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新NISAが始まりロボットアドバイザーの利用者が急増

新NISAが始まりロボットアドバイザーの利用者が急増

新しい少額投資非課税制度(NISA)が始まり、投資一任サービスのロボットアドバイザー(ロボアド)の利用者が増えています。

最大手のウェルスナビは2024年1月の口座開設数が2023年までの単月ベースの約3倍になりました。

商品選択の余地が限られるロボアド業界にとって新NISAの開始で不利な状況になるとの見方がありましたが、投資先を選ぶ時間に余裕のない現役世代のニーズにマッチしているようです。


詳しく解説していきます。


ロボットアドバイザーとは

ロボットアドバイザーとは

ロボアドバイザーとは、いくつかのカンタンな質問に答えるだけで、プログラム(アルゴリズム)が顧客の資金の投資先を自動的に決めて運用するサービスです。

金融とテクノロジーが融合したフィンテックで2016年ごろに登場しました。

ロボアドと省略して呼ばれることもあります。


インターネットやスマートフォンのアプリで年齢や年収、保有資産などを入力すると、許容できるリスクを判定し、上場投資信託(ETF)などを活用して世界の株や債券に分散投資します。


新NISAが始まりロボットアドバイザーの利用者が急増

新NISAが始まりロボットアドバイザーの利用者が急増

ウェルスナビは1月から新NISAに対応したロボアドを始めました。

1月の新規のNISA口座開設数は約7000と、2023年までの月平均の約3倍です。


マネックス・アセットマネジメントもグループ会社のマネックス証券の利用者に対しロボアドを提供しています。

3月下旬から新NISAに対応したところ、申込件数が約3倍に伸びました。


 

ロボアドバイザーは投資先が限定され、手数料も割高

ロボアドバイザーは投資先が限定され、手数料も割高

以前から新NISAがロボアドバイザーに及ぼす好影響は限定的と言われていました。

ロボアドは運用会社に任せきりの商品でネット証券のように数多くの投資信託や株式の中から自由に投資先を選ぶものではありません。

主要5社のロボアドの手数料は最大で運用残高の1%程度と、0.1%を下回る海外株のインデックス投信と比べても割高です。


ロボアドバイザーは時間の少ない現役世代にマッチしている

ロボアドバイザーは時間の少ない現役世代にマッチしている

デメリットも多いロボアドバイザーが伸びているのは、投資にかける時間のない現役世代の投資初心者を中心に支持を得ているためとみられています。

ウェルスナビによると、「自分でやるより運用成績がよくなりそう」「運用にかかる時間や労力を抑えられそう」との理由でロボアドを始める人が多くを占めています。


新NISAに対応するロボアドサービスは今後も増える見通し

新NISAに対応するロボアドサービスは今後も増える見通し

投資初心者だけでなく、投資経験のある層からの需要もあります。

足元では大手証券からNISA口座を移してロボアドを始める動きもあります。

ロボアドバイザー主要5社の預かり資産残高は、2023年12月末時点で前年同月末比4割増え1.4兆円となっています。

新NISAに対応するロボアドサービスは今後も増える見通しで、2024年度はさらに利用が広がる可能性があります。


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