
エントリー時には根拠があったのに、含み損が出ると判断を変え、損切りを先延ばしにしてしまう。『60分で決着をつける FX最強のシナリオ〈設計図〉』は、価格だけでなく時間経過と事前シナリオから、トレード前後の判断を整える本です。
この記事では、本書が重視する損益率・撤退条件・複数時間軸の考え方を、読後に残ったポイントや注意点、似た本との違いまで含めて整理します。本文を通して、即効的な必勝法ではない本書が自分の課題に合うか、購入前に判断しやすくなるはずです。
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FXで勝てるようになる中級者におすすめの本ランキング13選!【2026年】
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結論|この本はどんな人に向いている?

この本をひとことで言うと
『60分で決着をつける FX最強のシナリオ〈設計図〉』は、相場を当てるための売買サイン集ではなく、トレード前に時間・損切り・撤退条件を決め、判断の迷いを減らすための実践書です。
価格の動きだけでなく時間経過にも目を向け、想定した展開が崩れたあとまでポジションを引き延ばさない考え方を学べます。利益を大きくする方法だけを追うのではなく、自分で管理しやすい損失と判断基準を整えることに重心が置かれています。
向いている人
特に向いているのは、FXの基本用語やローソク足は理解しているものの、ポジションを持った後の判断が安定しない人です。エントリー時には根拠があったのに、含み損が出ると別の理由を探して保有を続けてしまう人や、勝率はそれほど悪くないのに、一度の大きな損失で利益を失ってしまう人には、見直すべきポイントが多くあります。
本書は、利益を正確に予測することより、自分で管理できる損失や行動に意識を向けています。勝率と損益率の違い、ロスカット、上位足と下位足の使い分け、ブレイク直後に様子を見る判断、トレード中の感情を記録して振り返る方法まで扱うため、売買の技術だけでなく判断の流れ全体を整理したい人にも合っています。
向いていない人
一方で、買いと売りのタイミングをそのまま真似できる単純な必勝法を求めている人には向いていません。タイトルには「最強」とありますが、本書は絶対に勝てる方法を示すのではなく、確率を踏まえて判断し、見立てが崩れたときに撤退する規律を扱っています。
長期の外貨運用やスワップ収益を中心に学びたい人、経済指標や金融政策を深く分析したい人、自動売買の仕組みを作りたい人とも目的が異なります。また、「60分」という数字だけで使える機械的な決済ルールを期待すると、内容とのずれを感じる可能性があります。
先に結論(買う価値はある?)
損切りの遅れや判断基準のぶれに悩んでいるなら、買う価値はあります。理由は、エントリー方法だけでなく、相場環境、時間、高値と安値、複数時間足、ロスカット、感情の管理までを一つのシナリオとして考えられるからです。
読むだけで利益が安定する本ではありませんが、取引前に何を決め、何が起きたら自分の見立てを撤回するのかを整理する土台になります。新しい手法を増やすより、自分のトレードを記録し、仮説と検証を続けたい人にとって、実践へつなげやすい一冊です。
要約|この本の内容を3分でつかむ

重要ポイント3つ
1つ目の重要ポイントは、価格だけでなく「時間」も相場判断に組み込むことです。チャートは値動きと時間経過によって形成され、時間がたつほどポジションの積み上がりや市場参加者の思惑も変化します。本書が掲げる「60分」は、単に時計を見て決済するための数字というより、当初の見立てが有効かを判断し、根拠の薄れたポジションを引き延ばさないための区切りとして位置づけられています。
2つ目は、エントリー前に「シナリオ」を作ることです。ここでいうシナリオは、相場の未来を一つに決めつける予言ではありません。どのような値動きなら見立てを維持するのか、どこで崩れたと判断するのか、ロスカットや見送りをどう扱うのかを事前に整理するものです。取引を始めたあとで都合のよい理由を追加せず、事実に基づいて判断する姿勢が重視されています。
