社会生活を送っていくために、多くの人は会社と関わっていくことになります。 生産性や職場環境、資金繰りなど、思っている以上に人は会社経営と関係があるのです。 この記事では、経営 について学べるおすすめ の本 を紹介していきます。 経営者には勿論のこと、サラリーマンにも役に立つ本ばかりです。
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激レア 資金繰りテクニック50
会社の生存力を高めるには、負債がないことや黒字経営であることよりも、手元に資金がいくらあるかということが重要です。 たとえ黒字経営でも資金がなければ、いざというときに会社が成長するチャンスを逃してしまう可能性が高いのです。 資金を十分に確保しておくと、事業を何倍にも成長させることや、窮地を乗り越えることができます。 そして借金は、キャッシュを増やして会社を永続させるための、有効な資金繰りの手段の一つといえます。 借金のほかにも助成金や補助金など、さまざまな資金繰りの手段があります。 本書ではほとんどの経営者が知らない、会社をキャッシュリッチに生まれ変わらせる「激レア」な資金繰りテクニックを解説します。
レビュー・口コミ
私は、財務のことがサッパリわかりません。 ネットや人から「○○は税金対策になるらしいよ。」程度の情報しか得ておらず、だからといって税務について勉強する気もなく…「○○はすべき!」と書かれてる本はないかな?成功している税理士の先生が書かれた本があればいいのにと思っていました。
ありました。これです。
今までいろいろな経営の本を読んできたので、知っている内容もありましたが、初めて知ったことやこれまでの認識と異なることも多く、この本を読んで納得、目から鱗という感じです。 経営していくうえで、知っている知っていないでは今後に大きく影響するので、一度は読んでみた方がいい本だと思います。
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脱税理士!として活躍されている先生の本です。 恐らく一般の税理士では教えてくれないであろう節税テクが惜しみなく書かれています。 私も前税理士からは本に書かれているような節税方法は教えてもらったことはなかったので、勉強になりました。 これから起業する方や既に経営をしているが 節税について知識がない方にも簡潔でわかりやすく読みやすく、社内に一冊は必要な本だと思います
菅原先生の前著、「究極の資金繰り」で衝撃を受け大変勉強になりましたので、今回も迷わず予約購入させていただきました。 当方は職業柄、周りに経営者も多く、お金の話をすることも多々ありますので、今回の著作も大変勉強になりました。 なぜキャッシュが大事なのか、具体的にどのようにしてキャッシュを生み出し、そして活用するのか。 イメージのし易い実例を混じえて、非常に分かりやすく、細かく記されています。 経営者の方なら必ず読まれた方がいいです。 経営者以外の方も、お金の勉強が必須な現代に置いて、大変役に立つと思います。
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(2022/11/26 03:51:22時点 Amazon調べ- 詳細)
「辞める人・ぶら下がる人・潰れる人」さて、どうする?
離職、生産性やモチベーションの低下、心身の不調、人間関係のトラブル、ハラスメント……いま、経営者や人事担当者、マネジャー、チームリーダーの多くが、「人」にまつわる問題に悩まされています。 本書は、医師でありながら経営学修士(MBA)を取得し、産業医・経営コンサルタントとして活躍する著者が、それら「組織の病」の原因と対策を徹底解剖。 定量的データ分析と経営学・医学・心理学の専門知識に基づき、病の原因である「マイナス感情」の蓄積プロセスを解き明かします。 さらに、組織改善のために必須であるにも関わらず、多くの組織が実施していない「組織内ターゲティング戦略」=「マーケティング思考に基づき、対応する人材を絞る(優先順位をつける)」方法を具体的に解説します。
レビュー・口コミ
本当に会社の社長に読んで欲しい。
立て続けに人が辞めていて能力のある人や頭のいい人が辞めていく。 社員はみんな転職サイトを見ている状態。
私が読んでも意味がない。 わかっていても、勉強にと読んでみました。 とても勉強になりました。
社長に読んで欲しい。 このままじゃ会社が空中分解します。
まず全体構成がわかりやすい。課題の認識、原因の分析、真因の簡素化、解決策となっており、それぞれに具体事例も盛り込まれている。またそれぞれの分析手法も簡単なフレームワークで提示されておりシンプル。 筆者の履歴を見たが産業医の知識とコンサルタントの分析力とMBAのマーケティング知識をうまく融合させてアプローチ策を提示しているところは高評価。 経営者や自組織に課題を抱えている管理職の方にはかなり実用的な本と思います。 また、入社間もない若手、あるいはこれから入社する学生の人も読んでおく価値ありと思います。
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面白い! 人事の問題をこのように整理した本は見たことがなかった。 言われるとその通りと思うことを見事に指摘してくれています。「やられた!」って感じです。
医者がビジネススクールを出るとこういうふうに考えることができるのですね。 うちの人事部長に買わせます!
