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気候変動・地球温暖化について学べるおすすめの本7選【2024年版】

気候変動・地球温暖化について学べるおすすめの本

気候変動とは、気温、降水量、雲などの変化を指し示す用語として、広く用いられています。

特に環境問題の文脈では、地球温暖化とその影響を、包括的に気候変動とよぶことが多いです。


この記事では、気候変動地球温暖化について学べるおすすめの本を紹介していきます。

地球温暖化については、肯定派・否定派が存在しており、未だ決着をしていませんので、両者の本を用意しました。

評判の高い本ばかり集めましたので、きっと気候変動に対する理解が深まるはずです。


図解でわかる 14歳から知る気候変動

図解でわかる 14歳から知る気候変動

気候とはどんなものなのか。
それがいま、どう変わりつつあるのか。
人類にできることは何なのか。


本書では、豊富なカラー図版とともにわかりやすく解説します。


レビュー・口コミ

金色の星さん

図解もふんだんに使われていて、文字どおり「14歳から知る」事が出来る秀悦な書物です。
パートが4つに分かれています。

パート1:気候システムの変動が起こす12のこと。
ここではどのような事柄が将来起こってしまうのかが整理されています。

パート2:地球の気候システムのしくみ。
水の循環システムや炭素の役割などから、地球の歴史の中での気候変動を整理しています。

パート3:始まった気候の大変動。
ここで、気候にまつわる昨今の様々な変動を記載しており、放っておいた場合に起きてしまう事柄などが記載されています。

パート4:いま人類にできること。

SDGsと絡めて、いつまでに・何を・どのように対処するか、しなければいけないか。これを記載しています。
非常に分かりやすい、かつ地球を守り共生していくための考えを中学生から知るには格好の書籍です。
また、私たち大人が知っておくためにもこうした書籍は理解しやすいです。
お勧め出来る書籍です。

カデレオさん

帯に「アフターコロナは未来の分岐点」と書いてあり、2020年8月1日に出版された本として、最後のページの「おわりに」の文章で、コロナと環境問題の関連性について述べています。(さらに、本文P.58の『動物と水が媒介する感染症の勢力が拡大』でも新型コロナについての記述が少しだけあります)

本のタイトルは『14歳から知る気候変動』で中学生向けの本となっています。中学生以上が読む本として、ルビが振ってある漢字もありますし、振ってない漢字もあります。

環境問題は、中学入試にも出てくる問題なので、14歳からとは言わずに、小学生もこの本を読んでおけば、ひととおりの知識が身につきます。中学生向けなので、小学生が読むと、書けない漢字はあるでしょうが、中学受験をしようというお子さんなら、ルビなしでも難なく読むことができると思います。

特にいま出題されるとすれば、本当に最後の1ページの部分です。産業活動が停止したせいで、二酸化炭素の排出量が減って、空が青くなった(大気が綺麗になった)。大気が綺麗になったに至るまでの、その前の部分(環境汚染)を本書で学んで、知識を身につけておけば、さらに完璧です。

環境学や生物学などといった理系の部分と、産業や国際関係という社会・文系の部分があって、その両側面を本書で学ぶことができます。



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太田出版
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人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか

人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか

福井県にある風光明媚な三方五湖のひとつ、水月湖に堆積する「年縞」。

何万年も前の出来事を年輪のように1年刻みで記録した地層で、現在、年代測定の世界標準となっています。

その水月湖の年縞が明らかにしたのが、現代の温暖化を遥かにしのぐ「激変する気候」でした。


人類は誕生してから20万年、そのほとんどを現代とはまるで似ていない、気候激変の時代を生き延びてきたのでした。

過去の精密な記録から気候変動のメカニズムに迫り、人類史のスケールで現代を見つめなおします。


レビュー・口コミ

非線形応答さん

〇読む前
気候変動に関する知見を得ようと思って本書を読みました。
近年、地球温暖化が進んでいて問題だという意見があるという一方で、この温暖化は地球の歴史で見ればたいしたことないという意見もあり、何が本当か整理できていませんでした。
本書には多くのデータの基づく図が記載されており、両者の言い分についておぼろげながら理解を進めることができました。

