
ウィリアムズ%Rはテクニカル指標の一つで、オシレーター系指標に分類されます。
⇒テクニカル分析を始める前の基礎知識 これを知らずに指標を扱うのは無理
もくじ
ウィリアムズ%Rとは

- ウィリアムズ%Rは、テクニカルチャートの一つで「ラリー・ウィリアムズ」が開発しました。
- %Rとは「レンジ」のことで、レンジ相場で有効な指標。
- 買われすぎ・売られすぎを判断する指標。
- オシレーター系指標の中でもとりわけ敏感に反応します。
ウィリアムズ%Rの見方

- -50を中央値に「0」~「-100」の間で推移します。
- 株価が上昇すれば「0」に近づきます。
- 株価が下落すれば「-100」に近づきます。
- -20%を「ハイライン」といいます。
- -80%を「ローライン」といいます。
ウィリアムズ%Rの使い方

こちらのチャートを使って見ていきます。
買いシグナル

-80以下の水準から-80以上に上昇した時が買いポイントです。
売りシグナル

-20以上の水準から-20以下の下落した時が売りポイントです。
売買ポイントの注意点
- 「ウィリアムズ%R」はトレーダー向けに考案された指標のため、特に敏感にチャートが動きます。
- 「0%」や「-100」にチャートが張りついたからと言って、すぐに売買を決めるのは危険です。
- 売買前に「損切り」を視野に入れて取引を決めるべきです。
ラリー・ウィリアムズ氏の手法
- -100%に到達後、5日待ち、-95%(85%)以上に上昇したあとに買う。
- 0%に到達後、5日待ち、-5%(-15%)以下に下落したあとに売る。
- 移動平均線と併用する。
ウィリアムズ%Rが有効な相場

RCIはオシレータ系指標に分類されるテクニカル指標ですので、効果が発揮する相場は、
- ボックス相場。
- ゆるやかなトレンド相場。
株価がボックス相場でウィリアムズ%Rにトレンドが現れているのが理想です。
急激な株のトレンド相場では、ウィリアムズ%Rの出すシグナルを信頼するのは禁物です。
ウィリアムズ%Rの計算式
ウィリアムズ%R=(当日終値−N日間の最高値)÷(N日間の最高値−N日間の最安値)×100 |
ウィリアムズ%Rの計算期間
この指標は「超短期」の取引を目的に考案された指標です。
計算期間は10~14日がおすすめです。
「敏感に反応するなら増やせばいいのでは?」と思う方もいるかと思いますが、それでしたら別のオシレーター系指標を使うことをお勧めします。
ウィリアムズ%Rの特徴
敏感すぎるオシレーター系指標

- ウィリアムズ%Rはトレーダーだったウィリアムズ氏自身が「短期売買用」に考案されたオシレーター系指標なので、特に「逆張り」に多く利用されます。
- 「逆張り」が得意な指標のため、シグナルがでるタイミングが早く、「ダマシ」も多く出現します。
- 「サイン>ダマシ」の考えのもと考案された指標です。
「ストキャスティクス&K」とほぼ同じ
パラメータを20にし「ウィリアムズ%R」の0と100を逆にすれば「ストキャスティクス%K」とほぼ同じです。
計算に用いるデーターが、
- 「ウィリアムズ%R」は「高値の終値の差」
- 「ストキャスティクス%K]は「終値と安値の差
の違いがあるくらいです。
ウィリアムズ%R まとめ
- 一本の線でわかりやすい。
- 買われすぎ・売られすぎを判断する指標。
- 株価に敏感に反応するため、ダマシのサインが多い。
- 逆張りをするときに使われることが多い。
- 株価がボックス相場でウィリアムズ%Rにトレンドが現れているのが理想。