会社がどこに向かいたいのか。 そして、その視点から、現場の方々の状況や、傾向等の分析手法など、グラフや図、具体例を踏まえた対策が載っていて理解しやすい内容でした。 また、現代の複雑で曖昧な社内人間関係を、ここまで形に出来るものなのかと驚きです。 会社だけでなく、コミュニティなんかでも応用出来そうですね。
社員の不満や、職場の閉塞感。 そして、休職や離職に頭を悩ませている、会社のメカニズムを見出しのように、科学的に捉えて述べています。
ですので、私には良く理解できました。 主に新しい視点と思ったのは、「離職の全てが悪い事ではない。」事と、 「ターゲット層を絞って、改善策を練る」でした。 詳しい内容は、是非本書を手に取って読んで下さい。
ただ残念な点は、その具体的な分析方法や改善策は、「プロにお任せ」の自社広告としてしまっていること。 あからさま過ぎ・・。 ノウハウが既に揃っており、応用能力のある方には、他部署の協力を得た上で改善出来るかと思います。
繰り返しますが、この本の価値は、日ごろ肌感覚で捉えていることを、科学的に論じたところにあります。 それだけでも管理職の方々には、是非読んで欲しいと思いました。
ここ最近読んだ離職・組織に関する本の中でも、かなり分かりやすく感じました。 退職者の属性分析も大事なのでしょうが、労働価値やどういった人材に残ってほしいか、どういった組織であるべきかを明確にしておくことも大事なのだと思いました。 また、そのために敢えて捨てる選択もある、ということがとてもよくわかりました。 自社が陥ってるのはこのパターンだな、というのがあったので、非常に興味深かったです。
自分の会社に当てはめて考えやすい視点になっている。 離職理由は人によって様々で、ひとくくりに定着化を目標に掲げる私の会社の方針に違和感を感じていたが、まさに、その違和感が論理的に説明されていると感じた。
読みやすく、だからと言って中身も濃く読みがいがあったので★5です。 人材や組織のよくあるパターンを挿し絵も交えて分かりやすく説明してくれています。組織マネージメントの奥深さが分かる本だと思います。 また「自分が働くことに対して、何を求めているのか」ということを、改めて考えさせられます。なんとなく転職を考えているという人は、一読することをおすすめします。今の会社に対する自分の気持ちが、明確になるでしょう。
よくある「こういう人にはこう対処する!」みたいな感じはなく、良い意味で抽象度が高く人事の方向性の決定に役立つ知識が多かったです。 ただ、真のぶら下がり社員(ぶら下がりのテクニックに長け、基本は全く仕事をせず、何かしようものなら周りのタスクを増やすだけのただの給料泥棒※リーダークラスで実在します)に対処した事例は流石になかったです。
会社を辞める理由を聞いても、本音が出なかったり、人により違いがあり過ぎて、どう対応すればいいのかわからなくなります。 筆者の膨大な経験から、どういう理由があり、傾向を整理し、会社としてどう対応すれば良いか考えるのにとても良い本です。 対応には会社の方針や評価方法と連動するので、会社の仕組みを考えている人にオススメです。
人事を担当しており組織の問題に悩まされる毎日でしたが、この本を読んで「何ができそう!」と思えてきました。 組織の問題というのはいろいろなことが複雑に絡み合っていて何から手をつけたらいいのか…と思っている組織は多いと思います。 この本には紐解くヒントが詰まっています。
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問題社員の正しい辞めさせ方
労務トラブルにおいて最も深刻かつ件数も多い「退職」と「解雇」問題を、合法的かつ揉めることなく スムースに解決したいという底堅いニーズに応える本。 度重なる遅刻や欠勤、周囲と協調性がない、転勤拒否、職場外で事件を起こすなど、組織の秩序を乱したり、会社のブランドを毀損したりする問題社員は常に存在する。 一方で労働者の権利意識が高まり、個別労働紛争が増加していく中、問題社員への初期対応を誤ったため、重大な法的トラブルに発展し、会社の存続が危うくなる事態さえ少なくない。 さらに昨今は、問題社員が法律知識で理論武装し、証拠も確実に固めたうえでユニオン(合同労働組合)と協働して膨大な損害賠償を請求してくるケースや、各種メディアやインターネットを活用した風評被害などのトラブルにも発展している。 本書では実際に発生したトラブル事例を用いて、労働問題を専門とする弁護士監修のもと、合法的な解雇手法とトラブル対処法、そして予防法を網羅的に詳解する。
レビュー・口コミ
現チーム内になかなか手のかかる社員がいます。 中途で入ってきたため、年齢の近い社員にエルダーとしてついてもらっていたが、全く仕事を覚えない、遅刻が多いなど、彼ひとりでは手に負えなくなっていたため、参考にしたくて購入。 タイトルこそ「辞めさせ方」となっているが、問題社員への注意の仕方やコミュニケーションの取り方などが、具体例とともに丁寧に書かれています。 このやり方をチーム内で共有して、本人の行動が改善されるかどうかをまずは試してみたいと思います。 また、どこからがパワハラになるのか、といった内容にも触れています。実際わたし含め、チーム全員がキツイ言い方をしてしまうとパワハラになってしまうんじゃないか、と恐れていたため、このあたりも共有して、チーム全体で適切な指導ができるようになれば、と感じました。 本書を読むと、辞めさせることがゴールなのではなく、真面目に働く人がきちんと活躍できる、真っ当な職場環境をつくることをゴールとする著者の熱い思いが伝わってきます。 タイトルこそ少々衝撃的ですが、とても誠実な内容の本です。
焦らずに一つずつ丁寧に戦略的ステップを踏んでいくことで、リスクを最小限にして退職勧奨を成功させられることがよく理解できました。
本書の内容は退職勧奨のハウツーだけにとどまりません。問題社員を発生させない組織作りのノウハウについてもしっかり言及されています。
つまるところ、組織の問題なくして問題社員なし、ということなのでしょうね。
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終身雇用が崩壊した現代社会において、転職業界では、既にシニアと呼ばれる35歳以上の所得が高くなり始めた世代の社員を、たとえ会社が黒字で優秀な社員であっても、合法的に予定人数リストラして、会社の人件費を減らし、若返りを図る具体的なやり口が書かれている。
たとえ、自分は会社から大切にされているので将来的な不安も無いし安泰だと感じている そこの貴方! この本を読んでみれば、実際に会社側は何を企んでいるのかと言う目論見が見えてくるでしょう。
この本を読むと、一見すれば昔と比べて世の中は便利で住みやすくなった様に見えても、実際には安定した生活設計のできない一寸先は闇の様な時代になってしまったんだと、つくづく実感させられると同時に、実際に自分に火の粉が降りかかって来た時に、どう対策すべきかを考えさせられる参考資料になるので35歳以上のサラリーマンは必読と感じました。