3つ目は、勝率よりも損益全体を管理することです。勝った回数が多くても、一度の大きな損失で利益を失えば資金は増えません。本書は、高値・安値やトレンドを確認しながら損失を限定し、平均利益と平均損失の関係を見る考え方を示します。さらに、トレード中の感情やルール変更を記録し、仮説と検証を繰り返すことまで、リスク管理の一部として扱っています。
著者が一番伝えたいこと
本書全体を貫いているのは、相場を完全に当てることより、自分で管理できるものを管理するほうが重要だという主張です。利益がどこまで伸びるかは相場次第ですが、どの条件で撤退するか、どれだけの損失を受け入れるか、いつまで見立てを維持するかは、トレード前に決められます。
その考え方を理解しやすくするため、本書はまず、必勝法への依存や勝率への固執、損切りの遅れといった失敗要因を整理します。その後、ローソク足やダウ理論などの基礎を確認し、時間による市場参加者の変化、シナリオの作成、複数時間足の使い分けへと進みます。新しい手法を一つ覚えるというより、知識を実際の判断手順へ結びつける構成です。
読むと得られること
本書を読むことで、エントリーのタイミングだけでなく、取引前の準備、見送り、撤退、振り返りまでを一つの流れとして整理しやすくなります。相場環境、想定する展開、無効条件、ロスカット位置を事前に決めるという発想が身につけば、含み損が出てから判断を変えたり、新しい根拠を追加して保有を続けたりする行動を点検できます。
また、上位足で全体の方向を確認し、下位足で売買のタイミングを見ることや、ブレイク直後・指標発表直後にすぐ飛び乗らないことも、具体的な見直し項目になります。トレード中の感情や保有時間を記録し、勝敗数だけでなく平均利益と平均損失を振り返ることで、自分の得意な場面と失敗しやすい行動も探しやすくなるでしょう。
最終的に得られるのは、「どうすればもっと当てられるか」だけを追う姿勢から、「何を事前に決め、どの時点で想定を捨てるか」を考える姿勢への転換です。売買手法を一つ増やすというより、自分の判断と損失を管理するための基準を組み立て直す本です。
内容の全体像|章(目次)の流れと読みどころ

全体の設計(章の流れをざっくり)
本書は、いきなり売買手法を提示するのではなく、まず「なぜトレードが安定しないのか」を整理するところから始まります。必勝法への依存、勝率へのこだわり、損切りの遅れ、ポジションを持ってから根拠を付け足す行動を見直したうえで、ローソク足やダウ理論などの基礎へ進む構成です。
基礎を確認したあとに、本書の核である「時間」と「シナリオ」が登場します。市場参加者の思惑が時間とともに変化することを踏まえ、エントリー前に成立条件・撤退条件・ロスカットを組み立てる考え方へつなげています。終盤では複数時間足、ニュース、市場テーマまで扱い、目の前の値動きだけに偏らない見方へ広げていきます。
大見出し目次(短い目次)
- 第1章 FXで稼げない人にありがちなこと
- 第2章 FXで稼ぐために必ず覚えておくこと
- 第3章 “時間”を意識すればチャンスが見えてくる
- 第4章 FXで稼ぐ「シナリオ」の作り方
- 第5章 視点を変えると稼ぎが増える
各章の要点
第1章では、勝率だけを追うことや、損失を認めずにポジションを長く持つことの問題を整理します。単なる精神論ではなく、損益率、ロスカット、取引記録まで含め、後半を理解するための姿勢を整える章です。
第2章は、通貨ペア、ローソク足、トレンドとレンジ、ダウ理論などの基礎を扱います。初心者向けの確認パートであると同時に、高値・安値や複数時間足を使ってシナリオを考えるための橋渡しにもなっています。
第3章では、価格の変化だけでなく、時間とともに市場参加者の立場や思惑が変わる点へ踏み込みます。本書独自の「60分」という考え方を理解するうえで、第4章へつながる重要な章です。
第4章は、本書の中心です。相場の事実から確率の高い展開を考え、成立条件、撤回条件、トレンド転換、ロスカットを事前に整理する方法を扱います。エントリー後に都合のよい根拠を追加しないという規律も、ここで重要になります。
第5章では、上位足と下位足の違い、ニュースとの距離の取り方、市場テーマや規則性の扱い方へ範囲を広げます。局所的な値動きだけで判断せず、複数の視点から相場環境を捉えるための応用パートです。
忙しい人が先に読むならここ
