剰な設備投資は会社の経営を圧迫します。

設備投資が上手くいているのかは、「固定資産回転率」を用いればわかります。


固定資産回転率は、固定資産が有効に利用されているかを示す指標で、投資した設備が売上に結びついているかがわかります。


固定資産回転率とは

固定資産回転率とは、「売上高」と 「固定資産」の比率を表したものです。

固定資産回転率は、業界平均や過去の結果と比較することによって、固定資産が有効に活用されているかを明らかにする指標です。


固定資産回転率は、総資本回転率に大きな変動があったとき、さらに細かく分析するのに用いられます。総資本回転率が低下していたら、流動資産回転率と固定資産回転率のどちらか、もしくは両方が低下していることになります。


流動資産回転率と固定資産回転率が低下しているということは、それぞれ売り上げに結びつかない流動資産、もしくは固定資産が増えていることになります。

売り上げに結びつかない固定資産は、たとえば効果的でない設備投資などです。


もしも、売上高が減少することなく総資本回転率が低下しているのであれば、流動負債や固定資産が増加していることが理由ということになります。



売上高とは

固定資産回転率を求める計算式に必要な、「売上高」を説明していきます。


売上高とは、企業の主たる商品やサービスを提供することによって得られた売上の合計額です。売上と呼ばれることもあります。

例えば、単価が100円で販売している商品が1つ売れると、売上高は100円となります。また、決算期間(ある1年間)に商品が10個売れると、1,000円の売上高が計上されます。



固定資産とは

固定資産回転率を求める計算式に必要な、「固定資産」を説明していきます


固定資産とは、会社で長期間使う目的で購入した資産のことです。自社で販売する資産のように転売を目的として購入したものではない資産です。


自社で使うことを目的として、20万円以上で購入されたことに加えて、1年を超えて使う場合が固定資産になります。

ほかにも、1年を超えて現金化される資産も固定資産に含まれます。



固定資産回転率の計算式

固定資産回転率、ファンダメンタル分析、計算式

固定資産回転率の計算式は下記のとおりです。

$$固定資産回転率=売上高÷流動資産$$


固定資産回転率が高いほど、会社が持っている設備を有効的に活用していることになります。

一方、低い場合は、会社の固定資産を有効的に活用できていないことになります。違う見方をすれば、改善の余地があり、業績を伸ばせる可能性があるともいえます。


固定資産回転率の適正値

固定資産回転率の平均値は業種によって異なるで、適正値を知りたい場合は業種の平均と見比べる必要があります。


設備投資補の前後の固定資産回転率を比較して、設備投資後が高くなっていれば、その設備投資は成功したということになります。ただし、設備投資は売上に結びつくまでに時間がかかるのでその点は考慮する必要があります。


また、固定資産回転の数値を判断する場合は、業種の平均を比べる必要があります。固定資産をたくさんも用いる製造業や電力・ガス会社などは低くなりがちですし、多額の設備を必要としないサービス事業などは高くなる傾向があります。


固定資産回転率の目安

固定資産回転率は流通業と製造業で大きく異なります。固定資産回転率の目安は下記のとおりです。

投資状況 流通業 製造業
不足ぎみ 12回転以上 8回転以上
適正値 5回転以上 2.5回転以上
過剰気味 2回転以下 1回転以下



まとめ

まとめ

設備投資とは、企業が生産能力の拡大、現在使用している設備の老朽化に伴う更新、合理化等のために、また、将来の収益を期待して建物や生産設備を購入することです。


設備投資の成果は、固定資産回転率の推移でわかります。


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