〇地球温暖化に慎重な人の根拠になりうると判断した箇所
・1億年前から7000万年前頃の地球は今よりずっと暖かく、北極にも南極にも氷床が存在しなかった。このような温暖化は繰り返し起こっているが、ある一定の上限を超えた温暖化は発生していない。(現在+10度程度が上限)
・地球の歴史を見ると温暖期(間氷期)よりも氷期のほうが多い。
・現在我々は温暖期を過ごしているが、氷期には温度が急激に変わるD-Oイベントがあり、この時の年平均温度の変動は現在の温暖化の勢いを超えている。
・地球の公転軌道と気温の関係を表すミランコビッチ理論から予測される二酸化炭素濃度とメタン濃度の傾向からの逸脱、つまり本来減少するはずだったそれらの量が増加を見せたこと、は産業革命よりもはるか以前の、8000年前および5000年前に始まったいた。
・気候システムは非線形の帯域結合開放系であり、その振る舞いを予測することは難しい。(2重振り子)スーパーコンピュータだとしてもモデルを正確に表すことはできていない。

〇地球温暖化を主張する人の根拠になりうると判断した箇所
・過去130年で年平均気温は1度上昇している。
・スーパーコンピュータの計算精度は改善を続けており、その計算では今後100年で平均気温が最大で5度程度も増大するという結果が出ている。
・氷期には確かに急激な年平均温度の変化が生じているが、我々が生きている直近の1万年の温暖期においては、近年の温度変化は例をみないほど急激である。
・1970年代には寒冷化が進行しているように見えていたが、それからは実際には温暖化した。(人類の活動が原因)

〇読んだ後
筆者の意見としては以下のようなまとめられると思いました。

確かに温暖化は進んでいるが近年の経済活動が原因であると断定するにはデータが不足しており、言い切れるほど科学的に確率は高くない。ただ言えるのは変化に強いことは生き延びるうえで重要である。

科学者なのでデータに基づく真摯な態度だと思いました。それと同時にどちらかの主張を言い切る人とは科学とは関係ない考えがあると思ってよいと感じました。以下でいうところの哲学。

P.162(8000年前から人間が気候に影響を与えていたという発表を受けて)
もし私たちが、温室効果ガスの放出によって「とっくに来ていた」はずの氷期を回避しているのだとしたら、温暖化をめぐる善意の議論は根底から揺らいでしまう。私たちは自然にやってくる氷期の地球で暮らしたいのか、それとも人為的に暖かく保たれた気候の中で暮らしたいのか。これはもはや、哲学の問題であって科学の問題ではない。






地球に住めなくなる日:「気候崩壊」の避けられない真実

地球に住めなくなる日:「気候崩壊」の避けられない真実

温暖化がもたらすものは海面の上昇だけではありません。

殺人的な熱波、大規模な洪水・山火事、深刻な大気汚染、経済破綻、気候戦争など、さまざまな脅威が複雑に絡みあい、壊滅的な状況へと向かわせるのです。


本書で描かれるのは、温暖化が進むとどうなるかの具体的な世界です。

戦慄の未来を回避するために残された時間はわずかです。

著者は警鐘を鳴らすとともに、エネルギーおよび輸送システム、農業・工業などの面から、大転換を遂げるために何をすべきかを提言、より良い未来へと希望をつなげます


レビュー・口コミ

Amazon カスタマーさん

昨日、発売になったばかりの本。重い内容の本だが、先が気になり1日で読み終えた。正直、読み終えた時は、気分が落ち込んだ。

この先の100年、人類が直面するであろう厳しい状況が、膨大な資料調査の元に記述されている。気温上昇、海水面上昇、飢餓、災害、経済崩壊、戦争と様々な側面から、温暖化による影響を予測している。歴史は希望と進歩へと続く一本道という捉え方は過去のもので、この先は、絶望と崩壊への道が続くとしている。さらに、これは未来の話ではなく、今すでに後戻りのできない下り坂に立っていると説く。ただ、落ちる先のレベルの選択肢は残っており、それは現在生きている人の行動次第だというのが要旨だ。

