【住宅ローン】段階金利型ローンとは？詳細をわかりやすく解説

地域によっては、全期間固定金利型ではなく「段階金利型ローン」の推進に力を入れている金融機関もあります。


なかには「フラット35 S 」よりも有利な条件もありますので自分が利用する地域や金融機関で取り扱っていないか確認してみましょう。

段階金利型のしくみ

段階金利とは、返済期間中の適用金利が固定されている「固定金利（全期間固定型）」の住宅ローンの一種で、金利が2段階以上に設定されています。


固定金利型ローンの一種である「段階金利型」は、かつての住宅金融公庫融資で採用されていた方式です。

当初の一定期間（一般的には10年）よりも、その後の適用金利が高く設定されていますが、約束された金利が将来にわたって適用されますので、金利上昇の「リスク」はありません。


ただし、取り扱う金融機関は限られています。

4～5年前までは、下表以外にも、北海道や北関東、瀬戸内海西部地域などで、当時の金利水準から見て「フラット35」より魅力的な条件となっているケースがかなりありました。

しかし、昨今の金利が低下した状況では、商品は残しているものの、金利水準は当初と変えていない（＝今では魅力が乏しくなった）金融機関や、取り扱いをやめたところも多く見られます。

条件のよい「段階金利型ローン」の例

「フラット35 S 」よりも有利な条件の商品もある

上表の金融機関の段階金利型ローンは、「フラット35」よりも有利な金利設定となっています（ただし、この金利設定では、山陰合同銀行は33年以下、「つくば11」は30年未満の返済期間で利用した場合のみ有利）。


「フラット35 S 」や「子育て支援型」のどでは、当初の一定期間の適用金利が引き下げられ、段階金利型のような金利設定となりますが、こちらと比較しても伊予銀行の商品は 2020 年 9 月末までの取扱ですが、過去数年間ずっと延長されてきました。

愛媛県では、最低金利水準＆低コストの「フラット35（買取型＆保証型）」を愛媛銀行が取り扱っていますので、対抗上、今後も継続すると考えられます。

この影響により、愛媛県下では、JA（農協）なども同様の段階金利型ローンを取り扱っています。