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インデックス投資について学べるおすすめの本 10選!人気ランキング【2025年】

インデックス投資について学べるおすすめの本!人気ランキング

投資の世界で「着実に資産を増やす方法」として注目を集めるインデックス投資。初心者でも始めやすく、長期的な資産形成に向いていると言われますが、実際に取り組もうとすると「何から学べばいいの?」と迷ってしまう人も多いはずです。

ガイドさん
ガイドさん

そんなときに役立つのが、信頼できる書籍からの学び。基礎知識から実践的な運用法まで、本を通じて体系的に理解すれば、迷いなく投資を続ける力が身につきます。

特に、実際の経験やデータに基づいた良書は、インターネット情報だけでは得られない深い洞察を与えてくれます。


そこで今回は、インデックス投資の初心者から中級者まで役立つおすすめ本を、人気ランキング形式でご紹介します。

あなたの投資ライフを後押しする一冊が、きっと見つかるはずです。

読者さん
読者さん



1位 【全面改訂 第3版】ほったらかし投資術

【全面改訂 第3版】ほったらかし投資術

「投資は専門家の仕事で、私には無理」——そう考えている人は少なくありません。株価や経済指標を毎日チェックしなければ資産を増やせない、そんなイメージを持っている方も多いでしょう。しかし、それは過去の常識です。最新の金融制度と投資理論をうまく活用すれば、面倒な分析や頻繁な売買をしなくても、長期的に安定した成果を得られる方法があります

【全面改訂 第3版】ほったらかし投資術』は、その答えを体系的に示した一冊です。著者は経済評論家であり、多くの金融機関で投資戦略を手がけてきた山崎元氏。そして、個人投資家として20年以上にわたりインデックス投資を実践し、人気ブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」で発信を続ける水瀬ケンイチ氏。異なる立場から資産運用に深く関わってきた二人がタッグを組み、初心者でも迷わず行動できる投資マニュアルを作り上げました。


本の感想・レビュー

投資デビューに最適な一冊

投資という言葉は身近になってきたものの、実際に始めるとなると「どこから手を付ければいいのか分からない」という壁にぶつかり、長い間、私は行動できずにいました。インターネットや動画で情報を集めても、人によって言うことが違い、結局は迷いばかりが増えてしまう日々。そんな中でこの本と出会い、最初の数ページで「これは自分に必要な内容だ」と直感しました。

著者は、投資初心者が抱える不安や疑問を正面から受け止め、それらを一つずつ解きほぐしてくれます。特に「誰でも同じ方法でいい」というメッセージは衝撃でした。これまで「自分には特別な戦略が必要なのでは」と思い込んでいましたが、そうではなく、シンプルで再現性の高い方法こそが長期的な成功につながると知った瞬間、心が一気に軽くなりました。

読み進めるうちに、自分がこれまで行動できなかったのは知識不足ではなく、情報過多による混乱が原因だったことにも気づきました。この本は、そうした迷いを振り払い、投資デビューへの最初の一歩をしっかり踏み出させてくれる存在だと感じています。




2位 JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則

JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則

お金の悩みは、誰にとっても避けて通れないテーマです。「もっと貯金すべきだろうか」「投資を始めたいけど怖い」「老後資金は大丈夫なのか」——こうした不安に対する答えを、明確なデータとシンプルな行動指針で示してくれるのが、ニック・マジューリ著『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』です。本書は、個人の感覚や勘ではなく、膨大な統計や研究結果をもとに「どうすれば効率的に資産を築けるか」を解説しています。

従来のマネー本では「節約こそ正義」「リスクを避けよ」といった感情に訴えるアドバイスが多く見られます。しかし、著者はそうした直感的な考え方をデータで検証し、時に逆説的な答えを導き出します。例えば、「すぐに投資を始めた方がいい」というのは直感的にも理解できますが、「節約しすぎると人生の満足度が下がり、結果的にお金を増やす力も低下する」という点まで科学的に説明しているのが本書の特徴です。


本の感想・レビュー

『ジャスト・キープ・バイイング』が心に残った

この本を読み終えたとき、頭の中にずっと響いていたのは「Just Keep Buying」というシンプルな言葉でした。投資に正解を求めすぎて迷路に迷い込んでいた私にとって、その3語は複雑な理屈を一気に解きほぐす魔法のように感じられました。どんな状況でも買い続けるという姿勢が、長い目で見れば最大の成果を生む――この考えは、肩の力を抜かせてくれるものでした。

特に印象的だったのは、短期的な値動きに振り回される必要はないと強調されていた点です。これまで私は、下落のニュースを聞くたびに「もっと下がるのでは」と不安になり、なかなか行動できませんでした。しかし「続けること」に意味があると知ってからは、相場を細かく追いかけることが無駄に思えるほど心が軽くなりました。