時間が限られているなら、まず第1章の損益率とロスカットに関する部分を読み、次に第3章、第4章へ進むのが効率的です。先に「勝率が高ければよいわけではない」という前提を押さえると、60分の時間制限やシナリオ設計が、単なる売買テクニックではなくリスク管理の仕組みとして理解しやすくなります。
なかでも優先度が高いのは、第4章のシナリオ作成、見立てへの固執、条件の後付けを扱う部分です。損切りを先延ばしにしやすい人や、エントリー後に判断基準を変えてしまう人は、ここから読むと自分の課題と結びつけやすいでしょう。
複数時間足の判断に迷っている場合は、第2章のローソク足とダウ理論を確認してから、第5章のマルチタイムフレーム分析へ進むと理解がつながります。基礎知識に不安がなければ第2章を必要な箇所だけ参照し、本書の核である第3章・第4章に時間を使う読み方が適しています。
感想|読んで印象に残ったことと注意点

特に印象に残ったポイント
最も印象に残ったのは、「60分」が短時間で利益を出すための数字ではなく、判断を先延ばしにしないための区切りとして機能していたことです。書名からは即効性の高い売買手法を想像しやすいものの、実際に中心となるのは、相場を当て続けることではありません。トレード前に展開を想定し、その前提が崩れたときに誤りを認められる状態を作ることでした。
価格だけでなく、時間経過とともに市場参加者の思惑も変わるという視点も強く残りました。目先の値動きばかりを追っていると、エントリー時に立てたシナリオがまだ有効なのか、すでに相場環境が変わっているのかを見失いやすくなります。ポジションの積み上がりや、多数派の思惑が崩れる場面まで考えることで、チャートを静止した形ではなく、時間の中で変化するものとして捉え直せました。
もう一つ腑に落ちたのは、利益を大きくすることより、損失を小さくする行動のほうが自分で管理しやすいという考え方です。本書は勝率の高さだけを追わず、ロスカットや損益率、損小利大を一つの流れとして扱っています。売買のタイミングを増やすよりも、負けを受け入れ、損失の拡大を止める判断を整えることに重心があるため、派手さより現実性が残る内容でした。
すぐ試したくなったこと
読後にまず試したくなったのは、エントリー前に「見立てが崩れる条件」まで書き出すことです。買う理由や売る理由は考えても、何が起きたら自分の判断が間違っていたと認めるのかまでは、曖昧なままになりやすいものです。成立条件、撤回条件、ロスカット、時間の区切りを先に決めておけば、ポジションを持ったあとに都合のよい根拠を足す余地を減らせそうだと感じました。
もう一つは、勝敗数だけでなく、平均利益と平均損失を記録することです。本書は、勝率が高いことと資金が増えることを同じものとして扱いません。負けた回数に気を取られるより、損失を小さく抑えられているか、利益との釣り合いが取れているかを見るほうが、自分のトレードを現実的に振り返れます。
トレード中の感情を記録するという考え方も、実践してみたくなりました。相場分析だけでなく、焦りや損切りへの抵抗、途中で判断条件を変えたかどうかまで残せば、チャートの読み違いとルール違反を分けて考えやすくなるからです。
読んで気になった点
気になったのは、タイトルや販売時の打ち出し方と、実際の内容から受ける印象に少し差があることです。「最強」「60分で決着」といった言葉から、明確な売買サインや機械的に使える時間ルールを想像すると、期待とは異なる可能性があります。実際には、高値と安値、トレンド、複数時間足、市場参加者の思惑、ロスカット、感情の管理まで含めて判断する、慎重で地道な内容です。
また、本書は為替の基礎からダウ理論、時間、市場心理、シナリオ、ニュースや市場テーマまで扱うため、章によって求めるものが変わります。FXをまったく知らない読者には専門用語が気になる一方、基礎知識が十分な読者には第2章が確認的に映るかもしれません。本書の価値を最も感じやすいのは、基礎を一度学んだものの、それを撤退判断や事前計画へ結びつけられていない段階の読者だと思います。
さらに、「60分」の具体的な起点や、時間が経過した後に必ず決済するのか再評価するのかは、示されている情報だけでは細部まで確定できません。その数字だけを独立したルールとして捉えるのではなく、本書全体の環境認識とリスク管理の中で読む必要がある点は、注意しておきたいところです。
実践編|この本を読んだあと、どう行動する?

