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【住宅ローン】10年固定金利の重要なポイントをわかりやすく解説

【民間住宅ローン】10年固定金利の重要なポイントをわかりやすく解説

固定金利選択型ローンでは、「10年固定」の優遇が最もよいのが一般的です。


ただし、「当初優遇型」か「通期優遇型」かの違いや、基準金利の水準、当初優遇型の場合は11年目以降の金利優遇なども確認したうえで、利用する金融機関や商品を選ぶ必要があります。



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11年目以降の金利優遇等も確認しよう

11年目以降の金利優遇等も確認しよう

下表の①と②の「現在の水準」は、2020年の一般的な例をもとに設定したものです。

それぞれのケースで、11年目以降の適用金利がどうなるかを確認してみましょう。


〈ケース①〉金利水準が変わらない場合の例

タイプ 金利タイプ 現在の水準 11年目以降
基準金利 優遇金利 金利優遇 適用金利 当初10年固定との差
当初優遇型 10年固定 3.40% 1.00% 1.4% 2.00% (+1.0%)
変動金利型 (2.475%) (0.625%) 1.075% (+0.075%)
通期優遇型 10年固定 2.85% 1.00% 1.85% 1.00% (±0%)
変動金利型 (2.475%) (0.625%) 0.625% (▲0.375%)


〈ケース②〉金利水準が2%上がった場合の例

タイプ 金利タイプ 現在の水準 11年目以降
基準金利 優遇金利 金利優遇 適用金利 当初10年固定との差
当初優遇型 10年固定 3.40% 1.00% 1.4% 4.00% (+3.0%)
変動金利型 (2.475%) (0.625%) 3.075% (+2.075%)
通期優遇型 10年固定 2.85% 1.00% 1.85% 3.00% (+2.00%)
変動金利型 (2.475%) (0.625%) 2.625%  (1.625%)


まず、〈ケース①〉は、10年後も現在と同じ金利水準が続いた場合の数字です。

あくまでも例ですが、これが考え方の基本になります。


「当初優遇型」では、11年目以降の金利優遇幅の縮小により、将来の金利水準は同じなのに、適用金利が高くなってしまいます。

一方で、「通期優遇型」は、11年目以降の適用金利も現在と同じです。


〈ケース②〉は金利が2%上がる前提なので、当然ながら11年目以降の適用金利はいずれも①の数字より2%ずつ高いことがわかります。


下表の〈参考〉からもわかるように、当初の優遇金利同じでも、基準金利や11年目以降の金利優遇が違うと、将来の適用金利には大きな差が出ます。

〈参考〉「10年固定」(当初優遇型)の主な金利設定例での比較

  変動金利型の条件 10年固定
        11年目以降の金利優遇 11年目以降の適用金利
基準金利 優遇金利 基準金利 優遇金利 変動金利に移行 10年固定を再選択
例1 2.475% 0.625% 3.30% 1.00% ▲1.6% 0.875% 1.70%
例2 2.475% 0.625% 3.60% 1.00% ▲1.0% 1.475% 2.60%
例3 2.475% 0.625% 2.60% 1.00% ▲0.4% 2.075% 2.20%


当初の数字だけで選ばず、これらを確認することも欠かせません。

条件のよくない金融機関ほど、HP等で情報を開示していない傾向がありますので、十分に気をつけましょう。



金利水準の低い「通期優遇型」が理想

金利水準の低い「通期優遇型」が理想

一般的には、「通期優遇型」の当初の適用金利は、「当初優遇型」より高いのですが、「最初から金利水準の低い通期優遇型」を提供する金融機関もあります。

現時点では、ソニー銀行、みずほ銀行、横浜銀行、常陽銀行などが特に魅力的です。


「10年固定」を利用する場合は、「通期優遇型」のうち、このような金融機関を利用したいところです。



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