この記事では、キャッシュフロー計算書の「財務キャッシュフロー」について解説していきます。
キャッシュフロー計算書は、損益計算書、貸借対照表と並び「財務三表」の一つとして重要視されています。
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財務キャッシュフローとは
キャッシュフロー計算書の3番目の区分が、「財務活動によるキャッシュフロー」になります。
財務活動によるキャッシュフローには、資金調達に関する現金の流れが記載されます。
資金調達の方法は、借金をするか、新たに株式を発行して株主から出資してもらうかの2つがあります。
資金調達方法の一つである「借金」には、銀行からお金を借りるケースと、投資家からお金を借りるケースがあります。
銀行から借りるお金が借入金であり債券を発行することで投資家からお金を借りるのが債券です。
財務キャッシュフローには、借入金や社債の発行によりお金が入ってきたら「借入による収入」「社債の発行による収入」として記載され、借入金や社債を返済することによりお金が出ていったら「借入金の返済による支出」「社債の償還による支出」として記載されます。
借入には長期と短期があります。
財務キャッシュフローは英語で「Financial cash flow」と表示されます。
増資による資金調達
資金調達には株式の発行による方法があります。一般的には増資などともいわれ、会社が市場から資金を調達する目的で使われます。
株主から出資してもらったお金は「株式の発行による収入」として記載されます。
このお金は返済する必要のないものですが、利益が出ていれば株主に配当金を支払うことになり、配当金を払ったお金は「配当金の支払い額」として財務キャッシュフローに記載されます。
財務キャッシュフローのプラス・マイナスの意味
財務キャッシュフローがプラスの状況と、マイナスの状況をわかりやすく説明していきます。
財務キャッシュフローがプラスなのは、資金を調達したことになります。
つまり、借金が増えているので、一般的にはよい状況とはいえません。しかし、積極的なことに使うための借金ならば、必ずしも悪いとはいえません。
財務キャッシュフローがマイナスなのは、借金を返済したことになります。
つまり、借金が減っているので、一般的には良い状況です。しかし営業キャッシュフローが、投資活動に回ることなく、借金の返済に充てられていれば、返済に追われている可能性もあります。
まとめ
財務活動によるキャッシュフローには、資金調達に関する現金の流れが記載されます。
財務キャッシュフローがプラスなのは、資金を調達したことになります。
財務キャッシュフローがマイナスなのは、借金を返済したことになります。
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