社会保険労務士(・行政書士・中小企業診断士)です。タイトルから例の「首切りブログ」を連想してしまい、発売当初は読む気になれませんでした。最近になって「人事・労務管理」部門のベストセラーになっていたのを見かけて、一応、目を通しておくことに。
実際に読んでみると、わりと真っ当な「退職勧奨の解説書」でした。一般的な退職勧奨の記述は新味に欠けるものの、著者が「最終手段」として紹介していた「太陽方式」はなかなか興味深かったです。ただ、最終手段ではなく、もっと早い段階から実践してもよいのではないかと。 他には「(問題社員発生の)効果的予防法」なども紹介されているのですが、そのあたりを読んでいるときは「タイトルと内容が違うんですけど……」と感じてしまいました。わりと良いこと書いてあると思うんですけどね。 本を売るためには、衝撃的なタイトルで注目を集める必要もあるのでしょう。でも、個人的には「むしろタイトルで損しているのでは?」と感じてしまいました。まあ、実際に売れているようなので、商業的にはこれで正解なのでしょうが。
不勉強で外資系企業は簡単にクビを切れると思っていました。 この本でそうではない事、その対処法を知り、とても勉強になりました。 義務を果たさず権利だけを主張し、真面目に働かず周囲に悪影響を及ぼす問題社員がいる組織の管理者は一読する価値はあります。
『問題社員の正しい辞めさせ方』。なかなか衝撃的なタイトルだ。ついに、こうしたタイトルの本が出る状況になったのだと痛感させられる。 問題社員という層は一体いつからいたのか?恐らく最近になって急速に表れたのではなかろう。これまでは目くじらを立てる必要がなかったのだと考えられる。 家族主義的な組織の中では、こうした社員も許容されていたという側面は否めない。 社会は少しずつ不寛容になってきている上に、企業にもゆとりがなく、いよいよこうした社員を放置することが許されなくなってきている。 雇用法制上、簡単には解雇できない状況下を鑑みれば、本書の登場も首肯せざるを得ないだろう。そして、その中身は妥当性があり、著者の誠実な人柄と丁寧な仕事ぶりに好感が持てる。 問題社員となる前に、対処できるのが一番であろうが、それが叶わない際には、有用なアプローチであろう。
今まで労働法やクレーム対応について解説した本はあっても、こういった問題社員への泥臭い対応の手順を丁寧に説明した本は、ありそうで無かったと思います。 法律面、就業規則、判例といったハード面と、社員への接し方やトラブル回避法といったソフト面の両面をバランス良く解説した良書です。
基本的には正社員の雇用に関わる人事や管理職がターゲットですが、過去に人材系の会社で営業やコーディネーターをしていたときに読みたかったと思いました。 もちろん正社員の方がずっと厳しい規制がありますし、一方で派遣社員ならではの難しさもあるのですが、採用面接のあり方、タイプ別指導、退職時のツメなど、人を雇う以上共通するツボがあります。 先輩からの伝授や経験に頼ってきた言語化されていないポイントが、この本で学べるのではないかと思います。
万が一こんな事態になった時、どうすればいいか。 そのための、心の準備ができました。
ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
会社や組織をマネジメントするために必要な思考をストーリー形式でわかりやすく、そしておもしろく理解することができる。 「ビジョン」や「パーパス」など、現代のビジネストレンドの基礎でもあり、これからの日本経済を支えていく次世代リーダーが今こそ読むべき一冊。 企業の最大の目的は何か。 それは「利益を出すこと」である。 価値観が多様化する現在もそれは変わることはない。 しかし、日々の膨大な業務に追われ目標を見失ってしまうマネジャーも少なくないだろう。 本書は全体最適のマネジメント理論である「制約理論」をもとに、取り掛かるべき課題を洗い出し、正しい順序で改善していくプロセスを余すことなく掲載している。
レビュー・口コミ
メーカーの工場長である主人公が、教授の言葉をヒントに、製造プロセスを改善し利益を生む形に変革していくストーリー。 製造現場の生産管理の手法「制約条件の理論(Theory of Constraints)」を易しく学ぶことが出来た。企業が利益を出すために、スループット(販売を通じてお金を作りだす割合)を増やし、在庫と業務費用を減らしていく。 工場全体の生産量を決定するボトルネックを見つけ出し、そのボトルネックのアウトプットを最大限高めると共に、ボトルネック以外の工程ではボトルネックより速くモノを作らないように抑え、ボトルネック工程の前に余分なバッファーを置いておく。 TOCの原理を生産現場に限らず、企業全体にも広げていこうとする非常に気になるテーマに突入したところで本書は終わってしまうので、続きの2作目も読んでみたい。 小説としても普通に面白く、家族や仲間とのサイドストーリーにも地味に感動。
①「非常に納得しやすい」 ②「上滑りの理解にならない、根本の理屈まで身につく」 が本著の突出した点だと思います。 個人的には、「部分最適」ではなく、「全体最適」の重要性が非常によくわかりました。 部分最適の結果が、全体最適に逆行するプロセスが臨場感たっぷりに表されています。
数あるビジネス小説の中でも、いやにさくさくと思考がスマートに進む物語とちがい、 登場人物が ・思考錯誤 ・トライ&エラーを繰り返す ことで、(ここで展開されるビジネス理論上の)正解にたどり着くため、このようなメリットがあるのだと思います。
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企業の最終目標とはなにか?このシンプルな質問から本作の物語は様々に展開して行く。
ストーリー仕立てで様々な人間が登場し、それぞれの目線や考え方を見せることにより段階を経て結論へとたどり着いて行くため、読み手に臨場感を与えつつも、理解をしながら読み進めることができる。
本書は製造業を主体として書かれているため、他の産業にとっては直接的な答えに直結することは少ないかもしれないが、そもそも論という意味で、考え方は参考になるだろう。
ザ・ゴールの存在は、社会人になってすぐ知り、周囲の人の評価も非常に高く、興味を持っていた。しかし、本を読むのは好きな方じゃないというのと、小説仕立てのサクセスストーリーは実用性がなかろうという思い込みが相まって、読まずにここまで来た。
ところが、仕事でTOCを知る機会があり、その理論の特殊性、実用性に強く感心し、Kindle版もあったことから、今回読んでみた。
読み出してから止まらず、すぐに読破してしまった。それくらいストーリーがよく練られていて、すんなり頭に入る。それでいてTOCの理論的な説明が詳細過ぎない程度に説明があり、納得度が高い内容であった。
製品が売れてお金に変わるスループットを最重視し、その次に在庫、その次に業務費用という順で企業にとっての重要なことを定義している。 スループットを上げつつ、在庫を減らし、業務費用を減らすことで、効率を上げられる。 そしてそれを実現するキーは、生産過程において、一番生産能力が低い工程(ボトルネック)である。ボトルネックが工場全体のスループットを決定し、ボトルネックの生産量を最大化し、逆に非ボトルネックの生産量をボトルネックに合わせることで、効率を最大化できると説いている。
