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自社株買いとは?自社株買いで株価が上がる4つのメリット

自社株買いとは?自社株買いが株価上昇につながる4つの理由


ビギナー
株式会社が発表する自社株買いっていったいなに?


自社株買いは、配当と並ぶ代表的な「株主還元」です。
筆者


この記事では、上場企業が自社の株式を買い戻す「自社株買い」について解説していきます。

自社株買いをすることによって、株価の上昇が期待できます。



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自社株買いとは

自社株買いとは

自社株買いとは、企業が発行した株式を、その企業が買い戻すことをいいます。


自社株買いには、株式市場での買付や、東証が提供する取引時間外の取引制度(ToSTNeT)を活用する方法があります。


企業は、買い戻した後に消却することで発行済み株式数を減らすことができます。

その結果、1株当たりの利益や資産価値を向上させることになり、経営指標を良くすることができます。


投資家にとっては発行済み株式数が減ることで、1株当たりの配当金の増加などが期待できます。


基本的に自社株買いは、既存の株主にとってはポジティブに取られることが多いですが、企業によっては買い戻した後に消却を行わず、「金庫株」として保管する場合もあります。


自社株買いは「配当金」と並ぶ代表的な株主還元

自社株買いは「配当金」と並ぶ代表的な株主還元

代表的な株主還元として「配当金」がありますが、「自社株買い」も株主が喜ぶ株主還元の1つです。


配当金は、実際に株主がお金を受け取ることができますが、自社株買いはそういった金銭の受け取りはありません。

ではなぜ株主還元になるかというと、自社株買いをして“消却”をすることで株式市場に出回る株式数が減るため、利益が自社株買い実施前と同水準であれば、1株利益や自己資本利益率(ROE)が改善され、株価の上昇が期待されます。


消却とは、自社が発行している株式の一部を消し去ることです。つまり、発行していた株を減らすという意味です。



自社株買いで株価が上がる4つのメリット

自社株買いが株価上昇につながる4つの理由

自社株買いで株価上昇につながる4つのメリットは下記の4つです。

  1. アナウンス効果
  2. 1株当たりの利益の上昇
  3. ROEの上昇
  4. 買い圧力


それぞれわかりやすく説明していきます。


1.アナウンス効果

自社株買いが株価上昇につながる理由に、アナウンス効果があります。


上場企業が自社株買いをする場合、実際に行動に移す前に「これから自社株買いをしていきます!」と公表することになります。


企業自身が自社株買いを行うということは、その企業を最もよく知っている企業自身がその時点で想定している株価よりも実施の株価が低いことを前提にしているはずです。


つまり、自社株買いを行うこと自体が、「株価が安すぎる」という企業からのメッセージと受け止められるというアナウンス効果があります。


2.1株当たりの利益の上昇

自社株買いが株価上昇につながる理由に、1株当たりの利益の上昇があります。


自社株買いを行うと、流通している株数が減少します。一方で、自社株買いを保有している現金や預金を使って行うと、預金の金利分だけ儲けは減少します。


ただ、一般に預金金利は大した金額ではないので、当期純利益の減少に比較して流通株数の減少のほうが大きくなる可能性高く、その結果として1株あたりの価値が上昇したということで、株価の上昇につながる可能性が出てきます。

 

3.自己資本利益率(ROE)の上昇

自社株買いが株価上昇につながる理由に、自己資本利益率(ROE)の上昇があります。

自己資本利益率(ROE)の計算方法は下記のとおりです。

$$自己資本利益率(ROE)=当期純利益÷自己資本×100$$


自社株買いを行うと、貸借対照表の上では株主に払い戻しをしたように考えて、自社株買いをした金額が自己資本利益率(ROE)の分母の自己資本から差し引かれていきます。


一方で、自社株買いを現金預金で行うと、預金の金利分だけ自己資本利益率(ROE)の分子の当期純利益が減少します。

ただ、一般に預金の金利は少額の場合が多いので、分子の当期純利益の減少の結果、自己資本利益率(ROE)が高くなる可能性があります。



4.買い圧力

自社株買いが株価上昇につながる理由に、買い圧力があります。


自社株買いをする企業が大量に株式を購入します、これが買い圧力となり株価の上昇が期待できます。


まとめ

まとめ

自社株買いは、「配当金」と並ぶ代表的な株主還元です。


自社株買いの発表と実行は株価に影響を与えるといわれています。

実際に自社株買い行うと、株価が上昇する傾向があります。具体的な理由は下記のとおりです。

  1. アナウンス効果
  2. 1株当たりの利益の上昇
  3. ROEの上昇
  4. 買い圧力



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