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経営について学べるおすすめの本9選【2024年版】

経営について学べるおすすめの本

社会生活を送っていくために、多くの人は会社と関わっていくことになります。

生産性や職場環境、資金繰りなど、思っている以上に人は会社経営と関係があるのです。


この記事では、経営について学べるおすすめを紹介していきます。

経営者には勿論のこと、サラリーマンにも役に立つ本ばかりです。


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激レア 資金繰りテクニック50

激レア 資金繰りテクニック50

会社の生存力を高めるには、負債がないことや黒字経営であることよりも、手元に資金がいくらあるかということが重要です。

たとえ黒字経営でも資金がなければ、いざというときに会社が成長するチャンスを逃してしまう可能性が高いのです。


資金を十分に確保しておくと、事業を何倍にも成長させることや、窮地を乗り越えることができます。

そして借金は、キャッシュを増やして会社を永続させるための、有効な資金繰りの手段の一つといえます。

借金のほかにも助成金や補助金など、さまざまな資金繰りの手段があります。


本書ではほとんどの経営者が知らない、会社をキャッシュリッチに生まれ変わらせる「激レア」な資金繰りテクニックを解説します。


レビュー・口コミ

Amazon カスタマーさん

私は、財務のことがサッパリわかりません。
ネットや人から「○○は税金対策になるらしいよ。」程度の情報しか得ておらず、だからといって税務について勉強する気もなく…「○○はすべき!」と書かれてる本はないかな?成功している税理士の先生が書かれた本があればいいのにと思っていました。

ありました。これです。

Amazon カスタマーさん

今までいろいろな経営の本を読んできたので、知っている内容もありましたが、初めて知ったことやこれまでの認識と異なることも多く、この本を読んで納得、目から鱗という感じです。

経営していくうえで、知っている知っていないでは今後に大きく影響するので、一度は読んでみた方がいい本だと思います。



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「辞める人・ぶら下がる人・潰れる人」さて、どうする?

「辞める人・ぶら下がる人・潰れる人」さて、どうする?

離職、生産性やモチベーションの低下、心身の不調、人間関係のトラブル、ハラスメント……いま、経営者や人事担当者、マネジャー、チームリーダーの多くが、「人」にまつわる問題に悩まされています。

本書は、医師でありながら経営学修士(MBA)を取得し、産業医・経営コンサルタントとして活躍する著者が、それら「組織の病」の原因と対策を徹底解剖。

定量的データ分析と経営学・医学・心理学の専門知識に基づき、病の原因である「マイナス感情」の蓄積プロセスを解き明かします。


さらに、組織改善のために必須であるにも関わらず、多くの組織が実施していない「組織内ターゲティング戦略」=「マーケティング思考に基づき、対応する人材を絞る(優先順位をつける)」方法を具体的に解説します。


レビュー・口コミ

titiさん

本当に会社の社長に読んで欲しい。

立て続けに人が辞めていて能力のある人や頭のいい人が辞めていく。
社員はみんな転職サイトを見ている状態。

私が読んでも意味がない。
わかっていても、勉強にと読んでみました。
とても勉強になりました。

社長に読んで欲しい。
このままじゃ会社が空中分解します。

和田 翼さん

まず全体構成がわかりやすい。課題の認識、原因の分析、真因の簡素化、解決策となっており、それぞれに具体事例も盛り込まれている。またそれぞれの分析手法も簡単なフレームワークで提示されておりシンプル。

筆者の履歴を見たが産業医の知識とコンサルタントの分析力とMBAのマーケティング知識をうまく融合させてアプローチ策を提示しているところは高評価。

経営者や自組織に課題を抱えている管理職の方にはかなり実用的な本と思います。
また、入社間もない若手、あるいはこれから入社する学生の人も読んでおく価値ありと思います。






問題社員の正しい辞めさせ方

問題社員の正しい辞めさせ方

労務トラブルにおいて最も深刻かつ件数も多い「退職」と「解雇」問題を、合法的かつ揉めることなく スムースに解決したいという底堅いニーズに応える本。


度重なる遅刻や欠勤、周囲と協調性がない、転勤拒否、職場外で事件を起こすなど、組織の秩序を乱したり、会社のブランドを毀損したりする問題社員は常に存在する。

一方で労働者の権利意識が高まり、個別労働紛争が増加していく中、問題社員への初期対応を誤ったため、重大な法的トラブルに発展し、会社の存続が危うくなる事態さえ少なくない。

