「会社四季報を買ってみたものの、ページを開いても何が書いてあるのかさっぱり分からない…」
そんな悩みを抱えている投資初心者は少なくありません。四季報は上場企業の情報がぎっしり詰まった、まさに“投資家のバイブル”ともいえる存在ですが、その情報量の多さや独特の表記に圧倒されてしまう方も多いはずです。
しかし、会社四季報の読み方を正しく理解すれば、将来性のある企業を見つけたり、投資判断の材料を得たりと、株式投資において大きなアドバンテージになります。特に、決算書やIR資料だけでは見えてこない「現場のリアルな情報」や「成長ストーリー」も読み取れるようになるのが、四季報ならではの魅力です。
ガイドさん
そこで本記事では、「四季報の見方がわからない」という方でも安心して読み進められるよう、四季報の読み方を分かりやすく解説してくれるおすすめの本をランキング形式でご紹介します。
初心者向けに丁寧に書かれた入門書から、ベテラン投資家も愛用する実践的な参考書まで幅広くピックアップしました。
「とりあえず四季報を読むのではなく、使いこなしたい」「銘柄選びの目を養いたい」という方は必見です。
ぜひこの記事を参考に、四季報を“読む”から“活用する”へとステップアップしていきましょう!
読者さん
1位 会社四季報公式ガイドブック 改訂版
株式投資に興味を持ったとき、まず最初に直面するのが「どの企業の株を買えばいいのか?」という疑問ではないでしょうか。インターネットやSNSで情報があふれる中、何を信じ、どの指標を頼りに判断すればよいのか分からず、結局「なんとなく人気の銘柄」に手を出してしまう……。そんな経験がある方は決して少なくありません。
そこで登場するのが、長年にわたって“投資家の羅針盤”として親しまれてきた『会社四季報』です。1936年の創刊以来、四半期ごとに刊行され、すべての上場企業の最新情報と独自予想を掲載してきたこの一冊は、プロの機関投資家から個人投資家まで、幅広い読者層に支持されてきました。しかし一方で、「情報量が多すぎて読み方が分からない」「初心者には敷居が高い」と感じる声も根強くあります。
そんな悩みを解決するために生まれたのが、今回ご紹介する『会社四季報公式ガイドブック 改訂版』です。本書は、四季報を発行している東洋経済新報社の編集部が自ら全面的に改訂し、誰でも四季報を“読みこなせる”ようになるための知識とノウハウを凝縮した、まさに「使い方の教科書」です。
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掲載されているのは、単なる読み方のマニュアルではありません。たとえば、会社の特色や大株主、社長の名前がどのような意味を持つのか、連結事業欄の数字から何が分かるのかといった、ページの隅々に隠れた「読み解きのヒント」を具体的な例とともに解説。さらに、独自の業績予想がどのように作られているのか、記事の見出しに込められた意味、配当や株主優待のチェックポイントまで、四季報に詰め込まれた情報を120%活かすための視点が余すところなく紹介されています。
加えて、近年話題の「新NISA」にも対応。非課税枠を活かしてどんな銘柄に投資するべきか、その見極め方にも踏み込んでいます。投資信託やインデックスでは物足りなくなった方、自分の目で銘柄を選んでポートフォリオを組みたい方には、最適な指南書となるでしょう。
また、財務指標やキャッシュフローといった、いわゆる“会計の専門用語”も丁寧にかみ砕いて解説。「自己資本比率が高いってなぜ安心なの?」「利益が出ているのに現金が足りないってどういうこと?」といった素朴な疑問にもしっかり答えてくれます。単に投資テクニックを身につけるだけでなく、企業そのものを見る目が育つ――これはまさに、投資の“地力”をつける一冊と言えるでしょう。
さらに巻末には、上級者向けの“お宝銘柄発掘法”や“米国会社四季報の活用術”といった、次のステップにつながる実践的な内容も収録。日本株だけでなく、世界の市場へ目を向けたいと考えている方にとっても、大いに役立つ内容です。
ガイドさん
『会社四季報』を“なんとなく”使っていた人こそ、本書を読めば驚くはずです。
「こんなにも情報が詰まっていたのか」「今まで宝の持ち腐れだった」と。四季報を「情報の山」から「利益の源泉」へと変える力が、本書にはあります。
本の感想・レビュー
私は普段から中長期で株式投資をしている40代の会社員です。これまでにも色々な投資本を読んできましたが、正直「四季報の使い方」についてここまで具体的かつ実践的に書かれた本には出会ったことがありませんでした。