ボトルネックとは悪いもののイメージがあるが、言い換えればそれは簡単に増やすことができない貴重なリソースである。その希少リソースを最大限活用することが企業にとって効率を上げるキーであることが考えられる。 それは工場のみならず、システムである以上適応可能であることに、とても可能性を感じた。 ボーイングがTOC理論を使って働き方改革を実施し、生産性が10倍になったという事例もあるようだ。
今後のTOC理論の発展に期待を込めつつ、自分の職場でも適応可能かトライしたいと思う。
管理職は読まなければならないと言えるくらいの良書である。 以前工場に勤めている時はボトルネックが再優先なことはわかってはいたが、この本で示されている程の重要性があるとは理解していなかった。 生産管理がある仕事の人は全ての人が読むべきと言っても良い。 作業員は必読本というわけではないが、読んで活用できたらすぐに出世してもおかしくはない。
TOCという理論に興味があり、読んでみました。 約550ページのぶ厚い本ですが、読みやすい文体で最後まで読み切りました。
ジョナ教授は世界を股にかけて活動していながら、主人公アレックスの工場の様子が手に取るようにわかっていて「魔法使い」のようです。 ジョナ教授はヒントだけ教えて、あとはアレックスたちに考えさせ力を引き出していきます。
生産工程の「制約条件=ボトルネック」を特定し、ボトルネックの生産能力に全体の生産ペースを合わせることで投資をしなくても飛躍的に生産性を向上させました。 その結果、仕事も私生活もやる気に満ち溢れた明るい状況に一変しました。
TOCは、仕事経験から学び、大きく成長する、人材育成の手法でもあると思います。 物語を楽しみながらTOCの概略がつかめました。
閉鎖の危機に直面した工場を立て直すエピソードを通し、サプライチェーンマネジメントを学ぶ。儲けに直結するスループットのボリュームとスピードはボトルネックの生産性に集約される。 解説を聞けば理解するものの、当事者としてオペレーションに組み込まれた状態で大きな見直しができるか、との疑問も。とはいえ、リアリティある展開が、現状打破に向けたアクションを起こす勇気を与えてくれる。
Kindle版を購入しました。 生産効率を上げるためのメソッドが、物語上に分かりやすく組み込まれています。 私は先にトヨタ生産方式についての書籍を読んでいましたが、共通する部分も多く、おそらくトヨタ生産方式もここから着想を得ているのではないかと思います。 工場などの生産現場ではこの内容がそのまま活かせるのでは。
また、一冊の小説としても充分楽しめる内容で、普通の実用書は退屈過ぎて読む気にならない、という人でも一気に読めてしまうと思います。
夢中になって読める本。 ベストセラーになって以来、私の会社内でも「部分最適化ではなく全体最適化を」が合言葉になっている。 しかし実際は、未だ自部門のみの部分最適化に躍起になり、エクセルで加工された意味の分からない数値データに一喜一憂し、「ウチの部門は良化している、お前の部門が悪化しているんだ、ウチは悪くない」という責任の擦り付け合いが日常茶飯事という悲しい現実。 トップはこの本を読めと社員に言うが,改善案を評価・認可する側はこの本に出てくる頭の固い本社の人のようだ。恐らく日本の多くの企業がこの問題を抱えているのだろう。会社が大きければ大きいほどに。
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HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか
マーク・ザッカーバーグ(フェイスブックCEO)、ピーター・ティール(『ゼロ・トゥ・ワン』著者)が推薦! シリコンバレーで最も注目され、尊敬されるベンチャーキャピタリストが初めて語る「マネジメント、ビジネスの教訓」。 著者は投資家になる前に、起業家として数々の修羅場をくぐり、悪戦苦闘してきた。 主要顧客からの契約解除、社内政治で分裂する組織、資金のショート、株価急落、社員や親友の解雇などだ。 こうした本当につらくて、難しい場面に直面したら、リーダーはどうしたらよいのか、自分自身の成功、苦悩、葛藤などのリアルな経験を赤裸々に明かしながら、アドバイスしていく。
レビュー・口コミ
本書は起業家、CEOを経験した著者が過去の数々の困難な体験に対して、 どう感じたか、どう向き合ったかを教訓として伝えるように書かれている。
例えば、以下のような教訓が体験から引き出されている。 ・本質的に重要な2つのスキルは、何をすべきか知ることと、実際にそれを会社に実行させること。 ・平時のリーダーは部下から創造性を引き出す必要があるが、戦時のリーダーは、あらゆることを厳格に遂行させる。 ・幹部は、弱点のなさではなく、ずば抜けた長所によって選ぶべき。 ・部下が、何を期待され、自分が何を達成できて何を達成できていないか明確にわからなければ、マネジャーの仕事をしていない。 ・会社の生産性を改善するために、教育にまさる投資はない。 ・何を正しくやるべきかに集中する。何を間違えたかに無駄な心配をしない。 ・状況が最悪を示しているときでも、集中して、ときには別の立場から考えて、どんな手が打てるかを考え抜く。 ・優れたCEOは、決して投げ出さない。
仕事が大変なときに、それをどうやってマネジメントすべきかを知りたくて本書を読んだ。 具体的なマニュアルではないが、会社経営という困難なことに対して、筆者の体験談を読んでいるうちに、 自身の仕事における困難など大したことなくやりようがあると感じられた。 そういう意味で、たとえ起業家/CEOでなくとも仕事をしていれば読んで得られるものがあると思う。
スタートアップのCEOとしての経験からどのような困難に立ち向かい苦悩したかが臨場感を持って大胆に書かれている。
経営者というのはどういうことに悩み決断しているのかを知ることができ、普段の仕事でサラリーマンとしては納得のいかない意思決定などの裏にはこういうことがあるのであろうか、と思わされる。 実際にスタートアップの運営に携わるような人に役立つのはもちろん、それ以外の人にも経営者という職種を理解する助けになるためおすすめです。
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翻訳もよく、内容もよく、最高です。
本音が書かれてて、わたしも最前線でビジネスしているから、共感でき、よみながら嬉しくなった。さらに奥深い経験をなまなましく、描き、そこから学んだポリシーは、ずしんと来るもなのがあった。
本書では、自らベンチャー企業を創立し、育て上げ、売却した経験を生かして、現在はベンチャー・キャピタルを運営している、著者の自らの体験が素直に披露されている。
会社倒産の危機に陥り、絶望的な状況から苦闘の末抜け出したという経験を何度も繰り返した著者の経営者としての体験は、数多くの失敗と、不安と孤独に彩られている。だからこそ、本書を読む経営者は本書に共感し、勇気づけられるのではないだろうか。
