出来高は「トレンド追随型指標」や「オシレーター系指標」の補完として用いられるテクニカル指標です。
⇒テクニカル分析を始める前の基礎知識 これを知らずに指標を扱うのは無理
出来高とは
- 出来高とは、期間中に成立した売買の数量。1日、1週間など、一定期間内に売買が成立した株数です。
- 「出来高は株価に先行する」と言われており、注目度を表します。
- 出来高の少ない株は、証券取引所の規定により上場廃止になります。
- 売買代金と混同されがちですが、「出来高は株数などの売買量」「売買代金は売買で動いた総金額」です。
出来高の見方
出来高が増えると棒グラフは伸びる。
出来高の使い方
株価 | 出来高 | 相場の強さ | 今後の予想 |
上昇 | 増加 | 強い | まだ上昇が続くか? |
減少 | 弱い | 高値圏か。下落近い? | |
下落 | 増加 | 強い | 安値圏か。上昇近い? |
減少 | 弱い | まだ下落が続くか? |
上記の表が、出来高の一般的な考えです。
出来高 「天井圏」「底値圏」での動き
「天井圏」や「底値圏」での出来高の急増には特別な注意が必要です。
株価 | 出来高 | 相場の状況 | 今後の予想 |
天井圏 | 急増 | 不安定 | 利益確定から、下降トレンドへ? |
変化なし | 強い | 上昇を続ける | |
底値圏 | 急増 | 不安定 | 底値を意識、上昇トレンドへ? |
変化なし | 弱い | 下落を続ける? |
「天井圏」や「底値圏」での出来高の急増はトレンド転換期の可能性を含みます。
出来高は株価に先行する
「天井圏」「底値圏」での出来高の急増によってトレンドの転換をむかえる可能性が高いです。
出来高 価格別出来高
上記の株価チャートの左から右へ伸びているのが「価格別出来高です」
- いくらの価格帯で取引が活発なのかがわかるます。
- 底値圏での取引が多くなります。
グラフの長い価格別出来高 ボリュームゾーン
グラフの長い価格別出来高は「ボリュームゾーン」と言われ、
- 現在の価格がボリュームゾーンよりも上に位置していると、「ボリュームゾーンが下値支持線」になります。
- 現在の価格がボリュームゾーンよりも下に位置していると、「ボリュームゾーンが上値抵抗線」になります。
出来高 まとめ
- 出来高は株価に先行します。
- 「底値圏」や「天井圏」での出来高の急増はトレンドの転換期の可能性を含みます。
- 出来高は「トレンド追随型指標」や「オシレーター系指標」の補完として用いられます。