ファンダメンタル分析

キャッシュフローマージンの計算式と業種別平均

キャッシュフローマージンの計算式と業種別平均


投資ミドル
株式の購入を考えている会社が、黒字倒産しないか知りたい。


売上高のうち、現金の占める割合が高い会社は黒字倒産しにくい企業体質といえます。
筆者


この記事では、ファンダメンタル分析の一つ、「キャッシュフローマージン」について解説していきます。


売上高営業利益率を理解すれば、企業の「収益性」を知ることができます。


 

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キャッシュフローマージンとは

キャッシュフローマージンとは

キャッシュフローマージンとは、売上がどれほど効率的にキャッシュを稼いでいるかがわかる指標です。つまり、売上高のうちどれだけを現金が占めているかをあらわす指標です。


キャッシュフローマージンの数値は高ければ高いほどよく、すぐには現金化できない滞留在庫や、長期間回収できていない売上債権が多く発生すると悪化します。

また、固定費が売上高の売り高の伸び以上に増えてしまった場合にも悪化するもので、日本の会社であれば10%あれば優秀といえます。


与信管理では、キャッシュフローマージンと売上高営業利益率とを比較することも重要です。

もしもキャッシュフローマージンが極端に低い場合には、その会社は売上高重視の経営を行っている可能性があり、債権回収能力が低いことも考えられます。


キャッシュフローマージンから黒字倒産がわかる

キャッシュフローマージンを調べれば、黒字倒産の可能性がわかります。


売上高は高いのに営業キャッシュフローが少ないということは、売上高に占める現金が少ないことを意味しています。

極端なケースで説明すると、売上高は多くて決算書上でも利益が出ているのに、会社にはお金が少ないといったケースです。これは、黒字倒産の典型的な例であり、会社経営が不安定な状態です。


売上高には、通常、売掛金や受取手形などの債券も含まれますが、それらの債務者である会社が倒産してしまうと、当然回収できなくなります。

ですので、収益性を追求するのであれば、売上高の大部分が現金であることが望ましいです。


キャッシュフローマージンの計算式

キャッシュフローマージンの計算式

キャッシュフローマージンの計算式は下記のとおりです。

$$キャッシュフローマージン(%)=営業キャッシュフロー÷売上高×100$$


キャッシュフローマージン(%)の数値は、高いほど売上高に占める現金の割合が高いことになり、良い状態ということになります。


キャッシュフローマージンを実際に計算してみる

損益計算書 売上高

キャッシュフロー計算書 営業キャッシュフロー

キャッシュフローマージンを求める計算を実際にしてみましょう。


計算式に必要な「売上高」は『損益計算書』に記載されています。「営業キャッシュフロー」は『キャッシュフロー計算書』に記載されています。

損益計算書とキャッシュフロー計算書は、会社のホームページへ行き、IR情報から確認できます。


今回は、株式会社セブン&アイ・ホールディングスの決算書を使ってキャッシュフローマージンを計算していきます。

2019年2月期決算短信〔日本基準〕(連結)

2018年3月1日から2019年2月28日の1年間

$$577.979÷5.508.600=10.49%$$


セブン&アイ・ホールディングスのキャッシュフローマージンは10.49%でした。



キャッシュフローマージンの目安と業種別平均

キャッシュフローマージンの目安と業種別平均

業種によってキャッシュフローマージンの平均は異なるので、他の会社と比較するときは同業種で行う必要があります。


業種別の平均値を知ることで、企業に求められるキャッシュフローマージンの目安がわかります。

主な業種のキャッシュフローマージン
銀行 63.81%
通信業 10.76%
卸売業 3.01%
小売業 4.23%
鉄鋼業 7.90%


キャッシュフローマージンを比較する

キャッシュフローマージンを比較する

キャッシュフローマージンを他社と比較する方法を解説していきます。比較する会社には、ふさわしい会社を選ぶ必要があります。

比較会社は会社四季報で確認できる

会社四季報 比較会社

目当ての会社を他社と比較するときに便利なのが、「会社四季報」です。


会社を比較するときに重要なのが、「同業種」であることと「会社規模」が近いことになります。


会社四季報には、上記の条件に当てはまるライバル企業を掲載しています。



キャッシュフローマージンを実際に比較してみる

キャッシュフローマージンを使って実際に比較してみましょう。


セブン&アイ・ホールディングスの場合、比較会社は「ローソン」「ファミマ」「イオン」になります。

比較データは2019年度の1年間です。

キャッシュフローマージンの比較
セブン&アイ・ホールディングス 10.49%
ローソン 17.33%
ファミマ 25.88%
イオン 6.30%

 

まとめ

まとめ

キャッシュフローマージンとは、売上がどれほど効率的にキャッシュを稼いでいるかがわかる指標です。つまり、売上高のうちどれだけを現金が占めているかをあらわす指標です。

キャッシュフローマージンの数値は高ければ高いほどよいです。


業種によってキャッシュフローマージンは異なるので、他の会社と比較するときは同業種で行う必要があります。


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