目当ての商品(住宅ローン)を見つけ、契約を申し込んでも事前審査・本審査を通るのに一定の時間を必要とします。
そのため、金利等に納得して申し込んだはずなのに”実際に適用された金利は思っていた数字とは違う”というのはよくある話です。
「こんなはずじゃなかった・・・」と嘆かないように、しっかりと学んでおきましょう。
事前に仕組みを把握しておくことで、リスクを最小限に抑える行動を取ることができます。
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住宅ローンの金利が適用されるのは「融資実行時」
手間暇かけて、金利やトータルコストを調べ、お得な住宅ローンに申し込んだからには、調べた通りの条件で借りたいと誰もが思うはずです。
しかし、金利は各金融機関で毎月見直され、月初より適用金利が上下します(変化しない場合もあります)。
そのため、月をまたぐと、借入者が調べた通りの金利で融資を受けたいと思っても、必ずしもそうとはならないのです。
では、申込時と融資実行時のどちらの時点での金利が適用されるかというと、フラット35をはじめ、ほとんどの民間住宅ローンでは、融資実行時の金利が適用されます。
申込時の金利が適用されるのは、住宅金融支援機構の扱う財形住宅融資など、ごく一部です。
一方、住宅ローンに申し込みを行い、事前審査、本審査を通り、契約を結んで融資が実行されるまで、最短で3週間程度、審査に時間をかける金融機関の場合2ヶ月程度かかるところもあります。
つまり、月初に申込んだとして、月内に融資が実行され、予定どおりの金利がそのまま適用されるかどうかはギリギリということになります。
金利が変われば毎月返済額や総返済額が違ってきますので、返済計画も調整しなければなりません。
金利はこまめにチェックするのが大事
特に注意が必要なのは、工事が遅れて竣工が後ろにずれた場合や新築マンションの場合です。
中でも大規模なマンションになると青田売りがほとんどのため、売買契約から引き渡しまでに1年、2年と間があくこともあります。
通常、売買契約を締結し手付金を支払った後、住宅ローンの事前審査を申し込み、残金を支払うのは物件の引き渡し時となります。
ですから、実際に住宅ローンを借りる前に再度商品を比較検討し、その時点で有利な住宅ローンに申込むようにしてください。
金利は思った以上に変動しますので、こうした手間を惜しむと何百万円も損をすることになりかねません。
よくある話ですが、上記の理由から住宅ローンを借りている人からの「○○銀行がお得だよ」といった情報は当てになりませんし、ファイナンシャルプランナーの中でも、ずっと同じ商品をすすめている人がいますが、それは金利がこまめに変化をしていることを知らない不勉強な専門家ということになります。
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