タイトルの「地球に住めなくなる日」が示す通り、その予測は深刻を通り越して悲惨そのもの、語り口もストレートでショッキングだ。本書は、欧米で昨年、大きなベストセラーになったものだが、それは専門書としてではなく、一般雑誌の連載として書かれたものだということが背景にあるのだろう。終始、(学者ではなく)普通の人の視点で記述されている。読者にも記憶のある事象や新聞などで取り上げられた”事実”(トランプ大統領曰くフェイク・ニュース)も豊富に引用されており、素直に理解できるのだ。学者ならば嘲笑と批判を恐れて中庸に陥るが、著者にはそうした抑制を働かせる必要はない、事態は皆が思っているよりずっと深刻だという語り口も、納得させるものがある。この予測が正しいかどうかはあまり重要ではない。なぜなら、はっきりした時点では手遅れ、人類は滅んでいるのだから。最悪の予測の上に、それを避けるための最良の行動を取ることが、今の私たちがやらなければいけない事だと考えさせられた。希望的な予測の元に、これくらいで良いだろうと最小の努力の小出しに終始ししている現状に強く警鐘を鳴らすことが、本書の狙いなのだろう。

本書は、学術書でも思想書でもない。なぜそうなるのかとか、ではどうすべきかという点についての記述は少ない。そうした期待を持って読むには不適であろう。例えてみると、市場アナリストの調査レポートに近い。それを信じるか、どう行動に繋げるかは読者に委ねられている。著者はシンクタンクの研究員で雑誌の編集者。いわば、調査レポートのプロと言って良い。膨大な調査の元に書き上げられた労作である。何しろ原注だけで91ページ、インタビュー等をした専門家(その中には、アル・ゴアも含まれている)は50名近い。地球温暖化の影響に関心があるのであれば、読むべき一冊だと思う。特に今までこの手の本を読んだことがない人には、良書となるであろう。






気候カジノ 経済学から見た地球温暖化問題の最適解

気候カジノ 経済学から見た地球温暖化問題の最適解

地球温暖化は人類と自然界にとって大きな脅威です。


本書では、「私たちは気候カジノに足を踏み入れつつある」という比喩を使っています。

この表現を通じて著者が主張するのは、経済成長が気候システムと地球システムに意図せぬ危険な変化をもたらしているということ、そして経済成長と温暖化問題の対策は両立できるということです。


本書は、米国経済学の権威、ウィリアム・ノードハウス・イェール大学教授が、地球温暖化問題を取り巻く問題、そして今日までの軌道を修正するために必要な取り組みを、経済学のことなど何も知らない人でも理解できるようにわかりやすく、ロジカルに解説しています。


レビュー・口コミ

コレカさん

2018年のノーベル経済学賞を受賞した経済学者が、その研究成果を一般の人向けにわかりやすく、ユーモアを交えて書いた本です。環境問題に関心がある人にはぜひ読んで欲しいと思います。

でも、読み始めると、途中から違和感を感じるかもしれません。環境問題から、経済学の問題にシフトしているからです。でも、これこそが大切なところで、京都合意やコペンハーゲン合意など、今までの国際協定がうまくいかないわけがわかります。環境問題に対する、経済学からの回答と言えるでしょう。

Chamさん

筆者は気候変動は現実であり、その解決のためには大きな社会的な変化が必要だと説き、経済学を通じ、さまざまな観点から問題を分析し、解決策があるとすればこの方向、といった示唆に富んだ指摘をしている。

同時に、気候変動懐疑派の意見も、counter-argumentとして紹介し、それらに対する議論も行っている。

今年末、パリでCOP21を迎えるにあたり、私たちが今後、恐らく生きている間ずっと、頭を悩まされる問題への解決策を見つけるためには、とてもお勧めしたい著書です。






地球はもう温暖化していない

地球はもう温暖化していない

われわれは、二酸化炭素によって地球温暖化が進んでいることはもはや常識中の常識だと思っています。

しかし、データ上では温暖化は20年近く進んでおらず、世界各国では温暖化二酸化炭素原因説への疑念が相次いでいるのです。

では、これから地球はどうなるのでしょうか?