このガイドブックを読み込んで、実際に投資スタイルが変わりました。特に強く印象に残っているのは、業績予想の読み方です。会社の公式発表では見えてこない部分が、四季報の「独自予想」には反映されていること、その精度が高いという裏側まで丁寧に解説されていて、納得感を持って銘柄選びができるようになりました。
実際、ガイドブックの内容を参考にして選んだ銘柄が、四半期決算で市場予想を上回る結果を出し、しっかり株価も上昇しました。もちろん一喜一憂しすぎないように心がけていますが、自信を持って判断できる材料が手に入るという意味で、この一冊の効果は計り知れません。
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私は金融業界とはまったく縁のない仕事をしている人間です。株式投資に興味はあったのですが、どうしても数字や指標になると壁を感じてしまっていました。でも、『会社四季報公式ガイドブック 改訂版』は、そんな私のような“数字アレルギー”の人間にも優しいつくりで、本当に助けられました。
とくに良かったのは、図解の多さと視覚的なわかりやすさです。ただ説明を並べるだけでなく、紙面の一部を拡大して「ここがポイントです」と明示してくれているので、「なるほど、こういう風に見ればよかったのか」と腑に落ちる場面が何度もありました。また、専門用語に対する解説もただ辞書的な説明ではなく、「なぜその概念が重要なのか」まで言及されていて、読み物としても面白かったです。
今では、ニュースで企業名が出てきたときにも「この会社、どんな特色があったっけ?」と自分で調べたくなるようになりました。読んで終わりではなく、理解が行動につながる本だと思います。
私は日頃からWebサービスをよく使うタイプで、四季報も「会社四季報オンライン」の存在は知っていました。ただ、どちらを使うべきか迷っていたのが正直なところです。でも、このガイドブックでは「紙とオンライン、両方の長所を活かしてこそ最大の効果がある」と明快に書かれていて、その活用方法に大きなヒントをもらいました。
紙版は視野が広く、全体を俯瞰しながら企業を眺められる一方で、オンラインは検索や条件指定がスムーズ。特にタイムリーな情報更新に関してはWeb版の強みが際立っていて、それをきちんと区別して使いこなす姿勢こそが現代の投資家には必要なんだと実感しました。おかげで、今では情報収集のストレスが大幅に減り、より効率よく銘柄分析ができるようになっています。
「四季報って、なんであんなに小さな文字でびっしり書いてあるの?」――これが、私が四季報に最初に抱いた率直な印象です。書店で手に取ったものの、すぐ閉じて棚に戻してしまったこともあります。正直、投資の参考書だとは聞いていても、あまりにも難しそうで、自分には縁がないものだと感じていました。
でも、このガイドブックに出会ってから、すべてが変わりました。まず驚いたのは、読み方に「順番」があるということ。何となく眺めていたページが、意味のある構造を持っていたことに気づけた瞬間、まるで霧が晴れたようでした。そして、難しい言葉や数字が、なぜそこにあるのか、どう読み取るかをきちんと教えてくれるので、初心者の自分でもすんなり理解できました。実際に手元に四季報を置いて、ガイドブックと照らし合わせながら読み進めるうちに、次第に「この会社、面白いな」と思えるようになってきたのは大きな収穫です。
自分は経理職に就いていて、数字にある程度の慣れはあったのですが、投資の世界となると話は別でした。特に企業のキャッシュフローの分析には前から苦手意識がありました。営業活動、投資活動、財務活動――それぞれ何を意味しているのかは理解していても、それを「投資判断」にどう落とし込めばいいのかがピンとこなかったんです。
この本では、キャッシュフローの各要素を単体で見るのではなく、企業の成長段階や財務構造と照らし合わせながら判断する視点を紹介してくれています。たとえば、営業キャッシュフローが安定していても、投資に積極的すぎる会社には注意が必要な理由など、言葉だけではなく背景の考え方から教えてくれるのが非常にありがたかったです。
数字をただ読むのではなく、「意味づけ」しながら企業を見られるようになったのは、自分にとって大きな進歩でした。これまで漠然と避けていた企業分析が、いまはむしろ楽しいと思えるようになっています。
私は2024年から新NISAを使って投資を始めたばかりの30代主婦です。最初は「なんだか得らしいからやってみよう」くらいの感覚だったんですが、実際に始めてみると、何を買ったらいいか分からず困ってしまっていました。そんな時にこのガイドブックに出会いました。