更に本書には精神的な部分だけではなく、社員の採用方法、教育、面談方法、解雇に臨む姿勢など、経営者が実際に対処しなければいけない事態に対する具体的な内容も盛り込まれている。
「スタートアップのCEOは確率を考えていはいけない。会社の運営では答えがあると信じなきゃいけない。答えが見つかる確率を考えてはいけない。とにかく見つけるしかない。」という言葉が自分には特に印象に残った。
私も作者と同時期に会社を経営していたことがあるが挫折してしまった。この本を読んでいかに未熟だったかということを痛感した。 世の中に経営書と呼ばれる書籍は沢山あるが虎の巻ではない。くぐり抜けてきたからこそこれだけ説得力がある内容になったと感じる。
アメリカのベンチャーキャピタル?CEOとはなんぞや?と漠然と思っていたのが、なんてハードな仕事なのかわかる気になる。 スリリングで他にできない大きな体験を他者に伝えるべく書いたのはなかなかすごい。 ちょうどPIXARも読んでいたので、話の中に現れて、同じ時代に大きな変化が起こりすぎたIT界を感じた。
人生の障害は突然姿を見せるし、それに備える時間は少ない。 本書の中で、著者は一時も楽観的な行動をとらない。常に苦しみ、考え、決断し、行動する。 行動の根拠と、その決断が伴う苦しみが赤裸々に描かれた本書は、全てのリーダーにヒントと覚悟する時間をくれる。 マネジメントを生業とする人にお勧めです。
ゼロからイチを作り出すことがどれだけ労力をかけることか、生々しく描かれている。
CEOのみでなく、課長、部長、グループリーダーにも参考になる記述がいっぱいです。 危機対応、組織作り、運営等、綺麗ゴトでない、ナマの経験からの解決策で溢れています。 スケール、レベルは異なりますが、日常業務でも、応用可能です。
IT 企業のスタートアップから売却までの生々しいストーリーが著者本人の教訓と共に記されている。CEOという一見遠い存在の話にも聞こえるがチームを率いる立場の者にとって参考になる一冊。
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(2024/12/13 06:22:28時点 Amazon調べ- 詳細)
いまこそ知りたいDX戦略 自社のコアを再定義し、デジタル化する
現在、日本では空前のDXブームが起こっています。 皆さんの中にも、社内にDX推進部ができたとか、DXを進めるよう社長から指示があったという方は多いでしょう。 とくにコロナの影響でリモートワークが急速に進んだ企業では、DX推進が最優先課題になっているという話もよく聞きます。 しかし、実際にDX推進に向けて動き出した企業の担当者の話を聞くと、「何から手をつけていいのか、わからない」「見積もりをとってDXプロジェクトが動き出したが、途中で頓挫した」etc… なぜ、日本企業のDXが失敗するのか。 そこには大小いくつもの理由がありますが、最大の原因は「DXとはいったい何を指すのか」について、経営者やDX担当者が共通言語を持っていないことにあるのではないでしょうか。 本書ではDXの定義から始まり、欧米や日本の数多くの企業の事例を紹介しながら、皆さんの会社のDXを推進するための考え方やフレームワークについてお伝えしていきます。
レビュー・口コミ
DXに関する本は数多く出版されており、そこに追加された流行に乗った一冊のようにも見える。 しかし、その内容はまったく別であり、詳しく知らない人を適度に満足させるだけの表層的な概説書ではない。 DXに関する各種の重要な文献をきちんと踏まえた上で、さらに著者の経営するパロアルトインサイトが関わった事例も紹介しながら、DXとは何か、そしてDXを推進する上で壁となる事柄について、それをいかに克服するのかが明快に論じられている。
本書のいずれの部分も大変明快かつ有用で、まったくもって無駄がない。 そして、それだけの密度を誇る内容であるにもかかわらず、読みにくくて詰まるというところもない。 何より、理論と実践が的確に交差されており、知識を得たい人から実践をしたい人まで幅広い読者を十分に満足させられる内容になっていると思う。 DXに関する書籍が乱立する状況にあると思うが、その中でも、特に初心者・初学者向けということでは一つ頭を抜け出した好内容となっているのが本書であると言える。
ここ最近、DXという言葉をすごく沢山聞くようになったものの、恥ずかしながら具体的に何を指すのかすら分かっていなかったので、ちゃんと理解するために読んでみることにしました。 まず、DXの詳しい説明の導入があるため、私のようにDXという言葉自体を全く知らない状態で読んでも抵抗なく読み進めることが出来ましたし、全体を通して、専門用語等の知識が無くても理解できる分かりやすい説明だと感じました。 このように初心者でも分かるような丁寧な導入から入りますが、最終的には実際に会社でDXを行うための具体的なステップや必要なマインドセットなどが詳しい事例と共に紹介されます。 さらに、実際の導入現場を沢山見てきた著者だからこそ分かる課題や、その解決策も示されています。こういった内容は、実際にDXを推進する立場にある方々にとっては大変参考になると思います。 私のような初心者から、会社でDXを取り入れようとしているような方々まで、総じておすすめできる本です。
【残り3件の口コミを見る クリック】
私は、この本を読むまではDX(デジタルトランスフォーメーション)とはいったい何かを理解していませんでした。近年、ニュースやネットの記事などでこの言葉を観る機会が多くなり、概要は把握していたつもりになっていました。 ただ、本質的には理解していませんでした。
この本はその本質的な部分を簡単な言葉に置き換えて、説明されているという印象を受けました。 (DXの本質について、バスケットボールで例えられています。) 特に、下記の点に関しては丁寧に説明がされています。企業・部署で、DXを導入するために、どういった機会を設けるべきなのか。
具体的事例として、著者が経営されているパルアルトインサイト様の導入事例が散りばめられているために、理解のスピードが早まった。 また、DX導入における課題をクリアにするための、独自の評価軸・フレームワークがいくつか紹介されているので、難点克服のための考え方も身に付けられると感じた。
企業でDXを導入しようという方々に向けた本であるとともに、DXに興味を持っている方・最新の技術に興味のある方等にも”DXについての第1冊目・教科書”として参考かつ有用であると、DXについての本質を学びたかった私は感じました。
DXについて、様々な具体例が挙げられており、面白かったです。 本書で書かれている個別の内容、事例についてはわかりやすく、参考になる点多いと感じました。
ちょっと気になったこととして、通しで読んだときに違和感を感じる点があるかなとおもいました。 冒頭のデジタイゼーション・デジタライゼーション・DXの違いの解説で「DXは企業のコア自体を変革すること」が定義に含まれるよう記載されていますが、その後の「なぜDXは失敗するのか」の引用箇所では、「コアを企業大で変革するデジタライゼーションを、継続的に実施できるよう人、組織に根付かせられればDX」といった解説がされています。 本当に主張したいことは後者、コアを変革できるか否か/それを継続的に組織・人に根付かせられるか、両方が揃って真のDXである、という主張とは思うのですが、少々混乱しました。