最新の太陽学や古気候学の知見から見ると、今後太陽の活動が弱まり、地球は寒冷化に向かう可能性すらあります。

あまりに政治化されてしまった地球温暖化という問題。タブー視される「温暖化のウソ」に物理学者が警鐘を鳴らす。


レビュー・口コミ

Kindleユーザーさん

最近、2,000年以降の平均気温の停滞を脱し、ようやく上昇しはじめた。それにより温暖化派は強気に転じた。この書評欄にも決着がついたかのような意見も見られる。

ところが最近のIPCCの報告ではホッケースティック曲線への言及をやめた。この曲線こそ温暖化危機説の中核をなしている以上、この言及をやめた事は温暖化危機説はかなり怪しくなっていると思って良い。加えて中世にも同様の温暖時期がある以上、人為CO2が温暖化の主因である事も怪しい。

まあ、中生代(CO2濃度10倍)に恐竜が跋扈していた事を考えると、人類の生存危機は環境ビジネス派の煽りと断じて良いと思う。

smithzさん

読んでみましたが、荒唐無稽なとんでも話を何の根拠もなく論じている類の本ではありません。

いわゆる温暖化懐疑論の本としてはスタンダードなもので、個人的には低評価をつけている方々の「根拠もない言いがかり」といったような主張は理解しかねます。

私も科学者ではないので、著者が言っていることが正しいのか嘘なのかは判断できません。ただ、今の日本のCO2による地球温暖化前提の世論や国策には疑問を感じます。百歩譲って真実がそうなんだとしても、我々国民の間で何の議論も疑いもなく、温暖化対策に莫大な税金が使われているというのはいかがなものなのでしょうか?

芸能人や政治家の下らないスキャンダルばかり報道し、クライメートゲート事件のような世界的問題の根幹を揺るがしかねない重大な事件をほとんど報道しないマスコミの不誠実さも大きな問題だと思います。果たして、自分たちの周りで何人の人がクライメートゲート事件という出来事自体を知っているでしょうか? そういうことがあったという事実すら知らない人が大半を占める今の日本の現状に危機感を覚えます。

温暖化問題を考えるには、気象学だけでなく、古気候学や太陽学、地質学や歴史学など様々な分野からのアプローチが必要となるのがわかります。場合によっては政治の問題も考慮に入れなければなりません。

「地球環境を守ろう」とか「未来の地球を救おう」だとか、世界は日本人が考えるような綺麗事だけで動いているわけではないです。温暖化を本気で信じている人もそうでない人も、この問題を温床に利益を得ている人、得ようとしている人たちが沢山いるということは知っておいた方が良いと思います。






地球温暖化のファクトフルネス

地球温暖化のファクトフルネス

地球温暖化に関する報道を見ていると、間違い、嘘、誇張がたいへんによく目につきます。そしてその殆どは、簡単に入手できるデータで明瞭に否定できるのです。

本稿は、そのようなデータを分かり易くまとめたものです。


残念ながら、地球温暖化に関する世論の現状は、煽情的で不合理です。本書が理性的な対応をする為の一助になることを願っています。


レビュー・口コミ

Sadaisanさん

非常に解りやすいグラフを多数用いて地球温暖化の事実を説明している。その事実とは、「100年後の確かな予想は全く全然できないし、もし出来たとしてもその結論は『大した温暖化ではない』ということ。危機的状況は来ないということ。それがきっちりとしたデータで鮮やかに説明されている。

この著者はIPCCの日本の幹部として活躍しておられた人。2014年にも「地球温暖化とのつきあいかた」という本を出している。この前著ではIPCCの当事者として、予測は単なる予測であって当てにならないことを力説していた。マスコミにセンセイショナルに切り取り報道され、政治の道具にされることを心配していた。