嬉しかったのは、「どんな企業が長期保有に適しているか」という視点で情報の見方を教えてくれるところです。NISAは非課税で保有する期間が長くなるぶん、短期の上下よりも“成長する企業かどうか”が大事になると思っていたので、そういう目線で四季報を読む方法を知ることができたのはとても心強かったです。
情報はたくさんあるけれど、どう選んで、どう読むかまで具体的に教えてくれるガイドブックだからこそ、「制度の仕組み」と「投資の実践」を結びつけることができた気がします。NISAを活用する人には、ぜひ一読してほしい内容だと思います。
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2位 エミン流「会社四季報」最強の読み方
「株を始めてみたいけど、情報が多すぎて何を信じればいいのか分からない」「銘柄選びに自信がなく、いつも感覚で買ってしまう」「『会社四季報』を買ってはみたものの、どこを読めばいいか分からずに閉じたまま」——そんな投資初心者の悩みに真正面から応えてくれるのが、本書『エミン流「会社四季報」最強の読み方』です。
著者は、トルコ出身で東大卒、元野村證券という異色の経歴を持ち、日本株を15年以上にわたり分析し続けてきた投資家・エミン・ユルマズ氏。彼は『会社四季報』を「日本経済の縮図」と位置づけ、その1ページ1ページの裏に“企業の物語”が存在すると語ります。本書は、そんな彼の“毎号全ページ読み込み続けてきた”経験から生まれた、最強の四季報活用術です。
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本書が他の投資本と決定的に違うのは、単なる読み方のハウツー本ではないという点です。四季報のどのページをどう読むのかという実用的な解説にとどまらず、「どのように企業の本質を見抜くか」「割安かつクオリティの高い銘柄をどう発見するか」といった、“本質的な判断力”を養うための思考法まで、具体的かつ体系的に学べる構成になっています。
特に注目すべきは、エミン氏が重視する投資基準です。一般的な投資本ではあまり触れられない「PSR(株価売上高倍率)」という指標を軸に、利益に表れにくい成長企業の価値を見出す方法を紹介しています。また、自己資本比率が70%以上ある企業を高く評価するなど、財務の健全性にも強くこだわった“堅実な投資眼”が光ります。
そして本書の後半では、エミン氏自身が注目してきたお宝銘柄が具体的に紹介されます。過去の成功事例としての9銘柄と、今後2~3年で株価が2倍、3倍になる可能性を秘めた11銘柄。それらの選定理由も詳細に解説されており、読者は「なるほど、こういう企業を探せばいいのか」という感覚を実際に掴むことができます。
時代は今、投資家にとって大きな転換点を迎えています。新NISA制度が始まり、「長期・積立・分散」という基本が再び注目を集める中、個人投資家に求められているのは“自分の頭で考える力”です。本書はまさにその力を鍛えるための実践書であり、「情報に流されず、信念を持って銘柄を選び、長期で保有する」ための武器となります。
ガイドさん
単に“儲けるため”ではなく、“企業の価値を見極め、未来に投資する”という本質的な姿勢を学びたい人にとって、本書は間違いなく「読むべき一冊」です。
これから株式投資を本気で学びたいと考えている方、NISAを本格的に活用したい方、四季報を有効活用したいすべての人に、自信を持っておすすめできる内容です。
本の感想・レビュー
私は20年以上株式投資に取り組んできましたが、それでもこの本から学ぶことは非常に多かったです。特に著者が15年間にわたって毎号欠かさず四季報を読み込んできたという話には、驚きと敬意を感じました。
ページの端々から伝わってくるのは、机上の理論ではなく「現場の肌感覚」。四季報のデータをどう解釈し、実際にどう行動に移すか。そのリアルな知見が、読者に向けて真正面から語られているのです。
特定の数値だけに頼らず、状況判断やタイミング、相場観といった“生きた投資の勘どころ”が随所に盛り込まれている点は、まさに熟練者の経験の賜物だと感じました。こういう投資本に出会える機会はそう多くありません。
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これまでの私は「割安株」と「成長株」は別物だと思い込んでいました。高成長な企業は高PERでも仕方ない、逆に安い株はどこか問題を抱えている…そんな単純な見方しかできていなかったのです。