今日からできること
本書の考え方は、知識を増やすだけでなく、トレード前後の判断を記録すると実践につなげやすくなります。最初からすべて取り入れず、自分が繰り返している失敗に関係する項目から始めてみてください。
- エントリー前に、買い目線か売り目線かを高値・安値とトレンドから整理する。
- 想定する値動きだけでなく、見立てが崩れたと判断する条件も書き出す。
- ロスカットの位置を、ポジションを持つ前に決めて記録しておく。
- シナリオを判断する時間の区切りを設け、無計画に保有し続けない。
- 上位足と下位足を分けて確認し、それぞれの方向を混同していないか確かめる。
- ブレイク直後や指標発表直後に取引しない条件を、あらかじめ決めておく。
- 勝敗だけでなく、各取引の利益額と損失額を残して損益率を確認する。
- エントリー中の焦りや迷い、判断条件を変更した場面を短く記録する。
- 過去の取引を振り返り、得意な形と繰り返しているルール違反を分ける。
最初の一歩として取り組みやすいのは、「入る理由」「撤退する条件」「時間の区切り」の3点を一枚にまとめることです。判断を増やすより、ポジションを持ったあとに条件を変えないための土台を作るところから始めるとよいでしょう。
1週間で試すならこうする
Day1:現在のトレードを振り返る
直近の取引を見直し、エントリー理由、撤退理由、途中で判断を変えた場面があったかを整理します。勝敗よりも、判断の流れを確認する日です。
Day2:事前シナリオの型を作る
相場環境、売買方向、想定する展開、無効条件、ロスカット位置を書ける簡単な記録欄を用意します。項目を増やしすぎず、毎回続けられる形にします。
Day3:時間軸の役割を分ける
上位足で全体の方向を確認し、下位足でタイミングを見る流れを試します。同じ値動きでも、時間足によって見え方が変わることを意識します。
Day4:見送る判断を試す
ブレイク直後や指標発表直後に入らず、値動きを確認する時間を取ります。売買しなかった場面も記録し、見送りを判断の一つとして扱います。
Day5:感情と判断変更を記録する
含み益や含み損が出たときの感情と、当初のシナリオを変えたくなった場面を書き残します。根拠を後付けしやすい状況を見つけることが目的です。
Day6:損益の大きさを確認する
勝率だけでなく、利益と損失の平均的な大きさを振り返ります。一度の大きな損失が複数回の利益を打ち消していないかを確認します。
Day7:続ける項目を絞る
1週間分を見直し、自分の判断改善に役立った記録を2〜3項目だけ残します。記録そのものを目的にせず、次のトレードで使える形へ整えます。
つまずきやすい点と対策
シナリオを詳しく作ろうとすると、条件を増やしすぎて判断できなくなることがあります。最初は、相場の方向、撤回条件、ロスカット、時間の区切りだけに絞り、記録を続けながら必要な項目を見極めるほうが取り組みやすいでしょう。
また、ポジションを持ったあとに新しい根拠を足すと、最初のシナリオが崩れたことを認めにくくなります。事前に決めた条件と、取引中に思いついた判断を同じ欄へ書かず、後から追加した内容は別に記録すると、ルール変更に気づきやすくなります。
複数時間足を確認する際は、情報を増やすほど目線が混乱する場合があります。上位足では相場全体の方向、下位足ではエントリー判断というように、各時間足の役割を先に分けておくことが大切です。
記録も、項目を増やしすぎると続きません。最初の一週間は利益額・損失額、撤回条件を守れたか、感情で判断を変えたかの3点に絞り、継続できる量から始めるのが現実的です。
比較|似ている本とどう違う?