さらに昨今は、問題社員が法律知識で理論武装し、証拠も確実に固めたうえでユニオン(合同労働組合)と協働して膨大な損害賠償を請求してくるケースや、各種メディアやインターネットを活用した風評被害などのトラブルにも発展している。


本書では実際に発生したトラブル事例を用いて、労働問題を専門とする弁護士監修のもと、合法的な解雇手法とトラブル対処法、そして予防法を網羅的に詳解する。


レビュー・口コミ

nattoさん

現チーム内になかなか手のかかる社員がいます。
中途で入ってきたため、年齢の近い社員にエルダーとしてついてもらっていたが、全く仕事を覚えない、遅刻が多いなど、彼ひとりでは手に負えなくなっていたため、参考にしたくて購入。

タイトルこそ「辞めさせ方」となっているが、問題社員への注意の仕方やコミュニケーションの取り方などが、具体例とともに丁寧に書かれています。
このやり方をチーム内で共有して、本人の行動が改善されるかどうかをまずは試してみたいと思います。

また、どこからがパワハラになるのか、といった内容にも触れています。実際わたし含め、チーム全員がキツイ言い方をしてしまうとパワハラになってしまうんじゃないか、と恐れていたため、このあたりも共有して、チーム全体で適切な指導ができるようになれば、と感じました。

本書を読むと、辞めさせることがゴールなのではなく、真面目に働く人がきちんと活躍できる、真っ当な職場環境をつくることをゴールとする著者の熱い思いが伝わってきます。
タイトルこそ少々衝撃的ですが、とても誠実な内容の本です。

みこものこころさん

焦らずに一つずつ丁寧に戦略的ステップを踏んでいくことで、リスクを最小限にして退職勧奨を成功させられることがよく理解できました。

本書の内容は退職勧奨のハウツーだけにとどまりません。問題社員を発生させない組織作りのノウハウについてもしっかり言及されています。

つまるところ、組織の問題なくして問題社員なし、ということなのでしょうね。






ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

会社や組織をマネジメントするために必要な思考をストーリー形式でわかりやすく、そしておもしろく理解することができる。

「ビジョン」や「パーパス」など、現代のビジネストレンドの基礎でもあり、これからの日本経済を支えていく次世代リーダーが今こそ読むべき一冊。


企業の最大の目的は何か。
それは「利益を出すこと」である。

価値観が多様化する現在もそれは変わることはない。
しかし、日々の膨大な業務に追われ目標を見失ってしまうマネジャーも少なくないだろう。

本書は全体最適のマネジメント理論である「制約理論」をもとに、取り掛かるべき課題を洗い出し、正しい順序で改善していくプロセスを余すことなく掲載している。


レビュー・口コミ

ぴゃぴゃぴゃさん

メーカーの工場長である主人公が、教授の言葉をヒントに、製造プロセスを改善し利益を生む形に変革していくストーリー。

製造現場の生産管理の手法「制約条件の理論(Theory of Constraints)」を易しく学ぶことが出来た。企業が利益を出すために、スループット(販売を通じてお金を作りだす割合)を増やし、在庫と業務費用を減らしていく。
工場全体の生産量を決定するボトルネックを見つけ出し、そのボトルネックのアウトプットを最大限高めると共に、ボトルネック以外の工程ではボトルネックより速くモノを作らないように抑え、ボトルネック工程の前に余分なバッファーを置いておく。

TOCの原理を生産現場に限らず、企業全体にも広げていこうとする非常に気になるテーマに突入したところで本書は終わってしまうので、続きの2作目も読んでみたい。
小説としても普通に面白く、家族や仲間とのサイドストーリーにも地味に感動。

まちのくまさん

①「非常に納得しやすい」
②「上滑りの理解にならない、根本の理屈まで身につく」
が本著の突出した点だと思います。
個人的には、「部分最適」ではなく、「全体最適」の重要性が非常によくわかりました。
部分最適の結果が、全体最適に逆行するプロセスが臨場感たっぷりに表されています。

数あるビジネス小説の中でも、いやにさくさくと思考がスマートに進む物語とちがい、
登場人物が
・思考錯誤
・トライ&エラーを繰り返す
ことで、(ここで展開されるビジネス理論上の)正解にたどり着くため、このようなメリットがあるのだと思います。






HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか

HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか

マーク・ザッカーバーグ(フェイスブックCEO)、ピーター・ティール(『ゼロ・トゥ・ワン』著者)が推薦!