ですが、この本で提案されている「割安+クオリティ」という考え方は、それを見事に覆してくれました。企業の成長性と財務の健全性、ビジネスモデルの強さを併せ持ちながら、それでいて株価が過小評価されている銘柄がある――その可能性を知って、目から鱗が落ちました。
そうした企業をどう探し、どう判断していくかも実例を挙げながら丁寧に説明されていて、投資戦略の幅がぐっと広がったように感じます。
投資本の中には「理屈はわかるけど、結局どんな銘柄を選べばいいの?」という疑問が残るものが少なくありません。その点、本書では具体的な銘柄が数多く取り上げられていて、とても参考になりました。
エミンさんが選んだ銘柄は、単なる人気株や高成長株ではなく、過去の業績推移や現在の市場環境、将来の展望までしっかり分析されたうえで紹介されているのがわかります。何より、選定の背景にある考え方が一貫しているので、読みながら納得できるのです。
また、紹介されている銘柄がどれも今すぐ買えと言っているのではなく、あくまで「こういう着眼点で銘柄を見てみよう」というスタンスなのも信頼感が持てました。自分の目で判断する力を養うための優れた教材だと思います。
私はこれまでファンダメンタル分析を中心に株式投資をしてきました。PERやPBRといった指標は当然のように使っていましたし、それが“投資の基本”だと信じてもいました。しかし、この本を読んで感じたのは、それらの数値に過度に依存しないことの重要性です。
エミン氏は、PERやPBRといったバリュエーション指標を「目安」として扱う一方で、それだけでは見えてこない企業の質や市場の評価ギャップにこそ投資機会があると述べています。印象的だったのは、そうした指標が割安でも「バリュートラップ」に陥るリスクについての言及でした。
数字はあくまで過去の反映でしかなく、将来に向けたビジョンや構造変化をどう読むかが肝心なのだという視点は、私の分析手法に新たな視座を加えてくれました。特に、PSR(株価売上高倍率)や時価総額に注目する考え方は、視野を広げるきっかけになりました。
投資の勉強はここ数年、定年を見据えて少しずつ進めてきました。初心者向けの本も何冊か読みましたが、「で、結局どうすればいいの?」という疑問がいつも残っていました。でも『エミン流「会社四季報」最強の読み方』は、私のような普通の生活者にも、すぐに実践できることが書かれていたのがとてもありがたかったです。
たとえば、四季報を読むときの順番や、どのページから見れば情報が整理しやすいか、あるいはどんなキーワードに注目するべきかが具体的に紹介されています。それに、「損切りのルールを設けない」「下がっているときに買い足さない」といった独自の考え方も、自分なりの軸を作る上で非常に参考になりました。
知識だけで終わらず、読後すぐに手を動かしたくなるような構成が、この本の大きな魅力だと思います。読みながら何度も付箋を貼ってしまいました。
『会社四季報』はもう何十冊と読んできましたが、それでも「この本でこんなに発見があるのか」と驚かされました。特に、巻頭ページや業績予想の部分に注目する読み方は、目から鱗が落ちる内容でした。
私はこれまで四季報を、個別企業の情報を調べるための辞書のように使ってきました。しかしエミン氏は、それだけでなく「マーケットの温度」を測るための指標としても活用できると示してくれています。業種別の業績動向や、予想数字の微妙な変化など、細かな情報の積み重ねこそが、未来のトレンドを読む手がかりになるというのです。
投資というのは数字の正確さだけでなく、空気を読む感性も問われる世界。その感覚をどう磨けばよいのかを、具体的な読み方を通じて教えてくれる一冊だと思います。
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3位 伝説の編集長が教える会社四季報はココだけ見て得する株だけ買えばいい 改訂版
「株式投資を始めたものの、会社四季報をどう活用すればいいのか全然わからない」
「数字ばかりで何を見れば“買い”か判断できない」
そんな迷いや不安を抱える個人投資家の心にズバリと刺さるのが、書籍『伝説の編集長が教える会社四季報はココだけ見て得する株だけ買えばいい 改訂版』です。
著者の山本隆行氏は、長年『会社四季報』編集部で記者・編集長を務めてきた実力派。現在も投資セミナーや講演活動で「四季報の読み解き方」を伝えるスペシャリストとして、多くのファンを集めています。本書はその山本氏が「現場記者しか知らない読み方」「投資家として結果を出すための視点」「手間をかけずに割安株・成長株を発掘する技術」を、初心者にもわかりやすい文章で丁寧に解説した一冊です。