まず違いを一覧で整理
3冊はどれもFXの判断力を整える本ですが、扱う範囲と重点が異なります。本書は「時間」と事前のシナリオ設計に集中し、『円安・円高でもFXで稼ぎ続けるうまい方法』は相場環境や損小利大を広く学ぶ本、『一生使えるFXチャート分析 見える化ダウ理論』はダウ理論と複数時間軸の分析を訓練として深める本です。
| 本 | 重心 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 『60分で決着をつける FX最強のシナリオ〈設計図〉』 | 時間と撤退条件を含む事前設計 | 損切りや判断変更に悩む人 |
| 『円安・円高でもFXで稼ぎ続けるうまい方法』 | 損小利大と相場環境認識を広く学ぶ | TAKAの基本的な考え方を押さえたい人 |
| 『一生使えるFXチャート分析 見える化ダウ理論』 | ダウ理論と複数時間軸の訓練 | チャート分析を体系的に深めたい人 |
『円安・円高でもFXで稼ぎ続けるうまい方法』との違い
本書は、TAKAの基本姿勢のなかでも「時間」と「トレード前のシナリオ」に焦点を絞っています。相場環境、高値・安値、損小利大といった土台を使いながら、何が起きたら見立てを撤回するのか、ポジションをどこまで保有するのかを事前に決める点が中心です。一方の『円安・円高でもFXで稼ぎ続けるうまい方法』は、損小利大、通貨の強弱、ローソク足、ダウ理論など、TAKAのトレード観をより広い範囲で扱っています。
TAKAの考え方を基礎から幅広く確認したい人には『円安・円高でもFXで稼ぎ続けるうまい方法』が合います。基本用語やチャートの見方はある程度わかるものの、エントリー後に判断を変えたり、損切りを先延ばしにしたりする人には、本書のほうが課題へ直接つながりやすいでしょう。
『一生使えるFXチャート分析 見える化ダウ理論』との違い
本書は、チャート分析だけでなく、時間の区切り、ロスカット、見送り、感情の管理までを一つのシナリオとしてまとめる実践書です。『一生使えるFXチャート分析 見える化ダウ理論』は、ダウ理論、マルチタイムフレーム、決済、資金管理、トレード記録をトレーニング形式で掘り下げるため、チャート分析の理解と訓練により深く踏み込んでいます。
知識を取引前の判断手順へ早く結びつけたい人には、本書が使いやすい選択です。高値・安値や複数時間足の読み方を体系的に鍛え、本書でも扱われる分析の土台をさらに深めたい人には、『一生使えるFXチャート分析 見える化ダウ理論』が向いています。
迷ったらどれを選ぶべき?
- 損切りと撤退判断を整えたい人:本書
- TAKA流の基本を広く学びたい人:『円安・円高でもFXで稼ぎ続けるうまい方法』
- ダウ理論と複数時間軸を深めたい人:『一生使えるFXチャート分析 見える化ダウ理論』
本書を選ぶべきなのは、チャートの基礎を学んでも、実際の取引で判断基準を守れない人です。新しい売買サインを増やすより、エントリー前に時間・撤退条件・ロスカットを決め、崩れたシナリオに固執しない習慣を身につけたい人に適しています。
著者はどんな人?|この本の信頼性を確認する

著者プロフィール
TAKA氏は、専業FXトレーダー・YouTuberとして活動する人物です。2024年時点でFX専業19年目と紹介されており、YouTubeチャンネル『期待は裏切る 予想は超える TAKA』でチャート分析を発信しています。前著に『円安・円高でもFXで稼ぎ続けるうまい方法』があります。
著者の経験が本書にどう活きているか
本書には、TAKA氏が長期間のトレードで重視してきた相場環境の把握、リスク管理、損小利大という考え方が反映されています。円高・円安など相場環境が変わっても、利益を予測することより、自分で管理できる損失や撤退条件を整える姿勢を一貫して扱っています。
また、価格だけでなく時間経過に注目し、エントリー前にシナリオを作るという本書の中心テーマも、実際のトレード判断と結びついた内容です。ただし、著者と同じ成果を保証する本ではありません。長年の経験から整理された判断の枠組みとして読み、自分の取引で記録と検証を重ねることが前提になります。
よくある質問(FAQ)

要約だけ読めば十分?
本の大枠や、自分に合うかどうかを判断するだけなら、要約でも中心テーマはつかめます。本書が扱うのは、価格予測の精度を競うことより、時間・損切り・撤退条件を取引前に決める考え方です。必勝法や売買サイン集ではないと分かれば、購入判断の材料にはなります。
ただし、自分のトレードに取り入れたい人は本文まで読んだほうがよいでしょう。相場の基礎、時間経過による市場参加者の思惑の変化、シナリオの組み立て、複数時間足の見方が順につながっているため、結論だけでは判断の背景や使い方を十分に理解できません。
初心者でも読める?
FXの基本から扱われているため、初級者も対象に入る本です。為替市場や通貨ペア、ローソク足、トレンドとレンジ、ダウ理論を確認してから、時間とシナリオの話へ進みます。FXを始めたい人よりも、基本用語を少し知っていて、損切りやエントリー後の判断に悩んでいる人のほうが内容を活かしやすいでしょう。
一方で、複数の時間軸、市場参加者の思惑、トレンド転換などを組み合わせて考えるため、完全な入門用語集のような気軽さではありません。専門用語を覚えるだけでなく、自分の取引に当てはめながら読む姿勢が必要です。
どこから読むべき?
