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【日本の相場格言】売買タイミングに関する格言21選【パート2】

【日本の相場格言】売買タイミングに関する格言21選【パート2】

この記事では、「売買タイミングに関する格言」について解説していきます。


相場の格言は、先人達が培った投資経験を端的に表した、非常に優良なフレーズです。

売買タイミングに関する格言を知っておけば、今よりも少し、売買を上手にこなす事ができるようになるかもしれません。


 

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安値買い下がりの株数は、一、三、五の比率有効なるべし。そして資金の半分を温存すべし

安値買い下がりの株数は、一、三、五の比率有効なるべし。そして資金の半分を温存すべし

株価が大暴落して大きく値下がりした時、どのあたりから買えばいいのかの判断は非常に難しいです。

上げ相場が完全に終わりを告げ、本格的な下げ相場に移った場合には、中途半端な安値で買うとそこからさらに大きく値下がりする、ということになりがちです。

大底を付けるのを待って買おうと考えていると、その前に値上がりに転じて買えなかった、ということもあります。


そこで、こういう時には何回かに分けて買うのが有効な買い方となります。

この辺まで値下がりしたら、そろそろ買ってもいいのではないかと思える水準から少しずつ買っていき、そこからさらに大きく値下がりしたら、さらに買い増していく。

それを何回かに分けて行えば、買いチャンスに買い損なうことはなく、しかも平均買いコストを引き下げることができます。


この場合、投資資金をすべて使いきることはなく、3~5割程度は常に残しておくというのが、投資の一番のコツといえます。

というのも、これ以上値下がりすることはないだろうという安値まで値下がりしたので、投資資金の大半を投入して株式を買ったところ、それからさらに大きく値下がりしたどの銘柄も空前の安値を付けて超割安だったが、買う資金がなかった、というケースも決して少なくないからです。


下手なナンピンけがのもと

下手なナンピンけがのもと

買った銘柄が予想に反して大きく値下がりしたような場合、同じ銘柄を買い増して平均コストを引き下げるナンピン買いを行っても、さらにそこから大きく値下がりして損失が大きく膨らむことになりがちです。


予想が外れた銘柄は、見切り売り(損切り)をした方がケガは少ないです。

特に、上昇相場が続き株価が割高になっている時には、このようなナンピン買いは避けたほうが良いでしょう。


下手なナンピン、すかんぴん

下手なナンピン、すかんぴん

下手なナンピンをしていると、すかんぴん(文無し)になっていしまう、という意味です。


「下手なナンピンけがのもと」と同じ意味です。


閑散に売りなし

閑散に売りなし

相場が閑散としている時は買い注文も極端に少ないが、同じように売り注文も少ない、という意味です。

そういう時に大量の売り注文を出すと、売れないまま価格(気配値)だけがどんどん下がっていく、ということになりがちです。


「閑散に売りなし」は、「閑散に売り注文を出すべからず」ということにもなります。


逆日歩に売りなし 逆日歩に買いなし

逆日歩に売りなし 逆日歩に買いなし

逆日歩(ぎゃくひぶ)に売りなし 逆日歩に買いなし。


信用取引で、売り残が買い残を上回って株不足が発生すると、その株を調達する手数料として、株の借り手(信用取引の売り手)に逆日歩がかかります。

そこで、売り手は急いで株を買い戻そうとするため、株価は急騰します。


しかし、逆日歩が解消されると株価は急落します。

このため、逆日歩が発生した銘柄については、新規の買いも売りも控えるべきということになるのです。


指値を取り消すな

指値を取り消すな

指値注文を出した後、気配値などを見て指値注文を取り消す人がいます。

しかし、僅かの値段の差にこだわり過ぎた結果、売買が成立しないことがあるのです。

一度出した指値注文は、取り消さないほうが良いでしょう。


ちなみに、指値とはこの値段で買いたい(売りたい)と証券会社に注文を出した時の値段のことです。


ちょっと待て、飛びつき買いと狼狽売り

ちょっと待て、飛びつき買いと狼狽売り

好材料が飛び出して株価が急騰している銘柄に飛び乗ったり、ちょっとした悪材料に驚いて持ち株を売ったりすることは避けたほうが良いでしょう。


急騰・急落した銘柄は数日後、あるいは数ヶ月後には逆の動きをして、元の株価に戻ることが多いからです。


しまったは仕舞え

しまったは仕舞え

株式の売買を行った後、「しまった」と思うのは、相場見通しや銘柄の選択などが間違った時、あるいは予想外の材料が飛び出した時のことです。

そういう時には、さっさと反対売買して手仕舞うべきです。

そのままにしておくと、損失が発生する可能性が大きくなるだけでなく、精神衛生上もよくないです。


手仕舞いとは、信用取引で買ったいた銘柄を売り、売っていた銘柄を買い戻して(つまり反対売買して)決算することを言います。


3割高下に向かえ

3割高下に向かえ

高値から3割値下がりしたら買いを考え、買値から3割値上がりしたら売りを考えればよい、という教えです。

江戸時代の米相場で生れた格言ですが、今日の株式投資でも十分通用します。


投資期間が半年~1年程度であれば、平均2~3割程度の値上がり益達成を目標にするのが良いでしょう。


半値8掛け2割引

半値8掛け2割引

買値からここまで値下がりしたら、絶好の買い時といわれるのが半値8掛け2割引といわれる水準です。


例えば、2000円の高値を付けていた銘柄が半値の1000円まで値下がりし、そこから8掛けの800円となり、さらにその2割引となる640円まで値下がりしたところが、その銘柄の半値8掛け2割引となります。