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この本の最大の魅力は、会社四季報を「読み物」としてでなく、「投資の武器」として使いこなすための知識と実践ノウハウが惜しみなく公開されている点にあります。たとえば、「増益」と「増額」の違いが株価に与える影響、営業利益進捗率の重要性、上方修正が“続く企業”の特徴、さらに「PERが低い=割安」は間違いという衝撃的な指摘まで、すべてが実例とともに語られます。
読み進めるうちに、なぜ春号・夏号・秋号・新春号の四季報で“見るべきポイント”が異なるのか、どの時期にどんな情報が盛り込まれているのか、四季報の裏側まで理解できるようになります。特に「独自増額」や「黒字転換」といったキーワードに敏感になることで、相場が動き出す“前兆”を読み取る目を養うことができるでしょう。
また、株価チャートの基本的な読み方や、キャッシュフロー計算書から企業の“見えないリスク”を見抜く方法、さらには四季報に載る【連結事業】欄から稼ぎ頭を見極めるテクニックまで、これ1冊で投資判断の視点が根本から変わる構成になっています。
ガイドさん
「株で資産を増やしたいけど、情報が多すぎて何から手をつければいいのか分からない」「自分で銘柄を見極める“軸”がほしい」「初心者でも納得しながら勉強できる本を探している」――そんな方にとって、本書はまさに最初に読むべきバイブルです。
本の感想・レビュー
僕はこれまで、会社四季報って「投資家が使うプロ向けツール」だと思って敬遠していました。でも、本書を読んで考えが180度変わりました。
情報の量や精度がすごいというのは聞いていたけれど、どうやってその情報を“読む”のかというノウハウがまったくなかったんですよね。本書では、ページのどこをどんな視点で見ればいいか、四季報がどのように構成されていて、それぞれの項目にどんな意味があるのかを、著者の経験を交えながら丁寧に解説してくれます。
特に面白かったのは、各号の違いと、それぞれの使いどころ。四季報って4回出てるけど、全部同じ内容だと思っていたんですよ。それが春号と夏号でこんなに違うなんて。本当に目から鱗が落ちました。
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私は数字を見るのがもともと得意ではないので、PERとかPBRとか言われても、何となく「低いほうがいいのかな」くらいの理解しかありませんでした。この本を読んで、それが大きな誤解だったことに気づきました。
指標はただの目安ではなくて、その裏には必ず“ストーリー”があるという視点を教えてもらったんです。PERが低い理由にはちゃんと意味があるし、PBRが1倍を割っているからといって飛びつくのは危険。むしろ、その理由や背景を探ることが本当に大事で、その考え方を本書は何度も何度も教えてくれました。
「数字だけを追う投資から、一歩進んだ目線を持とう」というメッセージが、静かだけど力強く伝わってくる本です。読み終えた今は、以前より数字を立体的に見られるようになった気がしています。
正直、大化け株って“運”だと思ってました。だって、予想できないから「化ける」んでしょ?って。でもこの本を読んだあと、その考えが甘かったと気づきました。
著者はただ感覚で語るのではなく、明確なロジックで「こういう銘柄は化ける可能性がある」と示してくれるんです。それが説得力ありすぎて、思わず四季報を手に取りながらページをめくってしまいました。
特に、売上成長率や利益率、さらには主力事業の構成など、具体的なチェックポイントがいくつも紹介されていて、これが大化けの「兆し」なのかと納得感がありました。しかも、実際に過去の成功銘柄をもとに説明されているから、イメージしやすいんです。
運に頼るのではなく、根拠を持って探せるという視点が、私にとっては大きな収穫でした。
今までは株価を見て「割安かどうか」って、PERとPBRだけで判断していたんです。でもそれって、めちゃくちゃ危ういことだったんだなと、この本でようやく理解できました。
著者が言うように、「低PERだから割安」「PBR1倍割れだからお買い得」といった短絡的な見方では、真の価値にはたどり着けません。たとえば、PERが低くても将来性がなければ評価されないし、PBRが1倍を切っていても市場から見捨てられている可能性だってある。
本書では、そうした“使いどころ”と“使い方の間違い”を丁寧に解きほぐしてくれました。私はこれまで、なんとなく“数字の表面”だけで判断していたのだと実感し、今後はもっと深く見ていこうと決意しました。
