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地方銀行・信用金庫の住宅ローンの特徴

地方銀行・信用金庫の住宅ローンの特徴

この記事では、「地方銀行・信用金庫住宅ローンの特徴」について解説していきます。


地方銀行とは、各都道府県に本店がある銀行で、地域経済に大きな影響力を持つ金融機関です。
地元の企業や住民、行政機関などとの取引や関係構築などを通じ、地元に稠密な営業ネットワークを張っています。


信用金庫は、地方銀行よりも更に地域に根付いた金融機関です。
厳密には銀行とは異なる経営形態で、利用者(預金者)が出資者となり、互いに地域の繁栄を図る、相互扶助を目的とする協同組織型の金融機関です。



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地域によって金利差が激しい

地域によって金利差が激しい

各都道府県の県庁所在地などに本店を構え、地域密着型の事業を行っている銀行を地方銀行といいます。


一番の特徴は各地域での競争具合によって、金利差が大きいことです。

変動金利の店頭金利を例にとっても、都市銀行が横並びで 2.675%前後であるのに対して、地方銀行では、2.675%、なかには   3.075%というところも珍しくありません。

もちろん優遇幅もさまざまです。


たとえば、名古屋を中心とする経済圏においては、愛知県内の地銀や信用金庫だけでなく、岐阜県や三重県の金融機関も巻き込んだ激しい競争が繰り広げられていて、店頭に掲げる最優遇金利をさらに割り引くいわゆる「名古屋金利」が浸透しています。


また、関西以外の西日本では特に変動金利を中心に金利水準が高めの傾向にあります。

また金利優遇の条件として、預金残高などの取引内容をポイント制にして算出しているところもあり、最優遇金利での借り入れが難しいケースもあります。


競争の激しい地域では、ある銀行が特別金利の商品を出すと、別の銀行が対抗してさらに安い商品を出すなど、キャンペーンを行ったり付帯サービスを付けたりの競争が盛んです。


がん保証付きの団信の特約は、通常は金利に上乗せすることで付けられますが、地方銀行によっては、こうした特約を無料で付けるキャンペーンを行っているところもあります。


このようなキャンペーン商品は量的な制限があり、申込期間も限定されているため、チャンスを見逃さないように日頃のチェックが必要になります。



個別の事情に合わせて柔軟に対応してもらえる

個別の事情に合わせて柔軟に対応してもらえる

都市銀行の住宅ローンが都心在住者を主な顧客にしているのに対し、地方銀行は地元に密着したサービスが期待できる借入先です。

現実的にも、戸建などでは特に実際の建物等の確認が必要になるため、近くの金融機関のほうが簡単に手続きが進みます。


地方銀行の住宅ローンの申し込み手続きは、店舗の窓口が基本ですが、申込者の自宅で行うこともあります。

融通の利きやすさでいえば都市銀行に比べて、断然、地方銀行の方が親身になって対応してもらえます。

審査は申込者を一律の基準で判断するのではなく、個々の事情に耳を傾け、できるだけ通るように働きかけてくれます。


たとえば、都市銀行であれば、転職したてのため、申込の対象にならないような場合でも、その地方銀行と転職先の会社の間に取引関係があり、経営が安定していることが確認できれば「例外的」に審査に対応してくれるようなこともあります。


また、仮に金利 1.5%で審査が通らなかった場合、「1.7%なら」といった提案をしてくれたり、貯蓄型の生命保険などに加入しているか否かなど、正規の判断材料とは別の要素を考慮して、金利等も判断してもらえることもあります。


同じく地域密着という面では信用金庫もあります。

一般的に金利は高めですが、個人事業主や小さな会社の経営者などで、その信用金庫で定期積立を行っているような場合等では、審査自体は通りやすいです。


また、普段、信用金庫をメインバンクにしているどころか、口座を開いている人が少ないため、住宅ローンを申し込みに行けば、歓迎されることが多いです。



地方銀行・信用金庫のメリット・デメリット

地方銀行・信用金庫のメリット・デメリット


地方銀行・信用金庫のメリット

  • 顧客獲得競争が激しい地域では、金利が安い
  • 地元密着型のため、都市銀行等とは違って、なるべく審査に通るように働きかけてくれる
  • すでに給与振込口座を設けていたりする場合は、面倒が少なくて済む
  • 個人事業主などで、定期積立などを行っていて信頼が構築されている場合は審査が通りやすい


地方銀行・信用金庫のデメリット

  • 都市銀行やネット銀行に比べると金利が高い
  • 特に競合のない地域では、金利が高めに設定されやすい
  • 都市銀行ほどネット対応が進んでいないので、店舗に出向くことが多くなる




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