ファンダメンタル分析

売上高研究開発費率とは?売上高研究開発費率の目安と計算式

売上高研究開発費率とは?売上高研究開発費率の目安と計算式


ビギナー
株式の購入を考えている会社が、ちゃんと将来のことを考えているのか知りたい。


研究開発に費用をかけている会社は、将来の事業のことまで考えているといえます。
筆者


この記事では、ファンダメンタル分析の一つ、「売上高研究開発費率」について解説していきます。


売上高研究開発費率を理解すれば、企業の「成長性」を知ることができます。


 

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売上高研究開発費率とは

売上高研究開発費率とは

売上高研究開発費率は、「売上高」と「研究開発費」の比率を表したものです。

会社の売上高に対してどれくらい研究開発に費用をかけているのかがわかる経営指標です。


売上高研究開発費率は金額ではなく「比率」で表します。

比率にして表すことによって、他社との比較が可能になり、優れた会社を簡単に発見することができます。


製造業の会社であれば、会社を成長させるために研究開発は必要です。

研究開発を行って、新たな素材や商品を生み出し、それが社会の需要を満たせば、売上を伸ばすことができるからです。


このような成長の可能性を秘めている会社は、決算書(損益計算書)の売上高と研究開発費をみればわかります。

数期分の損益計算書を比較して、売上高も研究開発費もともに増加傾向にあれば、その会社はしっかりと研究開発を行っていて、売上に結びつく成果も出していることになります。


売上高研究開発費率は「会社の成長力」を測るための代表的な指数といえます。


売上高研究開発費率は高いほうがよく、それだけ成長する可能性を会社が秘めていることになります。一方、売上高研究開発費率が低い会社は、収益性のある事業を見つけられず、行動できずにいることになります。


会社が成長を続けて行くには、研究開発は欠かせません。


研究開発のサイクルが成長のポイントになる

会社が成長を続けて行くには、研究開発のサイクル重要になります。


研究開発費を投じて、競争力のある新商品を開発し、それが利益を生み出し、利益が次の研究開発の費用をまかなう。

この好循環を持続することができるかが、会社が成長を続けて行けるかのポイントになります。


研究開発費とは

研究開発費の定義ですが、研究とは、新しい知識の発見を目的とした計画的な調査及び探究のことです。


開発とは、新しい製品・サービス・生産方法についての計画若しくは設計又は既存の製品等を著しく改良するための計画若しくは設計として、研究の成果その他の知識を具体化することです。


つまり、研究開発費とは「新しい製品・サービス」「既存の製品に著しい改良を加えたもの」についやした費用になります。


売上高とは

売上高とは、企業の主たる商品やサービスを提供することによって得られた売上の合計額です。売上と呼ばれることもあります。


例えば、単価が100円で販売している商品が1つ売れると、売上高は100円となります。
また、決算期間(ある1年間)に商品が10個売れると、1,000円の売上高が計上されます。



売上高研究開発費率の計算式

売上高研究開発費率の計算式

売上高研究開発費率の計算式は下記のとおりです。

$$売上高研究開発費率=研究開発費÷売上高×100$$


売上高研究開発費率が高いほど、売上高に対して沢山の金額を開発費用に充てていることになります。


売上高研究開発費率を実際に計算してみる

売上高研究開発費率を実際に計算してみる

売上高研究開発費率を求める計算を実際にしてみましょう。


計算式に必要な「売上高」と「研究開発費」は『損益計算書』に記載されています。

損益計算書は、会社のホームページへ行き、IR情報から確認できます。


今回は、トヨタ自動車の決算書を使って売上高研究開発費率を計算していきます。

2019年3月期 決算短信〔米国基準〕(連結)

$$8,962(億)÷126,344(億)=7.09%$$


トヨタ自動車の売上高研究開発費率は7.09%でした。



売上高研究開発費率の目安と業種別平均

売上高研究開発費率の目安と業種別平均

業種によって売上高研究開発費率の平均値は異なるので、売上高研究開発費率の目安を知りたいときは同業種の平均値を調べるといいでしょう。


主な業種の売上高研究開発費率は下記のとおりです。

主な業種の売上高研究開発費率
化学工業・精密機械 2.9%
電気機械 2.3%
一般機械他 1.9%


化学工業は新素材・新製品を生み出すために、研究開発を怠れません。


売上高研究開発費率を比較する

売上高研究開発費率を比較する

売上高研究開発費率を他社と比較する方法を解説していきます。比較する会社には、ふさわしい会社を選ぶ必要があります。


比較会社は会社四季報で確認できる

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目当ての会社を他社と比較するときに便利なのが、「会社四季報」です。


会社を比較するときに重要なのが、「同業種」であることと「会社規模」が近いことになります。


会社四季報には、上記の条件に当てはまるライバル企業を掲載しています。



売上高研究開発費率を実際に比較してみる

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売上高研究開発費率を使って実際に比較してみましょう。


トヨタ自動車の場合、比較会社は「日産自動車」「ホンダ」「スズキ」になります。

比較データは2019年の1年間です。

売上高研究開発費率の比較
トヨタ自動車 7.09%
日産自動車 4.51%
ホンダ 4.89%
スズキ 4.08%

 

トヨタ自動車は比較会社の中で一番高い結果になりました。


トヨタ自動車は将来のことを考え、研究開発を積極的に行っていることになります。


まとめ

まとめ

売上高研究開発費率は、「売上高」と「研究開発費」の比率を表したものです。

比率にして表すことによって、他社との比較が可能になり、優れた会社を簡単に発見することができます。


会社の売上高に対してどれくらい研究開発に費用をかけているのかがわかる指標です。売上高研究開発費率は「会社の成長力」を測るための代表的な指数といえます。


業種によって売上高研究開発費率は異なるので、他の会社と比較するときは同業種で行う必要があります。


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