また、実際にパロアルトインサイト様で行われたDXとして本書で取り上げられている事例は、「一部業務へのAI導入」のケースが多いように思い、大半は上記定義でいうデジタライゼーションに止まっているのではないか、という印象を受けました。 その会社のコアは何かの定義〜そのデジタル化までをサポートした、というまさに本書で述べられているDX事例があればより良かったなと感じました。 個別で記載されている事例・エピソード、例えばAI導入を実際に行う中での検討の方法、フレームや、いわゆる「AIは魔法の杖」で苦労する点など、実務をやっているならではのエピソードなどが盛り込まれており、楽しく読むことができました。
DXに関する抽象的な説明や単なる事例の紹介だけに留まらず、「DXを推進するにはどうすれば良いか」が段階を追って具体的に書かれているので、「自分の会社や部署であればこういうステップになるだろうか」と思考を巡らすことができ、能動的に読み進めることができる点が良い。著者の会社で実際に利用されているフレームワークなども載っており、読み終わった頃には自然とDXの概念が定着していた。
また、著者は経営者兼AIビジネスデザイナーとして普段からDX・AI導入に広く携わっているだけあって、DXとAIの関係性については特に詳しく書かれており、DXの一環としてAI導入をする際、競合優位性を高めることができるビジネスモデルなどの事例も豊富であった点が印象的だった。AI導入に興味がある私にとっては、非常に有用な内容であった。
一読の価値ありだ。
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スティーブ・ジョブズ I
取材嫌いで有名なスティーブ・ジョブズが唯一全面協力した、本人公認の決定版評伝。全世界同時発売。 未来を創った、今世紀を代表する経営者スティーブ・ジョブズのすべてを描き切った文字どおり、最初で最後の一冊! 本書を読まずして、アップルもITも経営も、そして、未来も語ることはできない。 アップル創設の経緯から、iPhone iPadの誕生秘話、そして引退まで、スティーブ・ジョブズ自身がすべてを明らかに。本人が取材に全面協力したからこそ書けた、唯一無二の記録。 伝説のプレゼンテーションから、経営の極意まで、ジョブズの思考がたっぷり詰まった内容。ビジネス書、経営書としても他の類書を圧倒する内容。 約3年にわたり、のべ数十時間にもおよぶ徹底した本人や家族へのインタビュー。未公開の家族写真なども世界初公開。 ライバルだったビル・ゲイツをはじめ、アル・ゴア、ルパート・マードック、スティーブ・ウォズニアック、そして後継者のティム・クック…世界的に著名なジョブズの関係者百数十名へのインタビュー、コメントも豊富に。まさに超豪華な評伝。
レビュー・口コミ
単純な英雄伝記本と異なり、ここまで書く必要があるのかと思うくらい悪いことも隠さず描かれ興味深く読めました。 たとえアップルを追い出されたまま、その後成功なく人生終わってたしても、当時既に過去の偉人の様なカリスマ性を感じてました。 後にiphone 開発の際、失敗してたらアップルは消えて無くなる程の超リスク。 それは考えてリスクを取ったというよりも、宇宙を変えてみたい衝動を絶対的に押さえれない。 そんなジョブスの性格がよく描写されてます。”Stay hungry, stay foolish”不世出の人と思う。
希代の人でしたね。好き嫌いあると思いますが身近な価値観を変えたという点では尊敬できる人だと思います。
内容はライトですが飾らない人柄が描かれています。気になったら読んでみても損はないと思います。
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皆が書いてるように、読むのが疲れる本ではあると思います。特にパソコン詳しくない人は前半などが特にしんどいのではないかと思いました。 あと登場人物が多すぎて誰?となる事が多かったです。
性格的にはたしかに難がある人ですが、信念を持っているという点では尊敬します。 この本を読んでも彼の真似は出来ないと思います。 ただ人を惹きつける術を持っていたということ、それにはジョブズ自身かなり努力を実はしていたということがわかり、やはり何かを突き抜けるには努力だと確信しました。
刺激をもらえたという事とジョブズという人間をこのようにしれたので、評価5です。
養子としてジョブズを育てた父親、アップル創業のパートナーであったウォズニアッキ、IT界の雄、ビル・ゲイツ。
数多くの恋人の存在、そして会社で良くも悪くもジョブズと出会ってしまった人達、極端に情緒的な面があるジョブズにとって、これらの出会いは必ずしも素晴らしい出会い・別れではなかったわけではあるが、どれも少なからずジョブズの生涯に影響を与えているのではないかと感じた。
ジョブズ没後、アップルがイマイチ革新的な製品を送り出せていないのは、間違いなくジョブズほど細部までこだわる人間がいないからだと感じた。 神は細部に宿る、それを体現していたのがまさしくスティーブ・ジョブズなんだと。
自分が知っていた以上に、ジョブズ氏はとんでもない人物だった。 いろんな意味で(悪い方の方が多かったけど…。)
目の前にいて「現実歪曲フィールド」に自分が捕まらない限り、本を読んでいる限りでは、そういうとんでもないエピソードも楽しく読めるけど…。 自分が当事者だと思ったら、やってられないなと思う。
ただ、一方でそういう狂気じみたパワーがあったこそ、あれだけのすばらしい作品(製品)が生まれたわけで、そういう意味ではジョブズ氏は紛れも無く天才だったのだなと思う。
ジョブズ氏も凄いが彼の部下で彼に猛然と反抗できた人たちも凄いと思う。 ホントに「勇者」だなと思った。 そういうエピソードも含めて、非常に楽しめた本でした。
ジョブズが生まれてから、大学生活や、macの登場、iphone、ipadの登場、ピクサーでの功績、そして死ぬまで、この2冊にすべてが書かれています。 ジョブズが変人であり、尋常でなく自己中心的であることはすぐに分かります。そしてすぐに、彼が世界を圧倒するリーダーシップと革新的な物の見方を有していたことをしみじみと感じることでしょう。 また、ジョブズだけでなく、その周りの人も、とても強い信念と個性を持っています。 ジョブズが圧倒的なリーダーシップを見せて組織にたくさんの優秀な人材を巻き込み、macやiphone、ピクサー映画までも作りあげるストーリーは、本当に文句なく面白いです。 根本的な価値観までも変えてしまうような一冊。今の時代、ジョブズはもはや常識でしょう。必読です。
プログラマですが、とても好きな本です。 良いモノを作るとはどういうことか考えるときに大変参考になっています。 個人的にはデザイン関係の仕事をしてる人にも読んでもらいたいです。 ただ、日本人経営者の本のように綺麗なことばかり書かれているわけではないので 苦手な人も多いと思います。 理不尽に他人を怒鳴り散らしたり、風呂に入らなかったり、LSD大好きだったりとまともな人が読んだらドン引きするかもしれません。 ですが、圧倒的なカリスマ性と抜群のセンス、そしてなによりも徹底的に世界を変えようとする意思の強さにはとても惹かれるものがあります。 強引に自分の意思を貫き、ノーとハッキリ言えるような人だからこそ、アップルを作れたのだと思いました。
