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中国の軍事費が20年で7倍超に!アメリカは日本に防衛強化を期待

中国の軍事費が20年で7倍超に!アメリカは日本に防衛強化を期待

米国から日本の防衛費の増額を求める声が相次いでいます。

中国の軍事費はこの20年あまりで7倍以上増え、日本周辺の東アジアの軍事バランスが崩れつつあるためです。

2021年10月31日投開票の衆院選で各党は現実を直視した議論が求められています。


衆院選公示日の翌20日、次期駐日米大使に指名されているラーム・エマニュエル氏は上院外交委員会の公聴会で日本の防衛費増額は「同盟に不可欠」と指摘しました。


アメリカ「日本が防衛予算を2倍以上に」

アメリカ「日本が防衛予算を2倍以上に」

日本経済新聞社と米戦略国際問題研究所(CSIS)が2021年10月22日に共催したシンポジウムでも、知日派のアーミテージ元米国務副長官が「日本が防衛予算を2倍またはそれ以上に増やすのは良い考えだ」と発言しました。

ジョセフ・ナイ米ハーバード大学特別功労名誉教授も同調しました。


日本「GDP比2%以上も念頭」

日本「GDP比2%以上も念頭」

自民党は衆院選公約でこれまで防衛費を国内総生産(GDP)比1%以内としてきた目安について「2%以上も念頭」と掲げています。

ただ、安保環境の変化やそれに合わせた防衛費の適正な水準がどの程度かといった議論は深まっていません。


エマニュエル氏らの発言は、日本の議論が低調なのをよそに、米国には日本の防衛力強化への期待が先行しているのを映しています。


中国の軍事費は20年で7・28倍

中国の軍事費は20年で7・28倍
戦力 2011年 2021年

中国
作戦機の数(空) 2040機 2900機
艦艇の重量(海) 134.1万トン 212万トン

台湾
作戦機の数(空) 530機 520機
艦艇の重量(海) 20.8万トン 20.5万トン

日本
作戦機の数(空) 430機 350機
艦艇の重量(海) 44.8万トン 51万トン

米第七艦隊
作戦機の数(空) 60機 50機
艦艇の重量(海) 33.6万トン 40万トン


中国の軍拡で東アジアでの米軍を中心とした民主主義国の軍事的優位は揺らいでいます。

00年と21年を比較した軍事費の伸び幅は中国が7・28倍で、主要国の中で最も高いです。

米国は2・53倍、日本は1・55倍でした。


戦闘機や爆撃機、哨戒機などの総数を示す「作戦機」の数で、中国は21年に2900機と10年前からおよそ900機増えました。

台湾や日本、米第7艦隊はこの間、いずれも微減です。


海軍の量的な強さを示す艦艇の総重量では中国は200万トンを上回り、6割増えました。

台湾や日本、米第7艦隊の足元の総重量の2倍ほどになります。


中国に対抗するQuad(クアッド)とAUKUS(オーカス)

中国に対抗するQuad(クアッド)とAUKUS(オーカス)

バイデン米政権は同盟国・友好国が結束することで中国を抑止する戦略を描いています。

日本とインド、オーストラリアとの4カ国の枠組み「Quad(クアッド)」がその一つです。


米国の軍事費は7782億ドルで、中国(2523億ドル)をまだ大きく上回ります。

ただ、中国の軍事費は不透明な部分があり、実際はさらに膨らむとの見方が強いです。


日印豪の合計は1545億ドル(20年)になります。

クアッド4カ国をあわせれば、米国は中国により対峙しやすくなります。

米国は豪州と英国と新たな安保枠組み「AUKUS(オーカス)」も創設しています。

英豪の軍事費の合計は867億ドルとなります。


日本の国防費は他国と比較すると少ない

日本の国防費は他国と比較すると少ない

防衛省によると、日本の国民1人当たりの国防費は20年度で4万円ほどです。

米国(22万円)、韓国と豪州(12万円)と比べると見劣りします。

ドイツ(8万円)や英国(9万円)などの欧州諸国と比較しても少ないです。


日本の予算は社会保障費と国債費が過半を占め、その他は抑制してきたいびつな構図です。

安保環境の激変で国民の命を守る防衛力の強化を迫られても、必要な予算を確保できない可能性があります。

国の予算配分を大胆に見直す議論も必要になるが、衆院選の論戦ではほとんど聞かれていません。



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