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【トヨタの衰退】テスラが売上高営業利益率でトヨタを上回る

【トヨタの衰退】テスラが売上高営業利益率でトヨタを上回る

米電気自動車(EV)大手テスラが急速に稼ぐ力を高めています。

2022年1月26日発表した2021年12月通期決算では売上高営業利益率が前年同期から5・8ポイント上昇して12・1%になりました。

少ない車種を効率良く量産することで、成長力に加え収益性でもトヨタ自動車などを上回り業界トップに躍り出ました。


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売上高、純利益そろって過去最高を更新

売上高、純利益そろって過去最高を更新

テスラは26日に開示した決算要旨のなかで「EVの成長能力と収益性について、もはや疑いの余地はないはずだ」と宣言し、自動車業界にくすぶっていた「EVはもうからない」というイメージを払拭しました。


世界的な半導体不足が自動車業界を襲う中、ソフトウエア人材を強みとするテスラは大胆なコードの書き換えによって欠品を汎用品で代替したり、1台当たりの半導体の数を減らしたりしてEV生産への影響を抑えました。

21年12月通期の売上高は71%増の538億2300万ドル(約6兆1800億円)、純利益は7・7倍の55億1900万ドルとそろって過去最高を更新しました。


半導体不足で減産や操業停止を余儀なくされるライバルを尻目に、テスラは21年通年のEV生産台数を20年比83%増の93万422台に伸ばしました。

米カリフォルニア州と中国・上海市の両工場を合わせた期中の年産能力は105万台だったため、1年を通して9割近い稼働率を保った計算になります。


テスラが売上高営業利益率でトヨタを上回る

テスラが売上高営業利益率でトヨタを上回る

21年の世界販売台数(93万6222台)のうち、小型車「モデル3」とその派生車種である多目的スポーツ車(SUV)「モデルY」の2車種の割合は合わせて97%を占めました。

両車種は部品の大部分を共通化しており、テスラは他メーカーにはない量産効果を引き出すことにも成功しています。


世界的なSUV人気でモデル3よりも単価の高いモデルYの販売比率が上昇したことも重なり、21年12月通期の売上高営業利益率は12・1%にまで高まりました。

会計基準が異なるため単純比較はできませんが、これはトヨタの22年3月期の通期予想(9・3%)を上回り、自動車大手でトップとなる水準です。


時価総額ではすでにトヨタを抜き、自動車業界で首位に立ちます。

これまで成長力が評価されていたテスラが収益性でも業界をリードし始めたことについて、米ウェドブッシュ証券のダニエル・アイブス氏は「非常に堅調なEVの需要曲線を物語るものだ」と指摘しています。


2022年の年間販売台数は1・5倍に

2022年の年間販売台数は1・5倍に

22年には米中の既存工場の生産能力を増強するとともに、ドイツのベルリン郊外と米南部テキサス州で建設していた2つの完成車工場でもモデルYの量産を始めます。

26日のアナリスト向け電話会見に出席したイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は22年のEVの年間販売台数について「(21年比で)50%を優に上回る成長が続く」との見通しを示しました。

ただ、半導体の供給制約などが響いて新型車の生産開始は大幅に遅れています。


すでに予約を始めているピックアップトラック「サイバートラック」や電動トラック「セミ」、高級スポーツカー「ロードスター」などについてマスク氏は26日の電話会見で「できれば来年には生産を始めたい」と述べるにとどめました。


23年をメドに発売すると表明していた2万5000ドルの小型EVについては現在、開発していないことも明らかにしました。

テスラは当面は主力2車種に高級セダン「モデルS」と高級SUV「モデルX」を加えた4車種で消費者のニーズに応えなければなりません。


まとめ

まとめ

テスラの2021年12月通期の売上高は71%増の538億2300万ドル(約6兆1800億円)、純利益は7・7倍の55億1900万ドルとそろって過去最高を更新しました。

世界的なSUV人気でモデル3よりも単価の高いモデルYの販売比率が上昇したことも重なり、21年12月通期の売上高営業利益率は12・1%にまで高まりました。

会計基準が異なるため単純比較はできませんが、これはトヨタの22年3月期の通期予想(9・3%)を上回り、自動車大手でトップとなる水準です。


22年には米中の既存工場の生産能力を増強するとともに、ドイツのベルリン郊外と米南部テキサス州で建設していた2つの完成車工場でもモデルYの量産を始めます。

26日のアナリスト向け電話会見に出席したイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は22年のEVの年間販売台数について「(21年比で)50%を優に上回る成長が続く」との見通しを示しました。


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