スティーブジョブズは有名ですが、実際どんな人物なのかよく知らずだったので気になっていました。 映画を見て、変わっているけど天才なんだなぁと単純に感じましたが、思考や哲学的な部分を学びたくて、この本を購入しました。元々取材が嫌いだったそうですが唯一協力した書籍ということで、アップルの立ち上げについてなど映画では感じられない部分を知ることができます。 2も続けて読んでみたいと思います。
親しみを感じ、その生み出した製品が大好きで、また毎回のプレゼンテーションに影響を受けてきた。 その激しい行動についてもいろいろと取りざたされていて、でも面白おかしくネットで読んでいたような気がする。
はじめて彼の生きてきた軌跡をたどった。 その出生による独特な孤独感、現実を意志の力で変えてしまう現実歪曲フィールド(Reality Distortion Field:RDF)の凄さ、人への共感性が低く、相手を罵倒したり傷つけたりしても、かまわないと思う自己中心的な傾向。 でもそのイノベーションに対する集中力、こだわりは類を見ず、統合されたアップルという世界を作り出していく。
人としてのジョブスは激しく偏っていて、近くにいてほしくないと思うくらいです。 でもこの魅力にはあらがえない、何をしでかすのか見守っていたいと思わせるものでした。
考えてみると自分にとってとても身近な同じ時代を過ごした人としても初めての伝記であり、友人の内面を覗くような気持ちになる本です。
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フィードバック入門 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術
年上の部下、育たない若手……多様化する職場の人材に対応できず、部下育成がおろそかになっている現代のマネジャーたち。 何とかしなければという焦りはありつつも、自らもプレイングマネジャーとして実績を求められ、部下を指導している時間がない……。 そんなマネジャーの悩みを解決する、日本の企業ではあまり知られていない人材育成法、それが「フィードバック」である。 フィードバックとは、「成果のあがらない部下に、耳の痛いことを伝えて仕事を立て直す」部下指導の技術のこと。 コーチングとティーチングのノウハウを両方含んだ、まったく新しい部下育成法である。 本書では、そんなフィードバックについて、「人材開発」の第一人者である著者が、その基礎理論から実践的ノウハウまでを余すことなく解説。
レビュー・口コミ
組織・人財開発コンサルタントを生業にしている僕は、幹部向けの組織開発系ワークショップで本書籍を「課題図書」にしている。 方法としては、 ❶Read For Action®という読書会技法を活用したワークショップで活用 ❷組織開発系ワークショップの事後課題として、2か月後のフォローワークショップに向けて、毎週1章を読み、教訓となる文章を10個レポートさせている。 この「フィードバック技術」は、「鉄は熱いうちに打て」とあるように即時フィード―バックが基本となる。 ヤフー社のように、毎週15分~30分の1on1による対話をサポートする知見が盛り込まれている。 しかし、GE社などの海外企業で行われている月1回1時間の「タッチポイント」のような対話では、さらなる運用上の工夫が必要である。 (誤解を生まないように言うと、この書籍の知見は「タッチポイント」の運用に際しても、十分な知見が盛り込まれている)。
「ティーチング」という情報通知の側面と「コーチング」という立て直しの側面の両方を含んだ包括的な部下育成手法で、耳の痛いことを伝えて仕事を立て直すことが「フィードバック」であるということを知った。 中間管理職として職場内の人材育成、風土改革に取り組もうとしているが、まさに今知りたかった、欲しかった内容だった。 決して単なるハウツー本ではなく、多様化された現代の職場環境や、上司、部下の心理的な面からも書かれた基礎理論から、タイプ&シチュエーション別フィードバックQ&Aなどの実践方法も書かれている。
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「フィードバック」とは、部下の仕事のパフォーマンスをきちんと伝えたうえで、今後のあり方をともに考えていくこと。「ティーチング」と「コーチング」をいいとこ取り。 年上の部下や中途採用者などが増え以前の手法では人が育たなくなったため生まれてきた概念とされます。
管理職の仕事は、組織と個人を良くしていくこと。 部下に正しく指摘するには複数の角度から観察して事前情報の収集を欠かさず、お互い理解が得られるまで時間をかけて対話。 キーワードは「シチュエーション(Situation)、ビヘイビア(Behavior)、インパクト(Impact)」を押さえてロジカルに向き合うこと。
自分自身がキツいことを言われなくなっているということは、実力がついたというより成長が止まりつつある信号。 だから、自身がフィードバックを受ける機会を作ることも大切とします。
職場でのやりとりを想像しながら読むことで納得感が高まる一冊です。
現代のマネージャーの悩みに寄り添い、昔とは環境が変わったということから解説しており、共感を呼ぶ内容になっています。 強味を伸ばすことをテーマにした本が沢山出版されていますが、マネージャーの悩みは「指導に手を焼く部下の取り扱い」です。 弱みを克服するノウハウがないから「強味を伸ばす」に焦点を当てた著書が多いように思います。 そういった中で、部下に対してきちんと指導する姿勢でFBのやり方を書かれた本書は、特にマネージャーになりたての人には役に立つと思います。一流の学者が書かれたものとしては、本音で語られ、悩み多いマネージャーをエンカレッジするものだと思います。
なかなかの良本。 わかりやすい。会社の研修用にまとめ買いしました。
闇雲なコーチングはチームメンバーにストレスを与えるだけでした。何冊も読みましたが1番しっくり来て、実践しやすかった。
あまり魅力的ではない表紙、最初はよくある社会の問題点をつらつらと、文章もそう読みやすくもない。 ここからまた落ちの無い愚痴のような内容や自慢話になっていくのかなーと思いつつ読み始めました。
第1章の最後に、コーチング「教えてはいけない。気づかせるべきだ」がもてはやされたことで部下育成がうまくいかなくなった、という内容があり、コーチングができていない上司をダメ上司と言う社員に疑問があった私は興味が出てきました。
第2章からは、順番に”なぜ、なにを、どのように”フィードバックを実行するかが具体的に書かれています。 どういう言葉を使うか、心構えは、準備は、と、このまま実践に移すことができるように書かれています。