つまり、株価が高値から3分の1強まで値下がりすれば、そろそろ買ってもよいということになるのです。


高値おぼえ、安値おぼえは損のもと

高値おぼえ、安値おぼえは損のもと

過去の高値を知っていると、それよりはるかの安い値段ではなかなか売る気になれない、という意味です。

逆に、過去の安値を知っていると、現在の高値ではなかなか買えない。


高値おぼえ、安値おぼえをしている(過去の高値・安値にこだわり過ぎる)と、現在の株価で売買する気がなかなか起こらず、絶好の投資チャンスを逃すことになりがちです。


天井売らず、底買わず

天井売らず、底買わず

「名人は天井売らず、底買わず」とも言います。


天井(最高値)で売ろうと欲張ると、売りのチャンスを逃すことが多いです。

逆に、底(最安値)で買おうと欲張ると買いのチャンスを逃すことが多いです。

天井や底は滅多にやってこないからです。


そこで、相場の名人は天井や底にこだわらず、ほどほどの安値で買い、ほどほどの高値で売って、確実に利益を積み重ねる方法を実践するのです。


「アタマとシッポは呉れてやれ」」「売り買いは腹八分目」というのと、ほぼ同じ意味で使われています。


天井を買わず、底を売らず

天井を買わず、底を売らず

株式投資の鉄則は安値で買って、高値で売ることです。

ところが、一般投資家の多くが好景気の高値で買って、不況の時の安値で売って損しているのが実態です。


そういう失敗をしてはならないということを「天井買わず、底を売らず」という言葉で伝えています。


若い相場は目をつぶって買え

若い相場は目をつぶって買え

景気回復に伴って(あるいはそれを先取りする形で)スタートする大型の上昇相場は、3~4年ほど続き、株価は平均して3~4倍ほど値上がりすることが多いです。

こういう大型の上昇相場の時には、できるだけ早く株を買って2~3年間保有するのがベストの投資法となります。


スタート間際の頃は、景気がどうなるか確信が持てないため、慎重になりなかなか思い切って買えないものですが、こんな時には目をつぶって買う、あるいは清水の舞台から飛び降りるぐらいの気持ちで買う勇気が、幸運を招くことになるのです。


景気と相場のずれを見落とすな

景気と相場のずれを見落とすな

景気と株式相場は、景気が回復すれば株式相場も回復し、景気が悪化すれば相場も下落する、という密生な関係にあります。

しかし、景気と株価は常に一致して動くわけではありません。


株価は景気の先行指標といわれるように、景気よりやや先行して動く習性があります。

どの程度、先行するかについては一般的に6~9カ月ぐらいと言われています。

しかし、もっと早く先行することもあれば、それより遅れて先行することもあります。


このズレを頭に入れて、景気と相場の関係を見ておかないと「景気がまだ回復していないのに株価だけ回復するのはおかしい」などというような判断ミスをおかすことになりかねません。


大相場では買いに歩があり

大相場では買いに歩があり

景気回復に伴って起こる大型の上昇相場は3~4年ほど続くことが多いです。

このような大型相場では、買いが有利であることは言うまでもありません。


上昇相場の1~3合目ぐらいに買って、そのまま持ち続けて8~10合目で売却すれば、よほど銘柄選びに失敗しない限り、かなり大きな値上がり益を手にすることができます。

しかし、大半の投資家は相場が5~6合目に差しかかった頃から株式投資を始めるケースが多いです。

中には7~8合目に指しかかった頃に、重い腰を上げて株式投資を始める人も少なくありません。


いくら「大相場では買いの歩があり」と言っても、大相場の7~8合目から株式投資を始めるのは遅すぎます。

ましてや9~10合目になって始めたのでは、すぐに大暴落に見舞われて悲惨な結果が待っていることは想像に難くありません。


理外の理

理外の理

理外(りがい)の理(り)。


一般の常識(理屈)で説明できない奥深い道理、という意味です。

相場は一見、常識では説明できないような動きをすることもあるが、よくよく見れば道理に合った動きをしているのです。


天災は買い向かえ

天災は買い向かえ

天災(地震、大雨、洪水、土砂崩れ、その他)が発生して、その他に工場・本社を持つ会社の株が売られることがあるが、天災を理由に売られて安くなった株は買うチャンスです。


天災による被害はいつまでも続でませんし、企業の立ち直りも早いからです。


突発事故は売るな

突発事故は売るな

工事火災、その他の突発的な事故は発生した会社の株は慌てて売る必要はありません。


すぐに復旧工事が行われて工事の操業が再開されるため、突発事故の影響はすぐに解消されるからです。


ショック安は最大の買い場

ショック安は最大の買い場

国内外で予想もしないような大事件・大事故が起こると、株価が大暴落することがあります。

しかし、そのような予想外の大事件・大事故で大きく値下がりした株価はどこかで下げ止まると、時間の経過とともに元の株価に戻ることが殆どです。


ショック安で大きく値下がりしたときは、絶好の買い場となる可能性が大きいです。


初押しは買い、初戻りは売り

初押しは買い、初戻りは売り

株価が上昇に転じた銘柄の最初の押し目は買い、下げ相場で最初に戻ったところは売り、という意味です。


短期投資にのみ、あてはまる投資格言です。



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