そして何よりも、この言葉が単なるスローガンではなく、データと実践を踏まえた哲学であることに感動しました。「買い続けること」がもたらす力を信じて、自分もようやく一歩を踏み出してみようと思えたのです。




3位 経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて

経済評論家の父から息子への手紙

経済評論家・山崎元さんが最後に遺した書籍『経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて』は、単なる経済の解説書ではありません。大学に合格した息子に宛てて綴った一通の手紙を起点に、働き方やお金の扱い方、そして幸福の本質について、人生を通じて役立つ実践的なアドバイスをまとめた「明るい人生のマニュアル」です。著者が闘病の中で渾身の力を込めて書き下ろした本書は、息子だけでなく、これから社会に出る若者やお金に悩むすべての人に向けた、普遍的なメッセージを含んでいます。

現代社会は昭和的な「安定した会社員像」が崩れ、働き方の常識が大きく揺らいでいます。就職すれば安泰という時代は終わり、正社員という立場に安住していると「取り替え可能な存在」として企業に使い潰されかねません。山崎氏はこうした現実を直視し、効率性と自由を軸にした新しい働き方を選び取ることの重要性を説きます。その語り口は率直で時に辛辣ですが、若い世代が「損をしない」ために必要な思考法を伝える真剣さにあふれています。


本の感想・レビュー

若者への人生指南として響く

この本を読んでまず心に残ったのは、著者が若い世代に対して投げかける率直な言葉の数々です。就職活動で同じスーツに身を包む学生たちを「悲惨だな」と評したくだりは、一見厳しいものですが、その裏には深い愛情が感じられました。大人の目から見れば、従来の価値観に縛られたまま労働市場に飛び込む若者の危うさを指摘しているのだとわかります。

著者が強調するのは、これまでの「昭和型の常識」に従うだけでは、自分を安売りしてしまうという現実です。効率性や自由を意識した働き方を選び、自分自身の価値をしっかり把握することが、これからの社会で生き抜くために必要不可欠だと繰り返し語られています。こうした視点は、若い世代にとって警鐘であると同時に、前に進むための灯りのように思えました。

読んでいて感じたのは、まるで本当に父親から直接アドバイスを受けているような感覚です。厳しさの中にある親心がにじみ出ており、「息子へ宛てた手紙」という背景を知るとさらに説得力を増します。若者にとって、この本は単なるビジネス書ではなく、人生の選択を後押ししてくれる指南書そのものだと強く感じました。




4位 ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第13版> 株式投資の不滅の真理

ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第13版> 株式投資の不滅の真理

株式投資の世界では、「未来を予測すること」が成功の鍵だと信じられてきました。しかし、半世紀にわたってその常識を覆し続けてきたのが経済学者バートン・マルキールです。彼は、市場の価格変動はランダムであり、誰にも読めないという理論をもとに、長期的かつ合理的な投資戦略を提示しました。その知見を集大成したのが、彼の代表作でもある投資書の決定版です。

書籍『ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第13版> 株式投資の不滅の真理』は、世界中の投資家に読み継がれてきたロングセラーであり、投資の教科書ともいえる存在です。本書では、株式市場の歴史や過去のバブルの分析を通じて、人間の欲望や群集心理がどのように市場に影響を与えるのかを明らかにします。その上で、個人投資家が取るべき最も合理的な戦略として、「インデックス投資」を中心とする長期分散投資の有効性を示しています。


本の感想・レビュー

投資の「王道」を再確認できる一冊

本書を読み終えて最初に感じたのは、「やはり投資の真理は時代を超えて変わらない」ということでした。マルキールが説くインデックス投資の哲学は、派手さこそありませんが、極めて堅実で普遍的です。市場の動きを完璧に予測することは誰にもできない——だからこそ、幅広く分散し、長期的に保有することが最も合理的である。この考え方が、投資経験を重ねてきた今の自分には、以前よりも深く響きました。

さらに印象的だったのは、著者がこの“王道”を半世紀にわたって貫いてきたという事実です。投資環境が劇的に変化し、暗号資産やAIトレードといった新しい潮流が生まれても、最終的にインデックス投資に勝るものはないという主張に、一切の揺らぎがありません。その姿勢に触れたとき、「流行ではなく、原理を学ぶことの大切さ」を痛感しました。

本書は、読者に行動を強いるタイプの啓発書ではありません。むしろ、冷静に立ち止まって、自分の投資スタンスを見つめ直させる本です。どれほど市場が荒れても、自分の軸を持ち続けること。その重要性を、静かに、しかし確固たる説得力で教えてくれる一冊でした。




