戸建やマンションなど、住居を購入する場合「住宅ローン」を組むのが一般的です。
しかし、その住宅ローンはどこで借りられるのでしょうか。
この記事では、「住宅ローンを受け付けている金融機関の種類とその特徴」を解説していきます。
物件を紹介してもらい、不動産屋の営業マンと契約書を交わしていくと、その不動産屋と提携している金融機関のプランで返済計画を練ることになります。
しかし、必ず不動産屋と提携している金融機関を利用しなければいけないわけではありません。
マイホームはとてつもなく高い買い物です。自分にとって最適な金融機関を選択しましょう。
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金融機関の種類と特徴
銀行の特徴
基本的には口座を持っていなくても申し込むことができますが、目当ての物件が支店等のエリア内にあることが条件とされています。
エリア外だったとしても、申込み自体はすることができますが、一般的に審査の通過が難しくなるといわれています。
とくに自営業者や中小企業の経営者に対する審査は厳しく、大手銀行等では直近3年以内に一度でも赤字決算となった年があると、その他の条件にかかわらず、審査が通らなくなります。
なお、不動産会社や勤務先を等して申し込む「携帯ローン」では、通常より有利な条件が設定されたり、審査基準が緩いくなる場合もあります。
【主な銀行】
- 三菱UFJ銀行
- りそな銀行
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
など
ネット銀行の特徴
インターネットから申込み、書類のやり取りは郵送で行うという形態がネット銀行の住宅ローンの特徴です。
店舗網や住宅ローンセンターなどを保有していても、上記の営業スタイルを中心とする金融機関もあります。
ネット銀行等では、店舗を持たず人件費も少ないため、低コストを武器に金利水準の低い住宅ローンを提供しており、原則として全国どこでも利用できる点も魅力です。
ただし、申込みから融資の実行(資金交付)まで1ヶ月~1ヶ月半程度の時間が掛かる場合もあるため、融資の計画にゆとりが必要になります。
【主なネット銀行】
- ソニー銀行
- イオン銀行
- auじぶん銀行
- 楽天銀行
など
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フラット35の特徴
職業にかかわらず、基本的には前年の年収(自営業者は所得)をベースに収入基準を判断します。
自営業者などによっては、最も利用しやすいローンの1つといえます。
ただし、取得する住宅に対する要件は民間住宅ローンより厳しくなっています。
金融機関の種類と借りられる人
種類 | 借りられる人 | |
公 的 融 資 |
機構融資 | 新規取得者向けの融資は、住宅金融支援機構が認定した自然災害の罹災者が対象(=災害復興住宅融資) |
財形住宅融資 | 勤労者が財形制度という制度のある企業で、財形貯蓄を1年以上継続し、貯蓄残高が50万円以上あることなどが要件 | |
民 間 住 宅 ロ ー ン |
大手銀行 信託銀行 |
年齢などの要件を満たせば申込みは可能。審査は返済能力や自己資金などから総合的に判断され、他の金融機関と比べて厳しい |
地方銀行 | 審査は大手銀行と同じスタイルが多いが、多少は緩やか。本店所在地以外の都道府県にある支店でも利用できる場合が多い | |
信用金庫 信用組合 |
出資会員(もしくは組合員)になり、年齢や返済負担率などをクリアすれば融資が受けられる | |
ネット銀行 | 離島などを除き全国どこでも申し込める。ただし、保証会社を利用しないため審査は厳しく、融資実行まで時間がかかる。また、中古住宅の取得などでは利用が難しい傾向がある | |
労働金庫 | 加盟労働組合の組合員に加え、一般の人が利用できる地域もある | |
JA(農協) | 地域の農協組合員が対象だが、准組合員になることで利用できる | |
生命保険会社 | 提携ローンとして利用するケースが中心 | |
モーゲージ・バンク等 | フラット35の取り扱いが中心だが、なかには独自の商品(変動金利型や固定金利選択型など)を取り扱うところもある | |
ノンバンク等 | 誰でも利用できるところと、提携先企業の社員や顧客などに限定している場合とに分かれる | |
フラット35 | 物件の要件や収入基準などをクリアすれば、融資が受けられる | |
フラット50 | 返済期間(36年~50年)と、完済時の年齢制限(80歳完済)の関係上、利用できるのは29歳~43歳以下(親子リレー返済を除く) |
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