基本的には、第1章から順番に読むのが分かりやすい構成です。最初に、勝率への固執、損切りの遅れ、特定の手法への依存といった問題を整理し、その後にチャートの基礎、時間の考え方、シナリオ設計へ進むためです。
時間がない場合は、まず第1章で自分の課題を確認し、第3章と第4章へ進むと本書の特徴を早くつかめます。そのうえで、ローソク足やダウ理論に不安があれば第2章へ戻り、複数時間足やニュースとの付き合い方を知りたい場合は第5章を読む流れが使いやすいでしょう。
読む前に注意点はある?
タイトルの「最強」や「60分」から、すぐ使える必勝ルールを期待するとズレが生じやすい本です。本書は絶対に勝てる手法を示すのではなく、相場環境を確認し、見立てが崩れた条件やロスカットを事前に決めるための考え方を扱っています。
また、「60分」をすべての取引で機械的に強制決済する単純な規則と決めつけないほうがよいでしょう。時間だけでなく、高値・安値、トレンド、複数時間足、市場参加者の思惑、感情管理まで含めて判断する内容です。即効性のある売買サインより、自分の取引を記録し、仮説と検証を続けるための土台を求める人に向いています。
まとめ|結局、この本を読む価値はある?

この本の価値を3つで言うと
1つ目の価値は、チャートを見る視点を「価格」だけでなく「時間」まで広げられることです。相場は値幅だけで動くのではなく、時間の経過とともにポジションや市場参加者の思惑も変化します。そのため、目先の上下だけを追わず、当初の想定がまだ有効なのかを見直しやすくなります。
2つ目の価値は、エントリーから撤退までを事前シナリオとして整理できることです。売買方向や期待する展開だけでなく、想定が崩れる条件やロスカットまで先に決めることで、保有後に都合のよい根拠を付け足す危険を減らせます。売買の的中率を上げるというより、自分の判断と損失を管理するための考え方が得られます。
3つ目の価値は、勝率だけに偏らず、損益率と損小利大からトレードを振り返れることです。利益の大きさは完全に制御できなくても、許容損失や撤退、ポジションを持ち続ける時間は自分で管理できます。一度の大きな損失で、それまでの利益を失いやすい人ほど、売買成績を見る基準を組み直すきっかけになるでしょう。
この本をおすすめできる人・合わない人
読む価値が高いのは、FXの基本用語は分かるものの、損切りや撤退の判断が安定しない人です。勝率は気にしているのに利益が残らない人、ローソク足やダウ理論を学んでも取引前の手順に落とし込めない人にも向いています。相場環境、時間、複数の時間足、感情管理をつなげて、自分の判断基準を整えたい人に合う一冊です。
一方、すぐ使える売買サインや、誰にでも当てはまる必勝パターンを求めると期待とのズレが生じます。長期運用、ファンダメンタルズ分析、自動売買を中心に学びたい場合も、本書の主眼とは異なります。また、「60分」をすべての取引に機械的に適用する単純な強制決済ルールとしてではなく、時間を含めてシナリオを管理する考え方として読むことが大切です。
読むならどう活かす?
最初の一歩として、次のトレード前に「相場環境・売買方向・想定する展開・無効条件・撤退条件」を短く書き出しておくと、本書の考え方を実践へ移しやすくなります。ポジションを持ったあとは、最初に書かなかった根拠を追加していないかも確認します。
終了後は勝敗だけで判断せず、保有時間、判断を変えた場面、平均利益と平均損失を記録するとよいでしょう。「もっと当てるにはどうするか」ではなく、「何を先に決め、いつ想定を捨てるか」という視点で繰り返し使うことで、本書の価値が活きてきます。
次に読むならこの本
- 『円安・円高でもFXで稼ぎ続けるうまい方法』:損小利大や通貨の強弱、相場環境認識を広く確認し、本書の時間とシナリオ論の前提を補う一冊です。
- 『一生使えるFXチャート分析 見える化ダウ理論』:ダウ理論、複数時間軸、決済、トレード記録を、より具体的な訓練へつなげたい人に向いています。
- 『ゾーン 最終章──トレーダーで成功するためのマーク・ダグラスからの最後のアドバイス』:見立てへの固執や損失の受け入れなど、決めたシナリオを守るための心理面を補強できます。

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