5位 敗者のゲーム[原著第8版]

敗者のゲーム[原著第8版]

投資の世界では、誰もが「勝ちたい」と願います。しかし現実には、多くの投資家が思うような成果を得られず、むしろ市場の動きに振り回されて資産を減らしてしまうケースが少なくありません。書籍『敗者のゲーム[原著第8版]』は、そんな投資の本質的な難しさに切り込み、冷静かつ実証的な視点から「長期的に成功する方法」を示してくれる一冊です。

著者のチャールズ・エリスは、半世紀以上にわたり世界の資産運用業界の第一線で活躍してきた人物です。彼が投資の本質を語るときに持ち出すのが「アマチュアのテニス試合」という比喩です。アマチュア同士の試合では、華麗なショットで勝敗が決まるのではなく、多くの場合は「自分のミスが少なかった方」が勝利します。投資においても、派手な銘柄選びや短期的な取引よりも、いかに余計な失敗を避けるかが成果を左右するのです。


本の感想・レビュー

アクティブ投資の限界をデータで実証

この本を読んで最初に衝撃を受けたのは、アクティブ投資がいかに厳しい戦いかを数字で突きつけられたことでした。ページをめくるたびに登場する実証的なデータは、ただの意見ではなく、現実の市場が示す動かぬ証拠でした。とりわけ長期間の成績比較において、ほとんどの運用者が市場平均を超えられないという事実は、これまで抱いていた「プロなら勝てる」という幻想を一瞬で吹き飛ばしました。

読んでいるうちに、自分自身が知らぬ間に「勝てるはず」という誤った期待を抱えていたことに気づきました。著者の冷静な分析と豊富な事例を前にすると、運用の世界がいかに厳しく、しかも一部の幸運な例外だけが目立つ構造になっているのかが浮き彫りになります。気づかぬうちに憧れていた「勝者の姿」は、長期的に見ればほとんど存在しないのだと痛感しました。

本を閉じたとき、改めて市場に挑もうとするよりも、市場全体に身を委ねるほうが合理的だという考え方に深く納得しました。自分にとって大切なのは「勝者になる戦略」ではなく、「敗者にならない方法」なのだと、この一冊が強く教えてくれました。




6位 インデックス投資は勝者のゲーム──株式市場から確実な利益を得る常識的方法

インデックス投資は勝者のゲーム──株式市場から確実な利益を得る常識的方法

投資の世界では「勝者」と「敗者」を分けるものは、投資家の知識や胆力よりも、むしろ“常識を守れるかどうか”にあるのかもしれません。書籍『インデックス投資は勝者のゲーム──株式市場から確実な利益を得る常識的方法』は、まさにその“常識”を体系的に示してくれる一冊です。著者であるジョン・C・ボーグルは、世界最大級の資産運用会社バンガードを創業し、インデックスファンドという革新的な仕組みを世に広めた人物です。彼の思想の核心は、「市場を出し抜こうとせず、市場そのものを持つ」こと。つまり、S&P500などの株価指数に連動する低コストの投資信託を長期で保有するという、驚くほどシンプルな方法が最大の成果を生むという主張です。

本書は、ただ理論を述べるだけではありません。投資家が陥りやすい錯覚や行動の誤りを浮き彫りにし、なぜ個別株選びやアクティブファンド運用では「敗者のゲーム」に陥ってしまうのかを、具体的な事例と数字を用いて解説しています。例えば、手数料や税金といった一見小さなコストが、長期的に見れば膨大なリターンを失わせることを、冷徹な計算によって示しています。投資に「複利」という魔法がある一方で、「コストの複利」という見えにくい敵が存在することを明確に教えてくれるのです。


本の感想・レビュー

シンプルな投資哲学としての魅力

この本を読み進めてまず感じたのは、投資というものは実はとても単純な原則に基づいているのだということでした。ボーグルが強調するのは「市場全体を買って長く持つ」という、驚くほどシンプルな戦略です。最初は、そんな単純な考え方で本当に成果を出せるのかと疑問に思いましたが、読み進めるうちにその根拠が緻密な歴史的データに支えられていることが分かり、心から納得させられました。

また、シンプルさの背後にあるのは「不要な要素を削ぎ落とすことの強さ」だと気づきました。個別株を選ぶ難しさ、専門家の予想の不確実さ、複雑な金融商品の仕組みなどに振り回される必要はない。ただ広く市場に投資し、じっと持ち続ければいい。シンプルであること自体が、最大の武器になるのだと理解できた瞬間でした。