シリコンバレーで最も注目され、尊敬されるベンチャーキャピタリストが初めて語る「マネジメント、ビジネスの教訓」。


著者は投資家になる前に、起業家として数々の修羅場をくぐり、悪戦苦闘してきた。

主要顧客からの契約解除、社内政治で分裂する組織、資金のショート、株価急落、社員や親友の解雇などだ。

こうした本当につらくて、難しい場面に直面したら、リーダーはどうしたらよいのか、自分自身の成功、苦悩、葛藤などのリアルな経験を赤裸々に明かしながら、アドバイスしていく。


レビュー・口コミ

Slowstarter123さん

本書は起業家、CEOを経験した著者が過去の数々の困難な体験に対して、
どう感じたか、どう向き合ったかを教訓として伝えるように書かれている。

例えば、以下のような教訓が体験から引き出されている。
・本質的に重要な2つのスキルは、何をすべきか知ることと、実際にそれを会社に実行させること。
・平時のリーダーは部下から創造性を引き出す必要があるが、戦時のリーダーは、あらゆることを厳格に遂行させる。
・幹部は、弱点のなさではなく、ずば抜けた長所によって選ぶべき。
・部下が、何を期待され、自分が何を達成できて何を達成できていないか明確にわからなければ、マネジャーの仕事をしていない。
・会社の生産性を改善するために、教育にまさる投資はない。
・何を正しくやるべきかに集中する。何を間違えたかに無駄な心配をしない。
・状況が最悪を示しているときでも、集中して、ときには別の立場から考えて、どんな手が打てるかを考え抜く。
・優れたCEOは、決して投げ出さない。

仕事が大変なときに、それをどうやってマネジメントすべきかを知りたくて本書を読んだ。
具体的なマニュアルではないが、会社経営という困難なことに対して、筆者の体験談を読んでいるうちに、
自身の仕事における困難など大したことなくやりようがあると感じられた。
そういう意味で、たとえ起業家/CEOでなくとも仕事をしていれば読んで得られるものがあると思う。

かつをさん

スタートアップのCEOとしての経験からどのような困難に立ち向かい苦悩したかが臨場感を持って大胆に書かれている。

経営者というのはどういうことに悩み決断しているのかを知ることができ、普段の仕事でサラリーマンとしては納得のいかない意思決定などの裏にはこういうことがあるのであろうか、と思わされる。
実際にスタートアップの運営に携わるような人に役立つのはもちろん、それ以外の人にも経営者という職種を理解する助けになるためおすすめです。






いまこそ知りたいDX戦略 自社のコアを再定義し、デジタル化する

いまこそ知りたいDX戦略 自社のコアを再定義し、デジタル化する

現在、日本では空前のDXブームが起こっています。
皆さんの中にも、社内にDX推進部ができたとか、DXを進めるよう社長から指示があったという方は多いでしょう。
とくにコロナの影響でリモートワークが急速に進んだ企業では、DX推進が最優先課題になっているという話もよく聞きます。

しかし、実際にDX推進に向けて動き出した企業の担当者の話を聞くと、「何から手をつけていいのか、わからない」「見積もりをとってDXプロジェクトが動き出したが、途中で頓挫した」etc…


なぜ、日本企業のDXが失敗するのか。

そこには大小いくつもの理由がありますが、最大の原因は「DXとはいったい何を指すのか」について、経営者やDX担当者が共通言語を持っていないことにあるのではないでしょうか。