今回は、そのマスコミ偏向報道がその後も何年にもわたり世界中で行われ、科学的判断力の乏しい各国政治家がまんまと乗せられていることに対して、もう我慢ができなかったのであろう。「マスコミ、政治家、あなた方はみんな間違っていますよ!」という著作である。

世界のマスコミ、世界の政治家、そしてそれらの言うことを鵜呑みにしている大衆、みんな目を覚ませ!

akagumaさん

今の世の中でCO2温暖化を否定すると化石扱いだが、一つ一つ冷静に見ていけば、実は大きな問題ではなかったり、十分対応できるものだということが、改めてわかる。

10年ぐらい前に仕事で排出権取引を調べたことがあり、最終的にマネーゲームや政治的な主導権争いに過ぎないというのが感触としてあったが、それを細かく裏付けていただけた。

今、一番危惧するのは、温暖化が問題にならないということが認識された時、「無駄」になってしまう間違った投資がどうなるのかということ。



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地球温暖化 「CO2犯人説」は世紀の大ウソ

地球温暖化 「CO2犯人説」は世紀の大ウソ

「気候行動サミット」で注目されたのが、スウェーデン生まれの16歳の少女、グレタ・トゥーンベリさんのスピーチ。
感情的かつ厳しい言葉による環境破壊への非難は、世界中から賞賛を浴びました。

しかし、グローバルな環境保護は本当に喫緊の課題なのだろうか?


地球温暖化、海洋プラスティック問題などの環境汚染と、リサイクル運動など環境保護運動の科学的検証と経済合理性を大テーマに、環境保護運動の「おかしさ」を突く。


レビュー・口コミ

Amazon カスタマーさん

素晴らしい本が出たものです。たまたま買ったのですが、一読して内容の充実していることに大変満足しました。

この本は一般大衆に伝えるために書かれていますが、科学的議論の最前線の解説も含まれ、文献も100余と充実しており、良心的で、信頼のおける内容になっています。

執筆者は、主執筆者の丸山重徳氏をはじめとして、有馬純氏、伊藤公紀氏、戎崎俊一氏、掛谷英紀氏、川島博之氏、木本協司氏、デビッド・アーチボルド氏、中村元隆氏、米本昌平氏と、気候、海洋、地球科学のみならずシステム、農業、経済、国際情勢などのエキスパートと豪華です。

論議の内容も、CO2説の科学的根拠の大本であるシミュレーションモデルの誤りが複数の方により指摘されており、その他の誤りや欠陥の指摘が複数の方々が指摘してをり、信頼性を増しております。

この温暖化人為説の混乱は国連の名のもとに仕組まれたもので、マスコミがこれに踊らされて作られたもので、マスコミの社会的責任は重大だと糾弾してます。

丸山氏は、現在の「知的カオス」の時代に展望を見出すために、知識を体系化し全体像を把握することが重要だと言ってます。大変共感できます。

ももさん

私にはCO2が地球温暖化の主犯だと言い切る、あるいは推定無罪の評決を下すだけの確たる知識は持ち合わせていない。両論それぞれの主張を知っておきたいと思う。その意味では、否定も肯定もせずに読んで損はないと思う。

ただ、カバーにあの顔写真を載せたことには装丁者の作為を感じずにはいられないし、内容自体も終段に至るとトーンが変わっていることが気になった。

思想的に全てに賛同できるわけではないが、個人的にもCO2を悪者にすることで得をする人間がいるのではないかと思えるフシはある。かつて、化石燃料は数十年で枯渇すると騒がれた時期があった。有限資源だからいずれは枯渇するだろうが、かつて騒がれた時期できない。時期的に、それに代わって現れたのがCO2温暖化主因説とも言える。

いずれにしても有限資源だから化石燃料に依存しないエネルギー開発の大きなイノベーションが起こるのは事実だと思う。少なくともマッドマックスのような未来が訪れないことを期待したい。



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