こうした明快な投資哲学は、専門書にありがちな難解な理論よりもずっと心に残ります。むしろ「複雑でなければ安心できない」という心理が、これまで投資を難しく見せてきただけなのではないか、と自分を振り返るきっかけにもなりました。




7位 サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット

サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット

お金との付き合い方は、誰にとっても一生のテーマです。収入や資産の大きさだけでなく、日々の使い方や投資への姿勢、そして将来への備えが人生の幸福度に直結します。しかし、多くの人が気づかないのは、金融知識よりも「心理的な習慣」や「行動パターン」が、お金を増やせるかどうかの分かれ道になっているということです。例えば、同じ収入があっても貯蓄できる人と浪費してしまう人の差は、経済学ではなく心理学の領域にあるのです。

そんなお金の本質に切り込んだ世界的ベストセラーが『サイコロジー・オブ・マネー――一生お金に困らない「富」のマインドセット』です。本書は全世界で70万部以上を売り上げ、43か国で翻訳され、Amazon.comでは1万件を超えるレビューを獲得した話題作です。著者のモーガン・ハウセルはウォールストリートジャーナルなどに寄稿する金融ジャーナリストであり、投資や経済を「人間心理」という視点から語ることで、これまでのマネー本とは一線を画す独自の切り口を示しています。


本の感想・レビュー

大富豪と清掃員の対比が胸に刺さる

最初の章で語られる、大富豪と清掃員の人生の対比は圧倒的な説得力を持っていました。大富豪が金融危機によって破産し、清掃員が莫大な資産を築いたという事実は、従来のお金の常識を根本から覆すものでした。その差は知識や地位ではなく、行動と姿勢にあると理解できた瞬間、胸に強く突き刺さりました。

特に印象的だったのは、清掃員が大金を築いた理由が特別な才能や幸運ではなく、長年の節約と投資の積み重ねだった点です。日々の小さな行動がやがて大きな結果を生むことを、彼の人生は静かに物語っていました。華やかさの裏に潜む脆さと、地味な継続の強さをこれほど鮮明に示すエピソードには出会ったことがありません。

この物語を読み終えたとき、「自分も正しい態度を持ち続ければ資産形成の道は開けるのだ」と思えました。派手な一発逆転ではなく、忍耐や規律こそが本物の富をもたらすというメッセージは、今後の人生を考える上で忘れられない指針になりました。




8位 ファイナンス理論全史 儲けの法則と相場の本質

ファイナンス理論全史 儲けの法則と相場の本質

投資の世界は、常に「どうすれば勝てるのか」という究極の問いに突き動かされてきました。株価は本当に予測できるのか、リスクは数学的に管理可能なのか、そして相場における“聖杯”は存在するのか――こうした疑問は古代から現代に至るまで、数多くの学者や投資家の挑戦を呼び起こしてきました。金融市場は人間の欲望と知性が交錯する場であり、その歴史は理論と実践のせめぎ合いの記録でもあります。

この壮大なテーマに正面から挑んだのが、田渕直也氏の著作『ファイナンス理論全史 儲けの法則と相場の本質』です。本書は100年以上にわたる投資理論の進化を体系的に整理し、ランダムウォーク理論、効率的市場仮説、CAPM、ブラック=ショールズ・モデル、カオス理論、行動ファイナンス、AI運用といった主要な理論を網羅的に紹介しています。単なる理論の羅列ではなく、その背後にいる研究者や投資家の人物像や歴史的エピソードを交え、まるで「知のドラマ」を読むかのように理解できる構成が特徴です。


本の感想・レビュー

インデックス投資の合理性を理解できる

この本を読んで特に強く印象に残ったのは、インデックス投資という考え方がいかに体系的な裏付けを持っているのかを知れたことです。単に「市場全体に投資するのが良い」と聞いたことがあっても、その背景にあるモダンポートフォリオ理論やCAPMといった枠組みをきちんと理解したのは初めてでした。歴史的な流れを追いながら理論の必然性を知ると、単なる投資手法の一つではなく、長い学問的探求の成果であることが実感できます。

さらに印象的だったのは、インデックス投資が持つ「シンプルさの強さ」です。理論的な難しさを抱えながらも最終的に導き出される答えは、誰にでも取り組める方法論でした。つまり、専門家でなくても市場の平均的な成長を享受できるという点に説得力があり、投資を身近なものにしてくれる力があるのだと納得できました。

また、理論だけではなく実際にインデックスファンドを普及させた人物たちの思想や挑戦が紹介されているのも魅力でした。彼らの試みが今日の投資環境を形作っていると思うと、今私たちが当たり前のように利用している仕組みの背景にある努力を知ることができ、学びの深さが増しました。