本書ではDXの定義から始まり、欧米や日本の数多くの企業の事例を紹介しながら、皆さんの会社のDXを推進するための考え方やフレームワークについてお伝えしていきます。


レビュー・口コミ

無気力さん

DXに関する本は数多く出版されており、そこに追加された流行に乗った一冊のようにも見える。
しかし、その内容はまったく別であり、詳しく知らない人を適度に満足させるだけの表層的な概説書ではない。

DXに関する各種の重要な文献をきちんと踏まえた上で、さらに著者の経営するパロアルトインサイトが関わった事例も紹介しながら、DXとは何か、そしてDXを推進する上で壁となる事柄について、それをいかに克服するのかが明快に論じられている。

本書のいずれの部分も大変明快かつ有用で、まったくもって無駄がない。
そして、それだけの密度を誇る内容であるにもかかわらず、読みにくくて詰まるというところもない。
何より、理論と実践が的確に交差されており、知識を得たい人から実践をしたい人まで幅広い読者を十分に満足させられる内容になっていると思う。

DXに関する書籍が乱立する状況にあると思うが、その中でも、特に初心者・初学者向けということでは一つ頭を抜け出した好内容となっているのが本書であると言える。

藏重優美さん

ここ最近、DXという言葉をすごく沢山聞くようになったものの、恥ずかしながら具体的に何を指すのかすら分かっていなかったので、ちゃんと理解するために読んでみることにしました。

まず、DXの詳しい説明の導入があるため、私のようにDXという言葉自体を全く知らない状態で読んでも抵抗なく読み進めることが出来ましたし、全体を通して、専門用語等の知識が無くても理解できる分かりやすい説明だと感じました。

このように初心者でも分かるような丁寧な導入から入りますが、最終的には実際に会社でDXを行うための具体的なステップや必要なマインドセットなどが詳しい事例と共に紹介されます。
さらに、実際の導入現場を沢山見てきた著者だからこそ分かる課題や、その解決策も示されています。こういった内容は、実際にDXを推進する立場にある方々にとっては大変参考になると思います。

私のような初心者から、会社でDXを取り入れようとしているような方々まで、総じておすすめできる本です。






スティーブ・ジョブズ I

スティーブ・ジョブズ I

取材嫌いで有名なスティーブ・ジョブズが唯一全面協力した、本人公認の決定版評伝。全世界同時発売。

未来を創った、今世紀を代表する経営者スティーブ・ジョブズのすべてを描き切った文字どおり、最初で最後の一冊!


本書を読まずして、アップルもITも経営も、そして、未来も語ることはできない。

アップル創設の経緯から、iPhone iPadの誕生秘話、そして引退まで、スティーブ・ジョブズ自身がすべてを明らかに。本人が取材に全面協力したからこそ書けた、唯一無二の記録。

伝説のプレゼンテーションから、経営の極意まで、ジョブズの思考がたっぷり詰まった内容。ビジネス書、経営書としても他の類書を圧倒する内容。


約3年にわたり、のべ数十時間にもおよぶ徹底した本人や家族へのインタビュー。未公開の家族写真なども世界初公開。

ライバルだったビル・ゲイツをはじめ、アル・ゴア、ルパート・マードック、スティーブ・ウォズニアック、そして後継者のティム・クック…世界的に著名なジョブズの関係者百数十名へのインタビュー、コメントも豊富に。まさに超豪華な評伝。


レビュー・口コミ

Amazon カスタマーさん

単純な英雄伝記本と異なり、ここまで書く必要があるのかと思うくらい悪いことも隠さず描かれ興味深く読めました。

たとえアップルを追い出されたまま、その後成功なく人生終わってたしても、当時既に過去の偉人の様なカリスマ性を感じてました。
後にiphone 開発の際、失敗してたらアップルは消えて無くなる程の超リスク。
それは考えてリスクを取ったというよりも、宇宙を変えてみたい衝動を絶対的に押さえれない。

そんなジョブスの性格がよく描写されてます。”Stay hungry, stay foolish”不世出の人と思う。

kkviさん

希代の人でしたね。好き嫌いあると思いますが身近な価値観を変えたという点では尊敬できる人だと思います。

内容はライトですが飾らない人柄が描かれています。気になったら読んでみても損はないと思います。



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フィードバック入門 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術