さらに良いと感じたのは、 面談前に「イメトレ」を行うのは必須、と書いてありますが、これができない人が多い。 この本では「タイプ別フィードバック」としてこんな反応が返ってきたら?が、書かれていて、読みながら、あいつならこう返してきそうだなってきっと考えるので、イメトレを促すことができると感じました。
結局、この本はやっぱり少し読みにくい文章ですが、真面目にフィードバックについて教えてくれています。 難しいことは書かれていません。 指導する立場であれば会得していて当然、当たり前のことが書かれていますが、ひとつづつ文章にまとまって整理されているものを読むことで、頭も整理され、間違っていないと自信を持って部下に接することができるのではないでしょうか。 入門としては十分すぎる本でした。
管理職として働く者は経験しているであろう「フィードバック」。だが、その手法は自己流という人が多いであろう。 本書では、その「フィードバック」にフォーカスして、その手法を事例とともに紹介する。 フィードバックで大切なのは、改善してもらいたいことについてよく観察し、本人には鏡のように話すこと。 そのためには、シチュエーション(Situation)、ビヘイビア(Behavior)、インパクト(Impact)を押さえることが重要だ。 たとえば、 「A社のプロジェクトを担当してもらったけれども(=シチュエーション) 君のスケジュール管理に不備があったことで(=ビヘイビア) 納期が一週間も遅れてしまったようだね(インパクト)」といった具合である。 また、厳しいフィードバックをした後に、フォローのためかほめたりする上司がいるが、これは逆効果と著者は指摘する。 本人に反省を促すのに、ほめたりしたら、本当に伝えたかったことは忘れ去られてしまう可能性が高いという。 どのように情報収集し、どのように部下に事実を伝えるのか、そのヒントがちりばめられている。 マネジャーとして、この本はバイブルとなるであろう。
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人事と採用のセオリー 成長企業に共通する組織運営の原理と原則
レビュー・口コミ
本書は、リクルート出身で、人事コンサルティング会社を営む著者による一冊。
経営、特に人事の分野では新しいブームが定期的に訪れるが、著者はそういったブームに流されることなく、原理原則に則った人事運営を推奨していて、本書ではその考え方と実務ノウハウを、余すことなく披露している。
人事系の本は、どうしても内容が評価や報酬などの制度論か、社風のような目に見えない要素に議論が偏りがちになり、新しいブームが来るたびに一応学習しつつも、「ほんとに(うちの会社で)役に立つのかなぁ・・・?」と感じるもの。
本書に関しては、人事の業務を「採用・育成・評価・報酬・配属・代謝(退社)」の6つの要素に分解し、それぞれを連携させた制度設計と運用を、各企業のステージに応じて展開していくことを推奨しており、極めてわかりやすく、奥行きの深い理論となっている。
まさに人事とは「経営そのもの」ということを思い知らされるのだが、それゆえに本書のノウハウを実践しようとすると、経営のあり方自体が問われるし、特に「代謝」は「退職率の設計」というあまり日本企業では馴染みのないことまで考えなければならないので、経営の本気度が問われるのだろうと思う。
本書の中に、「制度で人を変えることはできない。もともと社員が持っていたものを、制度で具現化するのだ」という趣旨の文があり、安直な評価/報酬制度の導入に警鐘を鳴らすとともに、ポテンシャルのある人材を採用するところから組織を設計することの意義を説いている。
人事の実務に携わる方にとって、今日からすぐに使えるノウハウが満載であるが、むしろ人事実務と携わらない、経営企画、経営そのものを担う方々に、ぜひ読んでもらいたい一冊である。
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読みやすさと内容の深さを兼ね備えた人事バイブル
「育成・配置・評価・報酬・代謝と採用との最も大きな違いは、「採用」だけが「未だ見ぬ人材」に対する活動であることです。~「未だ見ぬ」人材を獲得する活動である採用は、課題や成果が顕在化していません。人は顕在化している課題にはすぐに対応しますが、「重要だが顕在化していない課題」は後回しにしがちです。そのため、採用に注力する企業が増えないのかもしれません。」(本文一部)
このように、組織運営や経営など”人”をマネジメントしていくにあたっての普遍的な課題を、心理学や組織論など”人”はなぜそう行動するのか?という行動科学の観点に紐づけ体系化している。
決して著者自身の経験(豊富だが)”のみ”で語っているわけではない、ある種の文献研究となっている。
これから人事をやる方の場合、体系的に学ぶ前に実務に入ると、森が見えずに、目先の成果を求めた本質的でない活動をしてしまいがちです。体系的に学ぶと言えど、そういった機会はあまりありません。(最近は1DAYの無料研修などもあるようですが)
この書籍は体系的に採用や人事について学ぶことができる至極の1冊だと感じました。
一方、すでに人事を経験している人にとっても頭が整理され、これまでの経験の点と点がつながり、非常にためになる1冊です。
リクルート出身の著者の人事責任者としての経験とコンサルタントとしての経験を踏まえ、人事と採用について、理論と体系をしっかりと分かりやすく伝えている。 人事を強化したいと考えているベンチャー、中堅中小企業の経営幹部の方、変革を推進しようとしている大手企業の人事責任者にもお勧めしてみたい。 著者出身のリクルートが何故、成長し続けているのか? やはり人事と採用が非常に重要であるということを再認識しました。とても共感する本でした。
人事1年目。図や表が随所にあり、知識の多くない自分でもしっかり頭に入ってきた(と思う)。 今の業務は採用がメインだが、本書を読み、人事全体での一貫性の重要さをあらためて感じた。セオリーは著者の経験からなるもので、具体的な話も多く飽きずに読めた。 また、巻末には人事に関する用語集や人事年間スケジュールが載っており、これから人事を勉強する下地作りになると感じた。
人事や組織の「原理・原則」を、古典的な議論から最新の風潮まで俯瞰した上で、著者なりのものとして構築しようとしているようです。 一度セミナーを受けておもしかったので、著者の他の著作も読んでいますが、たとえば『「できる人事」と「ダメ人事」の習慣』では「原理・原則」というよりはその逆の、小手先のテクニックが箇条書きのように並べられているのに対し(それはそれで面白かったのですが)、本書では「人事」を語るときには「そもそも人事とは?」、「面接」を語るときには「そもそも面接とは?」という部分から話が始まり、簡潔に定義してから細論に入っていきます。
とはいえ小難しい話ばかりではなく、中途採用の仲介会社の使い方や、あのライフネット生命が初期メンバー数十人を(リクナビなどではなく)最近流行りのリファラル・リクルーティングのみで採った、という話など、現場にいた著者なりの興味深い小話にも面白さを感じました。
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