OBV=オン・バランス・ボリュームは 「トレンド追随型指標」や「オシレータ系指標」の補完として用いられるテクニカル指標です。
⇒テクニカル分析を始める前の基礎知識 これを知らずに指標を扱うのは無理
オン・バランス・ボリュームとは
オン・バランス・ボリュームの特徴は下記のとおりです。
- 1693年にジョセフ・グランビルが考案しました。
- オンバランスは「差し引き」で、ボリュームは「出来高」という意味です。
- 出来高は株価に先行すると言われており、注目度を表します。
- チャート。「株価上昇日の出来高は加算」・「株価下落日の減算」して累計し、終値が前日と変わらないときは、前日の累計をおそのままもちこします。
オン・バランス・ボリュームの見方
オン・バランス・ボリュームの見方は下記のとおりです。
- 中央値の0を中心に、棒グラフが上下動します。
- 買い注文が多くなると、棒グラフは上に伸びます。
- 売り注文が多くなると、棒グラフは下に伸びます。
オン・バランス・ボリュームの使い方
オンバ・ランス・ボリュームの使い方は下記のとおりです。
株価 | 出来高 | 相場の強さ | 今後の予想 |
上昇 | 増加 | 強い | まだ上昇が続くか? |
減少 | 弱い | 高値圏か。下落近い? | |
下落 | 増加 | 強い | 安値圏か。上昇近い? |
減少 | 弱い | まだ下落が続くか? |
上の表が一般的な出来高の考え方です。
出来高「天井圏」「底値圏」での動きや
「天井圏」や「底値圏」での出来高の動きには特別な注意が必要です。
株価 | 出来高 | 相場の状況 | 今後の予想 |
天井圏 | 急増 | 不安定 | 利益確定から、下降トレンドへ? |
変化なし | 強い | 上昇を続ける | |
底値圏 | 急増 | 不安定 | 底値を意識、上昇トレンドへ? |
変化なし | 弱い | 下落を続ける? |
「天井圏」や「底値圏」での出来高の急増はトレンド転換期の可能性を含みます。
出来高は株価に先行する
出来高は株価に先行するといわれ、「天井圏」「底値圏」での出来高の急増はトレンドが転換することが多いです。
オン・バランス・ボリューム まとめ
- 「トレンド追随型指標」や「オシレータ系指標」の補完として用いられます。
- 主に、中長期の取引に用いられるます。
- 株価がトレンド相場のときに有効です。