フィードバック入門 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術

年上の部下、育たない若手……多様化する職場の人材に対応できず、部下育成がおろそかになっている現代のマネジャーたち。

何とかしなければという焦りはありつつも、自らもプレイングマネジャーとして実績を求められ、部下を指導している時間がない……。


そんなマネジャーの悩みを解決する、日本の企業ではあまり知られていない人材育成法、それが「フィードバック」である。

フィードバックとは、「成果のあがらない部下に、耳の痛いことを伝えて仕事を立て直す」部下指導の技術のこと。

コーチングとティーチングのノウハウを両方含んだ、まったく新しい部下育成法である。


本書では、そんなフィードバックについて、「人材開発」の第一人者である著者が、その基礎理論から実践的ノウハウまでを余すことなく解説。


レビュー・口コミ

NoBlues&Noblesseさん

組織・人財開発コンサルタントを生業にしている僕は、幹部向けの組織開発系ワークショップで本書籍を「課題図書」にしている。
方法としては、
❶Read For Action®という読書会技法を活用したワークショップで活用
❷組織開発系ワークショップの事後課題として、2か月後のフォローワークショップに向けて、毎週1章を読み、教訓となる文章を10個レポートさせている。
この「フィードバック技術」は、「鉄は熱いうちに打て」とあるように即時フィード―バックが基本となる。
ヤフー社のように、毎週15分~30分の1on1による対話をサポートする知見が盛り込まれている。

しかし、GE社などの海外企業で行われている月1回1時間の「タッチポイント」のような対話では、さらなる運用上の工夫が必要である。
(誤解を生まないように言うと、この書籍の知見は「タッチポイント」の運用に際しても、十分な知見が盛り込まれている)。

ミッシーさん

「ティーチング」という情報通知の側面と「コーチング」という立て直しの側面の両方を含んだ包括的な部下育成手法で、耳の痛いことを伝えて仕事を立て直すことが「フィードバック」であるということを知った。

中間管理職として職場内の人材育成、風土改革に取り組もうとしているが、まさに今知りたかった、欲しかった内容だった。

決して単なるハウツー本ではなく、多様化された現代の職場環境や、上司、部下の心理的な面からも書かれた基礎理論から、タイプ&シチュエーション別フィードバックQ&Aなどの実践方法も書かれている。






人事と採用のセオリー 成長企業に共通する組織運営の原理と原則

人事と採用のセオリー 成長企業に共通する組織運営の原理と原則

レビュー・口コミ

dai_byakurinさん

本書は、リクルート出身で、人事コンサルティング会社を営む著者による一冊。

経営、特に人事の分野では新しいブームが定期的に訪れるが、著者はそういったブームに流されることなく、原理原則に則った人事運営を推奨していて、本書ではその考え方と実務ノウハウを、余すことなく披露している。

人事系の本は、どうしても内容が評価や報酬などの制度論か、社風のような目に見えない要素に議論が偏りがちになり、新しいブームが来るたびに一応学習しつつも、「ほんとに(うちの会社で)役に立つのかなぁ・・・?」と感じるもの。

本書に関しては、人事の業務を「採用・育成・評価・報酬・配属・代謝(退社)」の6つの要素に分解し、それぞれを連携させた制度設計と運用を、各企業のステージに応じて展開していくことを推奨しており、極めてわかりやすく、奥行きの深い理論となっている。

まさに人事とは「経営そのもの」ということを思い知らされるのだが、それゆえに本書のノウハウを実践しようとすると、経営のあり方自体が問われるし、特に「代謝」は「退職率の設計」というあまり日本企業では馴染みのないことまで考えなければならないので、経営の本気度が問われるのだろうと思う。

本書の中に、「制度で人を変えることはできない。もともと社員が持っていたものを、制度で具現化するのだ」という趣旨の文があり、安直な評価/報酬制度の導入に警鐘を鳴らすとともに、ポテンシャルのある人材を採用するところから組織を設計することの意義を説いている。

人事の実務に携わる方にとって、今日からすぐに使えるノウハウが満載であるが、むしろ人事実務と携わらない、経営企画、経営そのものを担う方々に、ぜひ読んでもらいたい一冊である。






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