読み進めるうちに何度も感じたのは、「この人、本当に会社四季報を知り尽くしているな」ということです。筆者は元編集長という立場から、一般読者には見えない“行間”のようなものを教えてくれます。
特に印象的だったのは、業績コメントや材料欄に込められた記者たちの意図や、“微妙な表現の違い”の重要性です。文字通り一語一句に意味があるというのは、実際に作る側にいた人でなければ語れないリアリティだと思いました。
さらに、季節ごとの発行意図や、編集部がどこに注目して取材しているかという話は、これまでの四季報の読み方にまったくなかった視点です。読みながら、まるで“会社四季報の裏側ツアー”を体験しているような感覚でした。
読み終えた瞬間、自然と「何か良い銘柄ないかな」と四季報をめくっていました。まるで自分が“発掘作業”を始めたかのような感覚です。これは、単に知識を得るだけでなく、「すぐに使いたくなる」本だという証拠だと思います。
著者が提示するチェックポイントがとても具体的で、ページを開いて数字を追えば、それが実際に見えてくるんですよね。「こういう視点で読めばいいのか」と実感できるので、自分の行動がすぐに変わります。
読み終えて終わりではなく、読んだ直後から行動が始まる本。こういう“スイッチが入る”本には、なかなか出会えません。会社四季報が、知識を詰め込むための本から、未来を探しにいく道具に変わった気がします。
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4位 世界一楽しい! 会社四季報の読み方 小説のようにハマり、10倍儲かる!
株式投資をはじめたとき、多くの人がまず手に取るのが『会社四季報』です。3800社以上の上場企業の情報が凝縮された、まさに“投資家のバイブル”。しかし、その情報量と専門用語の多さに圧倒され、「どこを読めばいいのかわからない」「数字だらけで苦痛」と、途中で挫折してしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。
そんな四季報の“高い壁”を、楽しみながら軽々と飛び越える方法があるとしたら――?
それが、藤川里絵氏の著書『世界一楽しい! 会社四季報の読み方 小説のようにハマり、10倍儲かる!』です。
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著者は、四季報オンラインの人気コラムニストであり、筋金入りの「数字嫌い」。それでも、四季報の“記事欄”や“数字の行間”に潜むヒントを読み解くことで、なんと自己資金を5年間で10倍に増やすことに成功しました。本書は、その経験と知恵を惜しみなく注いだ、まったく新しい「読み物」としての四季報活用術です。
四季報は、ただのデータ集ではありません。記者が見出しに込めた「意図」、行間に漂う「匂わせ」、そして数字の奥に隠された「変化の兆し」。それらをまるで推理小説の謎解きのように追いかけていくことで、株価上昇のサインを見つけ出す――これが本書の核となるアプローチです。
「増配か」「不気味」「虎視眈々」……そんな言葉に隠された意味を紐解くうちに、あの分厚い四季報がまるで宝の地図のように見えてくるから不思議です。しかも、楽しく読めるだけでなく、「株価が上がる会社を見つける力」も自然と身につくという、まさに一石二鳥の内容。
ガイドさん
四季報を読むのが初めての方も、これまで数字ばかり追って疲れてしまった方も、この一冊を読めば視界がガラリと変わるはず。
投資の世界に必要なのは、知識よりも“見る目”――その“目”を育てる最良の指南書が、ここにあります。
本の感想・レビュー
読み始めてまず驚いたのは、その“読みやすさ”でした。私は普段、金融や投資に関する書籍を読むことが多いのですが、正直この本ほどテンポよく読み進められたものは珍しいです。タイトルに「楽しい!」とあったので、正直言って最初は少し疑っていたんです。でも読み進めるうちに、「これはたしかに楽しいわ」と素直に感じてしまいました。
何よりも印象的だったのが、著者の語り口の軽やかさ。専門的な話をしているはずなのに、文章のトーンが柔らかく、堅苦しさをまったく感じないんです。話がどんどん展開していくのに置いていかれた感じもせず、まるで会話をしているような感覚でスルスル読めてしまいました。
読書というより、誰かとカフェで「四季報ってこう読むと面白いんだよ」って話を聞いているような、そんな空気感が心地よくて、一気に読了してしまいました。
