この記事では、投資家なら当然知っておくべき「株」について解説していきます。
株について何となく分かっているが、きちんと説明できる人は少ないのではないでしょうか?
この記事を読めば、株の基礎を知ることができ、より深く株式投資を理解することができます。
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株とは
株とは、企業が発行する株式のことです。
株を買うと、その企業のオーナーの1人になることができます。
大げさに聞こえる方もいるかもしれませんが、本当の話です。
企業のオーナーになるわけですから、その企業が儲かれば株主であるオーナーにも利益があります。
逆に、その企業が業績不振になり、赤字を垂れ流すようになればオーナーにも不利益が出てきます。
株式会社の仕組み
株式会社を理解するうえで必要な情報が下記の2つです。
- 株主
- 経営者
それぞれわかりやすく解説していきます。
1.株主とは
たとえば、新しく会社を作るのに1000万円必要とします。
そのためには、出資してくれる人を探す必要があります(資金が豊富にあり、出資者を必要としない場合は全額自分が用意すれば出資者を探す必要はありません)。
出資者
- Aさん:儲かりそう
- Bさん:応援したい
- Cさん:付き合いで
仮に、1株1万円で1000株発行するとします。すべて売却できれば1000万円を用意できます(これは、1株10万円で100株発行でも同じく1000万円を用意できます)。
この発行した株を何株買ってくれますか?と、新たに作った会社に興味を持った人たちに持ち掛けます。
株主(オーナー)
- Aさん:500株
- Bさん:200株
- Cさん:300株
株を保有した人達が会社の株主(オーナー)になります。
株をたくさん持っている人の方が発言権が強くなります。ちなみに、一番株を保有している人のことを「筆頭株主」といいます。
今回の場合ですと、株式の半分の500株を保有しているAさんが筆頭株主になります。
2.経営者とは
経営者とは、会社を経営する人のことです。
経営者は会社の株主(オーナー)が決めることができます。
小さな町工場などでは、オーナーが経営者をやっていることが一般的ですが、優秀な人材を見つけてきて会社を任せることも可能です。
経営者のことを「取締役」といいます。
取締役は1人の場合もありますが、複数人でも構いません。
取締役の代表のことを「代表取締役=社長」といいます。
大企業の場合、オーナーと社長が別な人が多いです。
それでは、社長と代表取締役の違いはなんなんでしょうか?
実は、社長とは会社内の呼び名で、正式な名称ではありません。
ですので、「代表取締役」というのが正しいのですが、多くの人はあまり気にしません。
先述しましたが、中小企業の場合、出資者を募らず社長が最初のお金を用意するのが一般的です。
ですので、オーナーでもありますし株主でもあるわけです。
いわゆる「オーナー社長」というものです。
上場企業とは
出典:倍ブル
株式会社は「上場企業」と「非上場企業」に分けることができます。
厳しい審査をクリアーした企業だけが、上場することができます。
上場している企業は約3,500社あり、非上場の企業は約400万社あります。
上場すると、株式を証券取引所で売買できるようになるのです。
株を買うとは、一般的に上場企業の株を買うことを意味します。
証券取引所とは
出典:StockWeather
証券取引所とは、主に株式や債券の売買取引を行うための施設です。
しかし、投資家は直接証券取引所で株式を購入することは出来ず、証券会社を通して株式などを購入することになります。
どこの証券会社を利用しても同じように取引はできます。日本にある証券会社は、約300社以上もあります。
株式を購入したければ、証券会社で口座を開く必要があります。
日本の証券取引所では、「東京証券取引所」が有名ですが(通称:東証)、その東証のなかには4つの市場があります。
東京証券取引所の4つの市場とは
東証には下記の4つの市場があり、カテゴリー分けされています。
東証の4つの市場
- 東証一部
- 東証二部
- マザーズ
- JASDAQ
上記の市場はランク分けされており、東証一部は日本を代表する企業が多く、入るための審査が最も厳しいです。
JASDAQやマザーズとは、ベンチャー企業向けの市場です。
上場することのメリットは
企業が上場することのメリットは下記の3つです。
上場するメリット
- 市場から資金調達できる
- 信用度・知名度が上がる
- 経営の透明性が上がる
株式を証券取引所で売買できるようになると、色々な人たちが会社の株を買うようになるので投資家などからお金が流れてくるようになり、簡単に資金調達ができるようになります。
上場するには厳しい審査を通らなくてはならないため、上場するだけで信用度が上がります。
また、知名度も上がります。
上場企業は一般的に四半期(3ヶ月)ごとに決算発表を行っているので、経営の透明性が上がります。
株はいくらから買えるのか
会社の株のことを銘柄(めいがら)といったりしますが、株はいくらから買えるのでしょうか?
株がいくらから買えるかは、その銘柄によって異なり、安ければ数万円程度。高くなると100万円以上かかる場合もあります。
日本の株は1株から買うことはほとんど無く、単位が大体100株ずつになります。
企業の株価を調べると2,000円などの少額を目にすることが多いですが、買うことができるのが100株ずつなので、この場合、最低でも20万円必要になります。
株価はなぜ変動するのか
たとえば、資本金1000万円でスタートした会社(1株1万円で1000株発行した会社=時価総額1000万円)が、5年で利益を2000万円とします。
この場合、会社の時価総額は3000万円になります。つまり、1株1万円 ➝ 3万円の価値になったということです。
つまり、株は会社の実態とともに価格は上がったり下がったりするものなのです。
しかし、実際は未来の利益(期待)が加味されて、株価は上記のように簡単にはいきません。
たとえば、未来の利益を予想して「その企業の株を欲しい」という人が多く出てくれば、株価は上がりますし、「その企業の株を売りたい」という人が多ければ、株価は下がります。
株を保有することで得られる利益は2種類ある
株を保有することで得られる利益は下記の2種類です。
株の儲け
- キャピタルゲイン
- インカムゲイン
それぞれわかりやすく解説していきます。
1.キャピタルゲイン
キャピタルゲインとは、株式や債券など、保有している資産を売却することによって得られる売買差益のことです。
例えば、株価30万円で購入した株式が、50万円になったときに売却した場合、差額20万円がキャピタルゲインになります。
キャピタルゲインは、株や債券だけでなく、不動産、金、プラチナなどの貴金属を売買することでも得られる可能性があります。
売却することによって損失が出た場合はキャピタルロスといいます。
2.インカムゲイン
インカムゲインとは、株式や債券などの資産を保有中に得られる収益のことです。
例えば、株式では配当金、債券では利子、不動産では賃貸することにより得られる家賃収入がインカムゲインに当たり、それら資産を保有し続けることで、継続的な収入を期待することができます。
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