テクニカル分析を使えば、株やFXで利益を上げられるようになります。
しかし、いつでも使えばいいというものではありません。
有効に使うためには、その対象を見極める必要があります。
この記事では、テクニカル分析を使う前に知っておくべき3つのことについて解説していきます。
テクニカル分析が有効な対象か
テクニカル分析を使えば、何でもわかるわけではありません。
不要なリスクを避け、より良い投資収益を目指すには、テクニカル分析で分かることと分からないことを区別し、ファンダメンタル分析など、他の分析手法と適切に使い分け組み合わせることが大切です。
テクニカル分析で分かるのは現在までの価格や出来高の推移の状況と、それから類推される今後の価格や出来高の推移や水準についてだけです。
まず、現在までの推移で注目するのは、テクニカル分析が有効な投資対象かどうかを見極めることです。
投資対象によって、トレンドが明確に分かるものとそうでないものがあります。
また、テクニカル指標の売買シグナルが、価格推移と合致しているものと、あまり合致しないダマシの多いものがあります。
テクニカル分析を使うには、トレンドが明確で、シグナルのダマシの少ない対象を選ぶことが重要です。
トレンドは継続しているか
過去の推移からみてテクニカル分析が有効と思われる投資対象であっても、未来永劫、その性質が変わらないとは限りません。
しかし、今まで有効でなかったものが、明日から突然有効になるという可能性はもっと小さいですから、少なくとも直近までテクニカル分析が有効だった対象を選ぶ方が無難です。
次に注目するのは足元の状況です。
直近の価格推移にはトレンドがあるのでしょうか。
上昇トレンドなら買い、下降トレンドなら売り、横ばいトレンドなら短期売買の対象になる可能性があります。
しかし、トレンドが明確でないのであれば、今は投資に適したタイミングではないと考えた方がよいかもしれません。
現在のトレンドは、すでに長く続いているのでしょうか。
まだ始まったばかりなら、トレンドに沿った売買ができそうです。
しかし、長く続いているのであれば、近い将来にトレンドが反転する可能性がありますから、トレンドが反転してから売買する方がよいかもしれません。
トレンドは変わったか
トレンドの方向に沿って順張りの投資をする場合、上昇トレンドに入ったことが確認できたときに買い、下降トレンドに入ったことが確認できたときに売って手仕舞うのが基本です。
したがって、最初に売買をするときには、いつトレンドが変わったのかを知り、今から参入しても遅すぎないかを確認します。
また、買いや売りのポジションを持ったら、トレンドが反転したかどうか常に監視して、いつでもポジションを解消できるように準備している必要があります。
このような目的には、オシレーター分析を使うのが適しています。
オシレーター分析は、トレンドの転換を知るために考案された手法だからです。
また、指標が売られ過ぎや買われ過ぎを示唆する水準に接近してきたら、いつトレンドが反転してもよいように準備することもできます。
オシレーターは、順張りの補助指標として使うこともできます。