9位 投資と金融がわかりたい人のための ファイナンス理論入門

投資と金融がわかりたい人のための ファイナンス理論入門

投資に興味を持っていても、「難しそう」「数式が苦手」「自分には縁がない」と感じて、なかなか学び始められない方は少なくありません。金融や投資の世界は専門用語や複雑な理論で語られることが多く、初心者にとって敷居が高く映ります。しかし一方で、資産運用の基本を理解しているかどうかは、将来の資産形成や家計の安定に大きな違いをもたらします。その意味で、わかりやすくファイナンス理論を学べる良書を手に取ることは、大きな価値を持つ第一歩と言えるでしょう。

そこで注目したいのが、冨島佑允氏による 『投資と金融がわかりたい人のための ファイナンス理論入門』 です。本書は「投資で失敗したくない」「金融の基本を理解したい」と考える幅広い層に向けて書かれた入門書でありながら、内容は表面的な解説にとどまりません。資産運用のプロが日々の判断で用いている理論を基礎から整理し、難解な数式を極力使わずに説明しているため、専門書にありがちな“途中で挫折する”心配が少ないのです。


本の感想・レビュー

実務経験に裏打ちされたリアル感

読み進めるうちに感じたのは、著者がただ理論を並べているのではなく、長年の資産運用業務の現場経験を背景に語っているということです。銀行や運用会社で培った視点が随所に活かされており、単なる教科書的な説明にとどまらない深みがありました。

特にポートフォリオ理論の章では、効率的な資産配分をどう考えるかというテーマが取り上げられています。ここでは「実際にプロが何を見て判断しているのか」という現実感が伴っており、理論が机上の空論ではないことを強く実感できました。モデルや計算の意味が、現場での投資判断とどのように結びつくのかが具体的に伝わってきます。

こうした実務に根ざした説明は、理論を現実世界に落とし込むヒントとしてとても価値がありました。自分が学んでいることが、すぐに社会や経済の動きと結びついていく感覚が得られ、学ぶモチベーションが自然と高まりました。




10位 図解でわかる ランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて

図解でわかる ランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて

投資の世界に足を踏み入れると、誰もが最初に感じるのは「なぜ思い通りにいかないのか」という疑問です。経済指標を読み解いても、チャートを分析しても、現実の相場は予測を裏切ります。そんな“教科書どおりにいかない市場”の謎を、理論と心理の両面から解き明かすのが本書です。市場の動きには一見すると法則があるように見えながらも、その裏には人間の感情や群集心理が潜んでいます。投資で成功するためには、数字やデータ以上に、「人間そのもの」を理解することが欠かせません。

ここで紹介する書籍『図解でわかる ランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて』は、金融の本質を直感的に理解できるよう設計された一冊です。著者・田渕直也氏は一橋大学経済学部を卒業後、金融の第一線で活躍してきた実務家。理論だけでなく、現場で得た経験をもとに、投資における「合理」と「非合理」を丁寧に紐解いています。ランダムウォーク理論が描く「市場は予測不能なもの」という冷徹な側面と、行動ファイナンス理論が示す「人間心理による市場の歪み」という温かい側面を、図解と実例を交えて解説。複雑な市場理論を、誰もが納得できる形で伝えてくれます。


本の感想・レビュー

理論と実務の距離を埋める橋渡し書

読んでまず驚いたのは、投資理論が「現場で使える言葉」にまで落とし込まれていたことです。学問としての金融理論は、数式や統計モデルの世界に閉じこもりがちですが、この本はまったく違いました。著者の田渕直也氏は、理論を“現場の視点”で語り直しており、アカデミックと実務のあいだに横たわる深い溝を見事に橋渡ししています。ランダムウォーク理論と行動ファイナンス理論という、いわば「市場は読めない」と「市場は人間心理で動く」という相反する視点を、対立ではなく補完として描いている点が印象的でした。

読み進めるほど、理論が単なる知識ではなく、投資家の「考え方の軸」になる感覚を覚えます。市場のランダム性を受け入れつつも、そこに潜む人間の非合理性を分析する——この二重構造が投資判断のリアリティを増すのです。難解な理論をここまで実感を持って語れるのは、著者が金融現場の経験を踏まえて書いているからでしょう。理論の血が通っている、そんな印象を強く受けました。

そして何より、理論を「役に立つもの」として再定義している点に、著者の誠実さを感じます。「市場を支配しようとするのではなく、理解しようとする」姿勢こそ、現代投資家に求められるものだと気づかされました。この本は、知識と行動をつなぐ羅針盤のような存在です。




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