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農水産物の輸出額が過去最高を更新!1~9月で9966億円

農水産物の輸出額が過去最高を更新!1~9月で9966億円

日本の農水産物の輸出が加速しています。

農林水産省が2022年11月4日まとめた2022年1~9月の農林水産物・食品の輸出額は9966億円と前年同期より1290億円(14.9%)増え、過去最高を更新しました。


歴史的な円安が高価な日本産品の輸出を後押ししています。

飼料価格など生産コストが上昇するなか、生産者は高値で売れる海外販路に活路を求めています。


詳しく解説していきます。


海産物の輸出が加速

海産物の輸出が加速

ホタテ貝の輸出数量は1~9月に10万769トンと前年同期比9.2%増えました。

殻を外した冷凍貝柱などが米国向け中心に伸びています。

消費の中心は食品スーパーなどで販売される加熱用で、一般家庭のバーベキュー食材として楽しまれています。


高級魚のノドグロも輸出が増えています。

脂が乗った白身のノドグロは東南アジアで切り身がすし店で使われたり、日本食レストランで焼き魚として提供されたりしています。

干物や缶詰を製造するシーライフ(島根県浜田市)では「シンガポールやタイなど東南アジア向けの出荷が安定してきた」。

引き合いのなかったベトナムや中東からも注文が来るようになったと言っています。


円の下落も追い風

円の下落も追い風

輸出増の背景には、日本への旅行で日本食を味わった人が現地で買い求める動きがあります。

円の下落も追い風となり、半導体や自動車など工業品に比べ金額は小さいものの、生鮮を含む食料品の輸出の伸びが大きいです。

高級品が中心となっています。


果実ではブドウの輸出量が1256トンと前年同期比2%増。メロンは17%増えました。

旬のシャインマスカットや、高級メロンのアールスメロンの引き合いが強いです。

日本産は味や見た目がよく贈答用として好まれています。


10月下旬、大田市場(東京・大田)でアジア向け輸出を手掛ける青果仲卸では長野県産シャインマスカットが香港の輸入業者に1ケース(3~5房入り)7万円で売れました。

1箱2300円以上する個包装したミカンの詰め合わせもシンガポールや香港に毎日数百箱を輸送します。

国内では売れにくい高値の商品もすぐに買い手がつくそうです。

10月の販売金額は昨年を3割程度上回りました。


農産物の輸出額は12年に比べ3倍

農産物の輸出額は12年に比べ3倍

肥料や飼料の価格が上昇し、生産コストが高まった分、生産者が高値で売れる海外に商機を見いだしている側面もあります。


鶏卵生産の日本海ファーム(新潟県上越市)は5月から香港への輸出を始め、毎月約44トンを現地の食品スーパー向けに販売。

「品質や衛生面などの評価が高く日本のおよそ1.5倍の値が付く」と言っています。

年間出荷量の約4800トンのうち1割程度を輸出する計画です。

香港では個人が楽しむほか、外食店で親子丼やカツ丼などに使われています。


農産物の輸出額は12年に比べ3倍。長期の取り組みが成果に結びついています。


味のいい日本産米も引き合いが強いです。

輸出用米の作付けは増加傾向にあります。

コメは国内需要が年間約10万トン規模で減る中、生産者やコメ卸会社は海外市場に注目しています。

農水省は輸出拡大に向けて産地側と輸出事業者のマッチングを支援します。


まとめ

まとめ

農林水産省が2022年11月4日まとめた2022年1~9月の農林水産物・食品の輸出額は9966億円と前年同期より1290億円(14.9%)増え、過去最高を更新しました。


輸出増の背景には、日本への旅行で日本食を味わった人が現地で買い求める動きがあります。

円の下落も追い風となり、半導体や自動車など工業品に比べ金額は小さいものの、生鮮を含む食料品の輸出の伸びが大きいです。


政府は農産物などの輸出額を25年に2兆円にする目標を掲げています。

安定した輸出を持続するためには多様化する現地消費に対応できるかがカギになりそうです。



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