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私は投資を始めたばかりで、四季報を読もうと思ってはみたものの、ページを開いた瞬間に「無理かも」と感じてしまった口です。数字、業績、専門用語……どれもハードルが高くて、正直、最初は完全に諦めていました。
そんなときに出会ったのがこの本です。読んでみて、まずホッとしました。初心者の立場を理解してくれているという安心感が文章からにじみ出ていたんです。たとえば、著者が「私も数字が苦手だった」と語っていたくだりでは、「えっ、あの著者でもそうだったの?」と驚きつつ、どこか勇気をもらいました。
本書では、数字の分析よりも、四季報の記事欄の言葉や表現に注目するスタイルが紹介されていて、これなら自分にもできるかもと思えました。実際、読み方を真似してみたところ、以前よりもはるかに「情報を読めた」感覚があり、楽しくなってきたんです。
投資はハードルが高いと思っていた私のような初心者でも、この本なら安心して読み進めることができました。四季報の“入り口”として、本当にありがたい一冊でした。
私はつい最近、ようやく証券口座を開いたばかりの完全なる投資初心者です。株式投資に興味はあるものの、「会社四季報」という存在すらほとんど知らず、書店でその分厚さを見て尻込みしていました。そんな私にとって、本書はまさに「導いてくれる先生」のような存在でした。
この本のすごいところは、難解な用語や理屈を並べるのではなく、読者の不安や戸惑いに共感した上で、やさしく、かつ実践的に知識を届けてくれる点にあります。著者自身が数字嫌いだったことを正直に語ってくれていたのも、とても励みになりました。「苦手な人が書いた本だからこそ、苦手な人にもわかる」というのは本当にその通りだと思います。
一読者として、「もっと早くこの本に出会いたかった」と心から思いました。今後も何度も読み返すことになると思いますし、これから四季報を開くたびに、きっと著者の声が脳裏に浮かぶ気がします。それくらい、初心者にとっては頼もしい一冊です。
読書なのに、ゲームをしてるみたいにワクワクした。そんな感覚をくれたのがこの本です。私はもともと活字が苦手で、数字やグラフを見ると眠くなるタイプ。でも、この本で紹介されていた「記事欄の言葉を拾う」という読み方には完全にハマってしまいました。
「虎視眈々」や「積極投資」など、たった一語で企業の動向をにおわせてくる表現を探すのが、まるで“言葉狩り”みたいで、本当に楽しい。そういう言葉の裏には、取材を重ねた記者のリアルな手応えがあると聞いてからは、読み方ががらりと変わりました。
一見、何気なく書かれている言葉の奥に、意図がある。その意図を読み解くこと自体が、もはや知的なゲームなんです。しかも、それが投資成果に直結するとなれば、こんな面白い読み物って他にないなと感じました。正直、人生で初めて「四季報を読むのが楽しい」と思えた瞬間でした。
正直、この本を読んで最初に思ったのは、「大学時代に出会っていれば人生変わってたかも」ってことです。就職活動中、僕は会社四季報を使っていましたが、完全に「見る」だけでした。売上や社員数、業種でフィルターをかけて、ただデータを拾うためだけに開いていた感じです。
でも、この本を読んでから気づいたんです。四季報って、実は“会社の人格”がにじみ出てるんだってこと。記事欄の見出しや言い回しには、記者の想いとか、企業の温度感が詰まっていて、それを読み解くという発想が、僕には全くなかった。
もしあの時、この読み方を知っていれば、もっと深く企業を知ることができただろうし、入社後のミスマッチも避けられたかもしれない。そう思うと悔しい気持ちもあります。でも、今からでも遅くない。この本に出会えたことで、社会人としての視野がまた一つ広がった気がしています。
「同じ会社の四季報を、号ごとに読み比べると面白い」――この発想にやられました。今までそんな読み方、したことなかった。だけど、実際にやってみると、もう止まらない。これって、もはや推理小説の楽しみ方そのものです。
本書で紹介されていた、ある会社の見出しの変遷――「予兆」→「不気味」→「防衛策」――を読み解いていく過程に、心底ゾクゾクしました。たった数文字の表現の中に、企業内部の緊張感が詰まっていて、それが数ヶ月かけて一つのストーリーとして展開していく。ここまで“読む価値のあるデータベース”だったとは、四季報を完全に見くびっていました。
ひとつの会社に注目して過去号をさかのぼる読み方は、今後も続けていきたいです。自分なりの考察をノートにまとめるのも楽しくて、まさか投資を通じてこんな知的好奇心を刺激されるとは思いませんでした。
¥825
(2025/07/02 10:12:06時点 Amazon調べ-詳細)