この記事では、キャッシュフロー計算書の「投資キャッシュフロー」について解説していきます。
キャッシュフロー計算書は、損益計算書、貸借対照表と並び「財務三表」の一つとして重要視されています。
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投資キャッシュフローとは
キャッシュフロー計算書の２番目の区分が、「投資活動によるキャッシュフロー」になります。
投資キャッシュフローには、投資にともなう現金の流れが記載されます。投資の内容を大きく分けると、次の２つに分けることができます。
１つ目は会社を発展させるための投資です。会社の工場や機械、設備などへの投資になります。
２つ目は株式投資など、お金を有効に利用するための資産運用です。株式を購入すればお金が出ていきますし、逆に株式を売却すればお金が入ってきます。
上記の２つが投資キャッシュフローに記載されます。
投資キャッシュフローは英語で「Investment cash flow」と表示されます。
投資キャッシュフローを見れば、会社の将来が推測できる
投資キャッシュフローを見れば、その会社が将来発展するかどうかを推測できます。
例えば、製造業ですと、もしも設備投資を行わなければ、同じ設備や機械を使って、同じ製品を作り続けることになります。
同じ設備や機械を使い続ければ、老朽化し、故障も多くなります。また、効率化を図っていかなければライバル企業に敗れることにもなります。
同じ商品を作り続けていけば、いづれ消費者に飽きられてしまい、売れ行きも悪くなってしまいます。
ですから会社は常に発展し続けていくために、お金が出ていこうとも設備投資をすることが大事なのです。
会社にとって、投資キャッシュフローはマイナスであることが望ましく、健全な経営活動がおこなわれているといえます。
投資キャッシュフローのプラスとマイナスの意味
キャッシュフローのプラス・マイナスによって会社の状態を知ることができます。
投資キャッシュフローがプラスの場合は、資金繰りが苦しくなっている結果、有価証券や土地などの資産を売却し、資金を確保した可能性があります。
そのため、投資キャッシュフローが増えている場合は、内容をしっかりと分析して、経営が悪化していないかを読み取る必要があります。
投資キャッシュフローが増えているケースに、将来大規模な投資を行うために、資金を集めている可能性もあるので、十分に注意が必要です。
一方で、投資キャッシュフローがマイナスの場合は、戦略的に設備投資を積極的に行っている優良企業のパターンです。
まとめ
投資キャッシュフローには、投資にともなう現金の流れが記載されます。投資の内容を大きく分けると、次の２つに分けることができます。
１つ目は会社を発展させるための投資です。会社の工場や機械、設備などへの投資になります。
２つ目は株式投資など、お金を有効に利用するための資産運用です。
健全な企業活動を行っていれば、投資キャッシュフローはマイナスになるほうが普通です。
投資キャッシュフローがプラスですと、資産を売却している可能性があります。本業で赤字になっていないかよく調べる必要があります。
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